MCSCラリー・ハイランド・マスター オフシャルお手伝い記
鈴木 博 (ターゲット 上州オートクラブ)


事前準備

 今回のお手伝いオフィシャルメンバーは、MSCCから園田さん、上州から山口さん、佐々木さん、正谷さん、相賀君、ヒロシ君、私、それに親方高桑さん、千代田さんのいつものメンバーと新人村田君が参加してくれることになって総勢10人の大所帯。
今回新たに参加してくれた村田君は、悲しい事故が起きてしまったモントレーのリグループTCオフィシャルを経験しているのでズブの素人では無く、細かな説明が要らないのがありがたい。

最初の予定では金曜日のお仕事終了後の夕方出発予定だったのだが、一人、二人と休暇が取れたと言い始め、結局金曜日の15時頃には各地から全員出発となってしまった。
一体本職はどーなっちゃってるの?、と心配になるほど皆気合が入っているようだ。
ラリー馬鹿リーダーとしてはみんなのラリー馬鹿ぶりが表れているようでかなり嬉しい。
ただ新人村田君だけは愛知県在住なので当日朝現地集合と言う事にした。


10月21日金曜日
 前の木曜日の晩に高桑さんの会社に行って1BOX車を借り、椅子やテントや無線機などの必要機材を乗せて金曜日の14時に我が家を出発。佐々木邸、正谷邸を経由し松本市を目指す。ヒロシ君の家はちょっと離れているので単独で、高桑さん、千代田さんは東京からの出発。相賀君は急遽出張が入ってしまい、出張先の山梨から高山に直行するというハードスケジュールになってしまった。
みんなとは事前に連絡した松本のトンカツ屋老舗「かつ玄」に集合した。
参照URL http://www15.plala.or.jp/katsugen
このトンカツ屋さん、千代田さんが新潟の震災ボランティアで一緒にお仕事した人のお店だそうで由緒ある古い建物とホントにおいしいトンカツに、ラリーはこれからだと言うのに既にハイランドオフィシャルに来て良かったネ状態になってしまった。

ここで昨年林道上で私が地震だ、と言ったのはハイランドラリーだったのを思い出し、もうあの大地震から1年経ってしまった事が感慨深く、今年は地震が起きない事を祈った。
家族からはとーちゃんが高山行くと地震が起きるゾ、と脅かされた。

かつ玄から8人で、前泊の宿ジョイフル朴の木に向かい、21時には到着、翌日の業務分担ミーティングを行った。
その結果、八本原のスタート側を私、村田君、佐々木さん、正谷さん、相賀君で。
ゴール側を山口さん、高桑さん、千代田さん、園田さん、ヒロシ君。ということにしたが、長野県内チーム担当のオフィシャル配置もまだ最終確定してないらしく、明日急遽現場で新たな所のフォローに入る可能性があることをMCSCの池田さんに相談された。
我々のメンバーは今までやったことの無い役務は無いので現場での急遽のフォローも可能だと返事をした。だが肝心な翌日の集合場所や時間を確認しなかった・・・・大失敗。

そんなことをしているうちに相賀君も宿に到着し、たまたま同室になった高山短大OBに昔話を無理やり聞かせ、気持ちの良い温泉とビールで宴会が盛り上がった。

10月22日土曜日
 私の確認漏れでオフィシャル集合場所を手綱石油と間違えてしまい、7時半に手綱石油に行ったが誰も来ず、その場のオフィシャルに聞いても分からずに8時半も過ぎてしまったため池田さんに電話した。するとジョイフルでミーティングとの事、大慌てでジョイフルに戻った。
途中国道脇に長寿の水という湧き水が出ている場所があり、地元の人が並んで水を汲んでいるのが以前から気になっていた。そこで今年こそはと水タンクを2つも持参し待ち時間にこの名水でコーヒーでも、としっかり汲んで行った。

ジョイフルでは各班に必要な機材や資料が配布され、既に説明があったようだが我々は昨年と同じお仕事なので1年ぶりの光電管の使い方のみ開発者に詳しく聞けたので事は足りた。内心冷や冷やものだったが。
この光電管計時システムは近日発売予定となっていたのでいくらになるのか聞いてみた。開発者曰く、殆ど趣味の製作でタイムの無線送受信部分だけでも30万はかかっているそうで総額はとても怖くて言えない位の値段になりそうだ、との事だった。なので売るのでは無く、レンタルの形を予定しているらしかった。

でもやはり計時はこのくらいのシステムが無いと客観的な計時はできないのではと思われ、各クラブ単位ではなく、全日本ラリー主催者は統一的なシステムを使う方がエントラントにとっても良いのではと思う。無線(MOSRA)のようにJAFが貸与するなり、JRCAが補助するなりが良いのではないだろうか。

機材を受け取り、我々はスタート側、山口班はゴール側に分かれた。
林道に着いてスタート場所に機材を設置する。設置と言ってもスタートは時間表示機とフライング検知用光電管の設置なので難しい事は無い。
表示機の向きや光電管の場所など色々考えていると雨が降って来た。
今までハイランドにオフィシャルに来て雨に降られたことは無かったが、誰が雨男なのか・・・先々週のマツダ主催の足尾で行われたラリーもずっと雨に中だったのでヒジョーに辛かったが、また雨に降られてしまった。

設置方法は色々みんなの意見を出し合って改良をしていったら写真のような素晴らしいスタート表示機+テントができ、多少雨が降っても大丈夫な設営が完了した。
さあ設定完了、お昼でも食べるかと名水を沸かし、味噌汁作り始めたらもう00カーの大庭さんが手前のTCに居るのが見える。味噌汁だけ飲みながら00カーを誘導して本格的オフィシャル業務がスタートした。

スタートでの役割分担は
新人村田君:車両誘導、カウントダウン、フライング確認
佐々木さん:TCカード受け取りと引渡し
正谷さん:カード記入、控え取り
相賀君:新人村田君指導とその他全般フォロー
鈴木:無線担当でゴールや本部HQとのやり取り
の役務を行った。

 競技はゼッケン1の奴田原・小田切組の到着から始まり、小田切さんは先々週とは全然別人でニコリともせずかなり気合の入った様子だった。その後しばらくは順調に進行して行ったがゼッケン23番がスタートから1km位のコース上に止まっている、と言う連絡が入る。
我々の近くにいた競技長の三木さんからすぐさまSS中断の指示が出て、FIVが23番のリタイア現場に向かった。
23番はエンジントラブルでコース上で動けなくなったがクルーは無事でコースも通れる、と判断されたため、FIVの戻るのを待って競技再開の指示が出た。約20分くらい中断したが、その後は特にトラブルも無く順調にSS2は終了した。

さあ、やっとお昼でも食べようか、と思ったらもう00カーが手前のTCに到着し、45台のエントラントがそれに続いてSS4のスタートに続々と入って来た。天気は競技車が来ると雨が降って来て、途切れると上がるという変な天気で、絶対エントラントにも雨男が居る事が伺えた。
SS4では5台のリタイアが出たが皆OKマークが出ている事がスグに確認でき、通過確認役とSSゴールの適切な連絡でスタートを止めることも無く完了した。

SS4終了後のリタイア車排除作業時間中にやっとお昼を食べられた。時間は16時を過ぎていた。急いでお弁当を食べ、機材を撤収し、次の役務のSS8スタート地点へ向かう。場所はさっきのSSを3kmくらい順走した所に逆走スタートのクイがあり、そこに前のSSと同じように機材を設営、準備した。
その場所までSSをオンコースで1BOX車で走ったがアベ20でも下回りを擦るほど道が酷く荒れていて絶対自分の車では走れない道になっていた。それに雨も嵐になって来て競技も荒れ始めた。別の林道の逆走の開設が間に合わず、エントラントが待たされている様子が無線で聞こえて来た。

ここではTC8のオフィシャルが1人しかいないので正谷さんにフォローに入って貰う事になった。00カー、0カーが到着し、我々のSS8をスタートして行く。山口班の居るSS7を競技車がゴールし始めたとき、SS7ゴールの山口さんからエントラントが雪でコースが真っ白だと言っている、とHQに連絡しているのが聞こえた。
一瞬耳を疑ったが、自分のはく息も白く、冷たい雨も降っているので標高の高いところでは雪になってもおかしくないのが分かった。

数分後、HQよりSS8キャンセルの指示が出た。雪でキャンセルなので同じ林道を走るSS9、SS10も走れる状態では無く、SS8以降全てキャンセルが決まり、TC8で競技終了する事が競技長により決定された。私にはエントラント全車に連絡するよう池田さんから指示が出た。ハードワークで疲れきっていた相賀君がテントの中で歓喜の踊りを始めた。冷たい雨の中でのオフィシャルが余程辛かったのだろう、競技終了が心底嬉しかったようだった。

競技長決定の競技終了をエントラントに連絡するためにTC8へ向かった。
暫くするとゼッケン1の奴田原・小田切組がTCインして来た。TCインタイムを記入し、カードを渡してこの先全SSキャンセル、競技終了を連絡した。小田切さんの顔が一気にほころび、雪が凄かったんだよぉ、などと話をした。小田切さんからはご苦労様とねぎらいの言葉を貰ったのでおめでとうございます、と言ったらありがとう、と全日本チャンピオンが握手をしてくれた。

全車にキャンセルを連絡し、最終号車の高山短大インプレッサでオフィシャル終了、機材を撤収している所に山口班も到着し、一緒にHQに看板や備品の返却に向かった。
その晩の宿は民宿で、温泉に入ってビール飲んだら何故か寒くて寒くて震えが止まらなくなった。小田切さん達がワインを持って来て皆と盛り上がっていたが、申し訳無いが服を一杯着込んで先に寝た、それでも2時過ぎだった。

10月23日日曜日
 8時に起床し、給油後返し忘れたMOSRAを届けにジョイフル朴ノ木に行く。
ジョイフルの駐車場には高山短大OBの若松君達が居て、なつかしいオーストラリアの昔話に花が咲いた。
その後恒例の各クラス優勝者のシャンパンファイトが行われたが、朝は晴れていたのに突然雨が降り始め、小田切さんが雨男なのが確定した。

間違って行ってしまった手綱石油でも会えたのだがここでもTOMMYさんとお話することができ、同じ愛知から来た村田君を紹介した。来年のマツダの全日本ラリーには二人で一緒に来てくれると交通費が少しは浮くかなぁと要らぬお節介を考えていた。
TOMMYさんは雪の中の車を撮ってみたいとの事でバラギのスノーコースにも来てくれるようお誘いした。

正谷さん、佐々木さん、ヒロシ君、相賀君には表彰式を初めて見てもらえたのは良かったが、今回のラリーオフィシャルは今までに無くハードだった。高山でこの時期に雪が降る事は珍しくないとの事だったが、改めてラリーは自然が相手なのを感じたオフィシャルだった。でも来年もよろしく、と言われると「ハイ」と答えてしまう自分がやっぱりどこかおかしいのかもしれない、と感じた。

帰り道ではトイレ休憩する度にりんごを沢山買い込み、次のラリー参加への公認取得の貢物を準備した。さっ、次は高経大ラリーに正谷さんを引きずり込まねば!

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担当:鈴木 博