MSCC東京ラリー オフシャルお手伝い日記
BICC(バラギアイスサーキットクラブ) 鈴木博

毎年恒例となった全日本ラリーのオフィシャルお手伝い、
2006年6月1〜4日まで今年も行って来ました。

事前準備
 福島県と栃木県の県境エリアを使ったラリーは今年で3年目、主催者のマツダスポーツカークラブ幹部にも余裕が感じられます。
昨年スタッフマニュアルを現地で渡され、中身を見ぬままオフィシャルを行い、家に帰ってマニュアル見たら殆ど指示が載っていたという醜態をさらけてしまったので、今年はマニュアルを事前に送って貰いました。いつも思うのですがマツダさんはこういうドキュメント作りが非常に上手です。
でも今年はコマンダーをやれ、との事で私の責任は重大です。

また今年からSS計時を光電管を使うとの事で、その計時機器も送って貰い、事前に操作方法を確認できたのは非常に助かりました。
現場でいきなり「これを使って」と渡されても多分使えなかったのではと思います。
送って貰った機材に手持ちのパソコンを繋ぐと使い勝手が格段に上がるので自前の古〜いノートパソコンも現地に持って行く事にしました。

それからオフィシャルをやるのにちょうどいい機会なのでオフィシャルライセンスを3人が取得し、今後のオフィシャル活動の幅も広がるかな?
ライセンス更新料が高くなるのが玉に瑕ですが・・・。

今回参加するメンバーはBICC(バラギアイスサーキット)オフィシャルの10人、高桑さん、佐々木さん、相賀さん、正谷さん高橋さん、金子さん、デーブ小林さん、川田さん、小林定男さんに私。
金子さん、小林定男さんは今回が初のラリーオフィシャルですが、バラギの経験があるので安心です。

6月1日(木)
 仕事が終わったあと19時頃には出発しようと連絡していたのですが、私が家を出られたのが20時、待ち合わせた相賀君が会社から
出られたのが21時を過ぎてしまい、高桑さん、佐々木さんは先に出発して貰いました。相賀君を会社の門の前で待っている時、同じ会社の正谷さんが通りかかり、貴重な事前打ち合わせができました。(この打ち合わせが後でと〜っても役に立ちました)
大子町を目指して出発すると高速に乗る前に高桑さんから着いたよ、と早くも電話があり、別行動にして良かったと思う反面、早くも
出遅れたのを実感。あ〜ぁ早く温泉入ってビール呑みたぁい!

相賀君の冥ナビゲーションで12時過ぎには大子の余暇センターに到着。温泉入って、ビール飲んだらもう2時。翌日のレッキオフィ
シャルは4時半起床、5時出発なので早々に寝ました。

6月2日(金)
 予定通り4時半起床、5時出発。高桑さんと相賀君、佐々木さんと私のペアになり大森林道を目指す。私達がスタート側、高桑さん達がゴール側の通過車両チェック。
佐々木さんが光電管のテストをしようとスタートラインに機材をセットする。フライングチェックモードで計時してみると全く問題無く計時してくれる。やっぱり計時はこうでなくちゃ、と二人でいたく感心。
あとは計時データの出力方法など計時後の作業の整備が必要なのを感じた。
またスタート側との無線テストを行ったが昨年同様カスカスと言う状態。手持ちの固定局用GPアンテナを立てて電波の入りが良くなる場所をアチコチ探す。一番いい場所がスタートラインと言う実現不可能な場所のため、明日ゴール側にもGPを立てて良い場所を探す事にした。
また藪の中になるフライングフィニッシュの居場所作りに行き、カマとナタとノコギリを使った慣れない作業で手に傷を一杯作りながら人間2人が居られる空間を作りました。RSCCの丸山さんはエンジンつき草刈機を持参し、FF場所作りをするそうで、来年は我々も持って来なきゃと感じました。

午前中でレッキが終わり、HQのあるルネッサンス棚倉に行く。
見慣れた仲間がウロウロしている。お昼のお弁当を頂いた後インタホン用のケーブルの設置にコルサの黒岩さん達とまた林道に出かける。最初にさっきレッキやった大森。ここは問題なく設置完了。
次に八溝の頂上。ここで昨年同様FFの場所が悪く、人が居場所が無いのが分かり、HQに確認するがレッキ終了後の移動はダメとの
事。一体どう計時するの?
今年FFには、光電管が置けて、ゼッケンを確認できる事の2つの条件がある。
八溝の頂上は昨年も計時できない場所だったため移動したのだが、また元の計時できない場所に戻っていた。
とりあえずFF看板の20m先の藪の中に人の居場所を作り、インタホンケーブルを長めに設置し、後は当日の現場オフィシャルに任せることにした。来年は是非最初から人の居られる場所にしてください。
次の旗宿林道のケーブル設置は黒岩さんに任せ、八溝の草刈を完璧にした後ルネッサンスに戻った。

ルネッサンスでは各林道ごとにオフィシャル機材が置かれていてそれぞれ持って行けとの事。
だが載り切るかどうか余りの量に愕然。
昨年は高桑さんのバンを借りて来たのでカンタンに載ってしまったが今年は我が家の旧型MPV。機材が載るように3列目のシートをボルトごと外して家に置いて来たのだが・・・。
ここで高桑さんが登場し見事にほとんど載せてしまったが、後から渡されたモスラやスタッフ配布機材などが載らない。仕方ないので別の林道機材運搬用のボンゴのレンタカーで大子までは運んでもらえる事になった。
ただ今晩合流する高橋ヒロシ君のレガシーとMPVの2台で人間も含めて大森まで全てを運ぶのは厳しいのを感じた。そこで昨晩偶然
相談できた正谷さんに連絡し、車を出してくれるようお願いした。
実は昨晩の相談で話した内容がまさに「機材運搬大丈夫かな?、必要なら車出すよ」と言う内容だったのでした。現場の状況を理解している優秀なスタッフに恵まれている事を感謝した。

20時半から予定されているスタッフミーティングに間に合うよう夕食をとりながら荷物満載で大子に向かう。夕食は回転すしを食べたがお寿司が回って来ず、食べたんだか食べないんだか良くわからない状態になってしまい、夕飯のお店選びに大失敗した。

大子の余暇センターに21時頃着いたが肝心なスタッフも到着しておらず、大森のミーティングは身内だけで我々の部屋で行う事にし、
お風呂に入ってビール呑んで後発隊の到着を待った。今回我々の林道にRSCCの照沼君という若者が参加する事になっていた。
後発隊の正谷さん、高橋君、金子さんの到着と同じ頃照沼君も到着し、それぞれの担当場所用の機材配分を行い、翌日のオフィ
シャルについての打ち合わせを行った。久しぶりのBICC全員集合に四方山話が盛り上がったが、翌日も4時半出発のため泣く泣く2時頃にはお開きとした。

6月3日(土)
 朝4時半レッキに行ったのと同じ道を大森に向けて予定通り出発。
大森入り口でTC2用の機材と人を下ろし、SS2スタート設置をヒロシ君にお願いした。
大森林道出口で群馬からのオフィシャル6人(if藤田さん、田島さん、松元さん、コルサ森田さん、平野さん、金子さん)と合流する。
その他地元白河からのオフィシャルが到着しているハズなのに誰も来ていない。とりあえずSSゴールの設置を始めて貰い、準備している所に白河の方が到着。ただ地元オフィシャルが予定の8人から5人しか来れないとの事で困った事になった。
地元オフィシャルは後から来るかもしれない、と言うことだったので暫く様子を見ることにし、各配置場所設置作業を始めた。

私がスタート側に戻り、まずは無線が良く入る場所を探す。正谷さんがゴール側でも電波が強くなる場所を探したが一番良くなる場所でも昨日と同じでカスカスだったため、手持ちの無線機で対応する事にした。
スタート⇔ゴール間は何かあった場合連絡が取れないと非常にマズイ。
また林道中のラジオポイントの場所がフライングフィニッシュと近くて意味が無いため、別に林道中間地点にラジオポイントに入って貰いゴールに通過状況の連絡をして貰った。ただこの通過連絡の無線がスタート側には届かないため、できれば無線の届く場所を探すか無線を変える必要を感じた。

スタートツリーの接続ケーブルが1本足り無い事が分かったが、さすがコルサの森田さん、適当な電線でケーブルを作ってしまい、競技では何の問題も無くツリーが使える状態になってしまった。
各担当場所の準備がほぼ完了したが地元オフィシャルの人数は変わらないため入り口と出口に2人づつ、残りの方にSSスタート補助をお願いした。が頑として八溝頂上に入る、と私の言う事を聞いてくれないので、その方にはお好きにどうぞ、と頂上まで行って貰い、出口側の方にTCを補助してもらい、TCの相賀君にスタートを手伝って貰うようローテーションをした。
未だに何故八溝の頂上にオフィシャルが必要なのか理解できない。
スタッフの指示を聞いてくれないオフィシャルは来年は来て欲しくないが、そういえば昨年もそんな人が居たような気がする。

00カー、0カーが到着し、タイムスケジュール通りにラリーは進行している。予定時刻ピッタリに1号車のランサーが到着。
以降ゼッケン44まで競技車が順調にスタートして行った。ここで感心したのが全日本選手のスタート。
ツリーが青になると同時に動き出すのでは無く、フライングチェック用の光電管を切るタイミングを青になるタイミングに合わせてスタートして行く。
目視では明らかにフライングなのだが光電管ではコンマ数秒遅れたスタートとして計時されている。
青になってから出ると約1秒くらい光電管までかかっている。今回敢えてスタートラインと光電管を少し離したのだが、恐るべし全日本選手!

今回のSS2ではコース中に駆動系トラブルでコース脇で止まってしまった車両が1台出た。ゴールからの話ではコースは問題なく抜けられるとの事だったのでスタートは止めず予定通り全てスタートさせた。

SS2スタートをスイーパーも通過したのでレスキューの金井さんにコースに入って貰いリタイア車の引き上げをお願いした。
私もコース確認を兼ねてコースを順走し、リタイア車が既にユニックに載っていたのでゴールへ先に行った。ゴール処理も問題なく完了した事を確認した頃リタイア車を載せたユニックがゴールに到着した。
リタイア車は大森出口の臨時電話設置ポイントに下ろし、サービスに迎えに来てくれるよう連絡した。
ちょうどタイミングよくお弁当も大森出口に到着したので受け取り、スタッフに配りながらスタート場所に戻った。

2巡目のSS6も1回目と同様全く問題なくリタイア車も無く終了した。この大森林道はトラブルの起き難い林道なのかもしれない。
とっても良〜ぃ事だ。

SS6終了した事を確認後撤収し、我々はデーブや小林さんの居るルネッサンスへ行く。if組やコルサ組は今晩の宿ホットハウスに直行。ルネッサンスのギャラステには1000人位のギャラリーが入ったようで大分盛り上がったようだった。

デーブたちも同じ宿なので一緒にホットハウスに向かう。ホットハウスにはちょうど夕食の時間に到着し、先着のif組、コルサ組と一緒に賑やかな夕食となった。
夕食後の部屋は大広間状態で既に宴が行われていたが、私は2日間共2時間くらいしか寝てなかったのでお風呂に入って部屋に戻ってからの記憶が無い。バタっと寝てしまったようだった。あぁぁ歳を感じるなぁ・・・
皆からは死んでるんじゃ無いか、と心配されたようだった

 

6月4日(日)
 起床4時半、出発5時の予定が5時半出発と遅れてしまったが担当の東野牧野林道は宿から10分くらいなので何とか辻褄を合わ
せられた。林道入り口にはRCいわきのスタッフが既にオフィシャル業務を開始してくれており、人数分の朝ごはん(おにぎり)やスタッフダハードを配って我々は林道に入ってそれぞれの設営に入った。

昨日とほぼ同じメンバーでのSSなので特に指示しなくとも皆がテキパキと準備に走ってくれる。つくずく群馬のスタッフのオフィシャルレベルの高さを感じた。ただ唯一事前に出来なかったインターホンケーブルの敷設には苦労したようだった。
また今日はギャラリーポイント担当の田島さんがマツダスタッフとの事前打ち合わせが出来なかった事もあっていつものように怒っていた。

オフィシャル準備がほぼ整った頃、ギャラリー送迎バスが到着し、続々とギャラリーが林道に入って来た。
今年は2本ギャラステがあるからか、人数的にバラケタようで写真で見た昨年のギャラステの人数より少ないように感じた。
また毎年必ずスタートを見に来る地元の爺ちゃんが今年も現れ、今年はVIP待遇で黒岩さんが直々にギャラリーポイントまで車で送って行って観戦エリアで見てもらう事にした。

ここでの無線もカスカスで昨年もギリギリだったそうで昨日と同じく手持ちの無線機を使うことにした。
開設したSS11に00カー、0カーが予定通りに到着し、いよいよ本番開始。昨日と同じで全く問題なく競技は進んで行ったが、途中からゴールからの無線が聞こえなくなり、別の電波にブロックされてスタート時間の連絡もできなくなってしまった。
ブロックしてくる電波を聞くとどっかで聞いたことあるピーピーピーという音や、聞き覚えのある声が聞こえた。
これ00カーの無線が送信しっ放しになってる、と気づいたのだが携帯電話は圏外、別の無線も聞いてない状態で連絡の取りようが無い。仕方なくSS中で事故の起きないことを願って無線連絡は停止した。

またスイーパーから競技車を追い越して来たと言われ、コースアウトした競技車が後から来るかも、と言われたのでスイーパーのスタートを止めた。元全日本選手でも開催オフィシャル経験が浅いからかスイーパーの役割を理解していない。
それにヘルメットも被らずに全開でSSを走っているようで、もしコースアウトしたらと考えるとスイーパーと00の交代が必要なのを感じた。幸いにもコースアウト車両からはリタイア届けが出されたのがスグ確認できたためスイーパーをスタートさせたがヤッパリ全開で出て行った。間違ってギャラリーやプレス、リタイア車がコース上に居たら避けられるんだろうか?

2巡目のSS14に00カーが来たときに送信しっぱなしを連絡したがマイクは押し続けられる場所には無く、ダート走行による無線機本体の誤動作と思われた。いつだったか昔も同様に送信しっ放しになった事があったのを後になってから思い出した。海外で酷使した無線機だからメンテナンスが必要なのかもしれない。
SS14は無線のトラブルも無く無事終了し、撤収してルネサンスへ機材返却に行く。if組は直帰する事になり、お疲れ様と別れ、残りは機材返却し、オフィシャル閉会式に出席。競技会が無事に終了し、大成功に終わった事を小田切さんから聞き残ったメンバーも帰路に着いた。

皆に死んだんじゃ無いかと心配されて寝た姿勢が悪かったのか、1週間経った今でも首が寝違えたように痛く、オフィシャルでの無理が祟っている。新人も増え、そろそろ後輩に全て任せられるのでもう少し楽な役になりたいなぁと言うのが今の正直な所。
でも今回は全てが上手く行ったから楽なオフィシャルだったが何か起きたらこうは行かないだろう、それがラリーの楽しさなんだけど。

ルネッサンスのロビーで光輝いていた女神様にバラギにも来てくれるようお願いし、その前に高山での再会を願って群馬を目指した。