今年もラリー初参戦お手伝い(ナビ)参戦記


BICC(バラギアイスサーキットクラブ) 鈴木博

2006年7月2日(日)
 最近ラリーに参戦することが少なくなった。以前のようにシリーズ通して参戦できるほどの参戦意欲も経済力もないため、知り合いにナビを探している人が居てタイミングさえ合えば出場する、というパターンになって来た。
昨年はオフィシャル仲間の一人である相賀君の公認ラリー初参戦に付き合ったが、今回はバラギアイスサーキットの主、西窪さんとバラギの打ち上げで呑んだ勢いで決まった参戦となった。
最近の埼群ラリーはダートラ場でSS、ドライブしてきて申告CP、で、またダートラ場でSSのパターンとmixiでmangaさんに教わり、申告があるんじゃ計算しなきゃなのかと補正表なんぞ作ってボードに貼って準備した。

 当日朝、4時半に目覚ましを掛け、発泡酒じゃない本物のビールを奮発して10時に寝るが、早く寝すぎて12時に目が覚めてしまい、なかなか寝付けずウトウトしてたら出発時間になってしまった。何だかあんまり寝た気がしない。どうも早起きして出かけるのは苦手だ。
天気予報は雨だったが曇ってはいるものの何とか雨は降っておらず、持ってくれないかと榛名の向うの須賀尾ダートサーキットを目指す。途中わが愛車の旧型MPVの走行距離がめでたく88,888kmになったので記念に写真を撮った。
須賀尾に7時前には到着してしまい、受付開始の7時半まで車の中でウトウトして待っていた。大分参加者が集まり始めた8時近くなって西窪さんのエボ3到着。

 上州オートクラブのデーブや伊東君、安西さんも到着し、賑やかになって来た。駒図を見てもどこだか全く分らず何をしようかマゴマゴしてたらドラミが始まってしまった。
申告区間の駒図間距離は1mまで入っているので所要時間が予め計算できるのだがいつものペースで準備ができず、とりあえず1STの肝心そうな区間の時間計算をしている所でSSスタートへ移動となってしまった。
SSのコース図を見るが須賀尾に初めて来た私には到底覚える事は出来ない。西窪さんに渡して全てを任せる。
ノート作りますか?とは聞いてみたが「要らない、要らない」と大笑いされてしまった。
最新のJAFスポーツにも須賀尾で優勝した西窪さんのエボ3の大きな写真が出ていて、ダートラ屋にラリー屋がどこまで絡めるか、勝負になるのか、みんなが興味を持っているようだった。
須賀尾のコースは連日の雨でヌタヌタ。エボ3も超マッド用タイヤを履いている。スタート場所は辛うじて固いがゴール前のパイロンが置いてある広場はもうバラギアイスサーキット状態だった。
西窪さんがSS1のスタートに並ぶと困っている。1コーナーに真っ直ぐ入って行ける場所じゃない、道の真ん中から皆スタートしてるとのこと。でもラインを重視すると路面に砂利が一杯ある場所なので石の飛んだ路面の方が良いかな、と何〜んにも考えていないラリー屋と同じ場所に車を止める。
私はどんなコースなのか、西窪さんの運転がどんな感じか興味津々でカウントダウンを待つ。
スタートで一旦CPカードを貰うが何故か1分遅らせる事になり再度仕切りなおし。
カウントダウンが始まると西窪さんが集中していくのを感じる。5、4、3、2、1、0でクラッチを繋ぎスタート。
アクセルやブレーキ、ハンドルを切るタイミングなど全て体が覚えているようでスムースで無理が無い。私は初めて見る上の広場に出たら頭の中真っ白でもうコースが分らない。西窪さんはヌタヌタで全くトラクションがかからない路面をメリハリつけて抜くときは全閉、踏むときは全開と大人の走りをしている。私は何故か1周多く上の広場を回ったように感じたのでゴールCPでベストは?と聞くと分らないと言う。
群馬の常連が居るCPなので分らない事は無いだろう、と何故?と聞くとマトモにコースを走りきった車が無い、と言う。
みんなコースが分らずに停止やらバックなどしていて秒だけで速いか遅いか区別できないらしい。それでスタート時間も1分遅れたんだ、と納得する。

今回ミスコースは最遅タイム+10秒、パイロンタッチは+5秒と言う設定になっていた。
今、成績表見ると2位の篤を5秒ブッチギリのベストタイムだった。たった1kmくらいのコースでエボ3がエボ6より速かった。
でもこのタイム差は最終の表彰式の成績が出るまで分らなかった。だってみんな俺は絶対ミスコースしていないと言い切り、橋本嫁なんか我々より10秒も速かったので何が何だか分らない状況だった。


 SS1が終わってSS2へ向かうODと申告区間にスタートする。デーブに借りたCRT4500の使い方を思い出しながら操作するが、デーラリーなので文字が良く見えない。
ODの説明を西窪さんにするが、西窪さんは何度もナビで出た経験があって、モントレーにもナビで出ていたそう。
全くお門違いで身の程知らずの話をしてしまい、冷や汗をかいてしまった。

 ODに着いて処理をし、申告前の駒図でスタート時間を入れなおし、申告ラインまで進む。
アベ18と時間換算すると誤差が大きく出る設定だったが補正の傾向データも無いためラリコン表示通りの申告をする。
CP員はコルサの黒岩さんで、他の車と同じ秒だと教えてくれ、少し安心した。黒岩さんからは9月のクラシックカーラリーのオフィシャル依頼をするからよろしく、と雑談の方が長いCPとなった。
でもここで6点もの減点を貰ってしまった。今検算してもどうしてそんなにズレタのか原因が分らない。駒図から申告ラインまで1.6kmで34mもずれていた事になる?同じ道を帰った駒図間距離は1mしか違わないのに。

 そんな減点を食っているとは露知らず、SS2のスタートに着く。西窪さんも静香山なんて来たこと無いからどんなコースだか分らないと言う。それに舗装を走るのは初めて。
ましてストレートエンドでは5速に入るとドラミで脅かされたので700mのSSだから離されないように行きましょうとスタート。
3速までしか入らなかったが見事なブレーキングで危なげなくパイロンを回り、2本のパイロンを大きく回ってゴール。
でもゴールCPの中山君からは「ミスコースでーす」の冷たい一言。
「みんな最後のパイロン見てないんだよねぇ」ゴール前にクランクしなければいけないパイロンを素通りしてしまったのでした。
これは西窪さんもショックだったようで、かなりガックシ来ていた。それを見ていた篤がココゾとばかりプレッシャーをかけに来てギャーギャー騒いでいた。
ここでも最遅タイムが分らず、みんなにどの位離されたのか差が分らなくて一体トップは誰で自分はどのくらいの順位に居るのか見当も着かない状況だった。

 続けてSS3を同じコースで走る。今度は間違わないように最後のパイロンに気をつけて走り、ベストから1秒落ちで無事ゴールする。
今度は須賀尾のSS4に向けて戻る申告区間。再スタートラインに黒岩さんが居て、喋っていたらCPボタン押すの忘れ、先まで進んでから気づいてUターン。黒岩さんに再度丁寧に御挨拶して再スタートした。
CP2の申告減点は1点とまぁ合格かな。そのままSS4のスタートラインに着く。
5.4.3.2.1.0でスタート。1本目よりアクセル踏んでいるのを感じる。1コーナー曲がってナビ側のドアすれすれまで壁が迫るドリフトするが、ちゃんと前に出て行く。さっきのミスコースを挽回するのにSS1本で5秒離すと言っていたのは本気なようで、ゴールすると1回目より3秒も速いタイムだった。

 これで1ST終了し、コントロールシートの計算を行う。
最近自分の成績計算をするなんてやって無かったのでどう書いたら良いか分らず、静香山SSの2本分のタイムを足さずに提出してしまい、2回も修正にHQに行った。それでもボケてるのは補正仕切れず、SS2のゴールカードを貼り忘れ、1000点の減点取るぞと西窪さんの携帯に片貝さんから電話が入ってあわてて西窪さんの持ってたCPカードを届けに行った。
幸い計算ミスに対するペナルティーは設定されて居なかったのでホッと胸をなでおろした。
午後のSSコースの短縮の公式通知が出ていた。余りに頭の悪いラリードラに主催者もあきれてカンタンなコースに変更になったようだった。この通知を聞いて西窪さんが怒った。
これじゃぁ1本で5秒取り返せなくなっちゃうと。西窪さんは主催者の片貝さんに直談判に行くが、もう公式通知が出てしまった後なのでどうにもならなかった。


 中継でお昼を食べ、一息入れたと思ったらもうSS5のスタート時間。
西窪さんの見た目エボ3、エンジンエボ1には何とエアコンが付いている。大分気温も上がって来ているのでスタート直前までエアコンを入れて涼んで、スタート前に切ってから前のSS4も走った。でも昼一でボーとしていたのかそのままSS5をスタートしてしまった。やけに涼しい風が来るなぁとフトスイッチを見るとランプが付いている。ありゃりゃぁと急いで切るが、西窪さんはそれで集中が途切れてしまったようで最後のパイロンがヘロヘロな走りになってしまった。
それでも2位を3秒離すベストだったがゼッケンが早かったので後ろのタイムを知らずにやっちゃったぁと申告区間にスタートした。
次の区間は14kmくらい走った山の中に申告の3CPがあり、須賀尾に戻って4CPと単純なドライブ行ってくる設定だった。
ここでやっちまった。
3CP手前の駒図のスタート時間を入れ替え、アベ18でCPまでの走り方を西窪さんに偉そうにレクチャーしながら申告ラインまで進んだ。昔なら何度も確認するはずのアベをこういう時に限って確認せず、後で気づいたらアベは18では無く21.9だった。でも申告したときはまだ間違った事に気づかず、次の須賀尾の入り口の申告4CPを目指す。
4CP手前では手計算した時間とラリコンの時間が5分違っている。西窪さんに車を止めて貰い、急いで再計算をする。
やっぱり手計算の足し算を間違えていたのが分り、ラリコンの分と計算の秒を入力し、4CPで申告した。ここで正解表を受け取ったが減点計算している時間が無かったのでそのままSS6のスタートに並んだ。

 今度はエアコンを早めに切り、スタート準備をする。だがスタートするとフロントガラスが曇り始めた。徐々に曇りがひどくなって来たので私がヒーターをフロントウインドに全開で出したら一気に前が見えなくなってしまった。最後のパイロンが全く見えなくなってしまい、西窪さんもえイヤーと曲がるがパイロンすっ飛ばして土手に乗り上げながらゴール。
パイロンタッチの5秒貰ってしまった。フロアに穴でも開いているのか私の足にバシャバシャと大量の水がかかった。少しだけサービスに戻り、泥ダンゴ状態の車の泥落としを簡単にデーブにやって貰い、最終SSのスタートに並ぶ。

 最後は西窪さんももう集中力が続かない、と弱音を吐きながらゴール。それでもキッチリ踏み抜いて西窪さんの初ラリーは無事完走することができた。
2STの減点確認だと正解表とにらめっこするが、どうしてもさっきの3CPが分単位で違う。
正解表が違ってるんじゃ無いかと福村監督や田中さんに聞きに行くが「合ってるよ」との事。
恐る恐る手前のアベで計算してみたらキッチリ2分7秒差。
正規のアベ入れてれば減点ゼロの距離が控えてあった。

 西窪さんに2分食ったと報告。申し分けないと謝るが、どうになるものでも無い。
皆の間に重苦しい空気が漂う。デーブもいたたまれなくなってウロウロしている。
満好さんからか電話が来たが西窪さんも答えに困ってしまっている。
テントやイスをかたずけて結果の出るのを待つと随分してから暫定結果が出た、と声が聞こえた。
気が進まないが6位くらいに入ってくれないか、と重い足でHQに向かう。
先に結果を見ていたデーブが「やばいっす、1位です」と言う。
信じられずに「冗談言うな」と自分で見に行くとやはり1位に居る。
何と2分食った3CPが殆どのクルーが指示書の意味を理解できずに減点を食ってしまったためキャンセルとなったとの事だった。

 やっぱラリーは終わってみないと何が起こるか分からない。
完走して初めて結果が付いてくるのを実感しました。
「良かったですねぇ、お疲れ様でした」と西窪さんと硬い握手をし、さっきまで暗〜く沈んでいた皆に笑顔が戻った。
写真を今見てみると私が一番ニコニコしている。
でも昔は車の中で計算することや補正を考える事が楽しかったのだが、今は計算に集中すると何故か後頭部が痛くなる。
そろそろ潮時かなぁ・・・。
  でもダートラ場ツアーはラリーでは無いのを強く感じ、何とか前のように林道を全開で走れるラリーを復活させたいと心の底から感じたラリーだった。 次はまた、はと車にでられるかな?

                                    
                                      以上 バラギアイスサーキットクラブ(BICC) 鈴木博


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