【トヨタ】デュエットのはと車ラリー参戦記

Photo / Report Team TARGET 鈴木博


 ドラの北爪さんと年一のラリーとして参加しているはと車ラリーだが、参戦1年目はCJミラージュにぎっくり腰でクラス6位、2年目の昨年は同じCJでSS2でリタイアしてしまったので、今年はトヨタデュエットの半競技車を北爪さんが手に入れ、ラリー仕様に仕上げ、車の持ってるポテンシャルの差で楽して勝とうという事になった。

AJSPORTのHPに載った私の参戦記の影響か、今年は参加車が多く集まったようで総参加台数57台もとの事だった。
他にストーリアが居なけりゃ良いが・・・

7月28日金曜日
 何とか会社から無理やり半日休暇を取って自宅で北爪さんが到着するのを待つ。
今までならラリータイヤのクォーンというタイヤノイズで車が来たことが分るのだが、音も無く到着したのにはちょっとビックリ。
久しぶりの再会の御挨拶もそこそこに早速野沢温泉村へ出発。
今年は前泊の宿をネットで探し、温泉&馬刺しの宿を予約してラリーの前日から年一ラリーを楽しむことにした。

予定通り夕方6時には宿に到着。
まずは内湯に入ってスッキリさっぱり、そんで冷たいビールで乾〜杯!
1年ぶりのラリー参戦に、おいしい馬刺しや料理を肴に積もり積もった四方山話が延々続き、宿のオヤジさんにもうそろそろ片付けさせて、と言われるまで語り合ってしまった。外湯にも、と思ったが今年は早朝レッキで4時半には起きなきゃなので11時には寝ることにした。

7月29日土曜日
 4時半に携帯の目覚ましが鳴り、久しぶりの早起きにボーっとした頭で身支度を整え、5時ちょっと前に宿を出発した。
天気予報では雨だったはずだったが曇ってはいるものの時々日も差し、何とか持ってくれそうな天気だった。
宿から5分ほどで集合場所の野沢温泉村役場に到着。
駐車場には20台くらいの参加車が既に到着し、レッキの準備をしていた。1年ぶりに印南、榎本さん組の競技では珍しいプリメーラと
再会した。

レッキ受付をすると3グループに分かれて各SSをコンボイでレッキするとの説明があり、我々は印南さんたちと一緒に第2グループでレッキに出発した。
まさか野沢ダートラ場はレッキしないだろう、と思ったらダートラコースも完熟走行し、ヌタヌタ具合を確認することができた。

SS2は舗装で以前もSSで走った林道だったが、沿道の草の丈が高く、以前走った印象とは随分違う道になっていた。
ホントは昨年ユニックで往復した道だったのだが北爪さんは覚えて無いとの事だった。

SS3は昨年我々が落ちた先がスタート場所になってて優しい主催者が気を遣ってくれたのかなぁ・・・でも大問題発生!
余りに上りがキツクてゆっくり走ったのでは坂が上がれず、回転を上げてクラッチを繋ぐとぷ〜んと嫌な香りが。
でもレッキなので止まり止りの走行しかできない。ヤバイ、レッキでクラッチ無くなるか、と心配になってしまった。デュエットの低回転は全く使え無い!

SS4はいつもの気持ちの良い林道の上り、昨年より若干距離が伸び楽しく走れそう。ここでもプール地点で少しずつ上りを上がると
また嫌な匂いが。来年は強化クラッチが必須になった。

SS5は下りなので問題なし。でも昨年より路面のぬかるんでいる所が多く、ノートにはスリッピーを沢山書き込んだ。
SS6はお馴染みスキー場の上り。昨年ノートを作ったのだが今回新たに作り直すことにした。

レッキも無事終わり役場に戻って出走準備する。
群馬からのギャラリーも到着し今回はライバルとなる佐々木さんビビオもレッキから戻って来た。
今回佐々木さんのナビの村井君はラリー初参戦。詳しい説明をする時間も無いので指示書の指示に対応するための必要最小限のラリコン操作方法を教え、習うより慣れろだと言い包めチームオーダーの無言のプレッシャーをかけるが、それどころでは無く緊張している様子。

車検、ドラミと進みスタートを待つが今回のゼッケンは56番と最後から2番目なのでちょっと待ちくたびれる。ゼロカーで三好さんが走るようだ。スタートからODをこなし、SS1の野沢オートランド。Cクラスが派手な走りをしている。高山短大の大橋先生だ。GDBのシェイクダウンらしかったが良いタイムが出ているようだった。
ここでは東京から北爪さんの応援団も到着して色々他車の走りを批評している。やっぱり仲間が多いと楽しい。

さあデュエットの走りはどんなんかなぁとSS1をスタート。スタートした途端また嫌な匂いが立ち込める。そのせいか北爪さんは丁寧な走りで無難なタイムでゴール。4台前のストーリアの3秒落ち、クラス9台中5位でラリーがスタートした。

次は申告区間。ただ駒図には1mまで表示があり、PCも2箇所しか無い区間なので所要時間を計算して申告ラインまで進む。最後のPCからのアベが25km/hと低かったのでラリコンが53秒と出ていたのを55秒で申告。
見事2秒の減点を頂いた。ラリコン通りならゼロだったのに・・・。

SS2、舗装の上り2.7km。ヤッパリノートがあるとSS中も楽しいがまだデュエットの走らせ方を探っている状態で攻める走りには程遠い。
危なげない走りだがゴールで石澤さんにベストを聞いて愕然。
13秒も離された7位だった。どうデュエットを走らせたら良いか二人で考え込んでしまった。

 2CPはまた申告区間。SS2ゴールから駒図が近かったので自主パスコンをするのを忘れ、区間距離での補正をする羽目になった。でも駒図は2つしか無く距離もほぼ狂いが無かったのでラリコンどおりで申告して減点1。

昨年リタイアした車を置いといた地点がスタート場所のSS3。レッキではクラッチがヤバかったが、走って居れば大丈夫だろう。でもスタートでちょっと待たされる。コース内に4台のリタイア車が居るとの事。今度はもっと高回転でエンジンぶん回して走ってみようとスタートする。たった1.8kmの区間なのに右や左にボロボロ落ちている。大してスピードも乗らないコースだと思うのだが、みんな踏みすぎちゃったんだろうか?ノートリーディングは順調だが北爪さんはどうも車を上手くコントロールできていない。

轍でアクセル踏むと弾き出されてコースアウトしかかり、踏んで曲がる走りができない。
エンジンとハンドリングがピーキーな気がして乗りこなすには慣れと練習が必要なのを感じた。でもパワーがあるせいか4番手タイムでゴール。
ゴール後念願のお絞りガールズに会えた。群馬からはるばる運んだお土産を手渡し、SSタイムを申告する。何故いつもこう綺麗なオネーチャンを連れて来れるんだろう、是非極意を教えて欲しい。

申告の最後、3CPへ向かう。次の駒図で自主PC処理をし、申告CP手前の駒図の通過時間を計算する。駒図が沢山あったので一生懸命計算したが、ラリコン表示との誤差2秒しかなく、ちょっとがっかり。
でも減点は1点食ってしまった。何回やっても申告で0を取るのは難しい。

さあ走るのが楽しいSS4。
でもスタート前にフロント右をゆすってみると明らかに左と違って揺れが止まらない。前後ゼッケンのドラが、「こりゃぁ完全に抜けてるなぁ」と。轍から弾かれるのはこんな原因があった事に気がついた。
まだ今回が初ラリーのショックなのに・・・左リアも怪しい。

ここは今までよりスピードに乗るから気をつけて行こう、とSSスタート。
スタート直後はやっぱりクラッチが臭い。コーナーリングに中弾き飛ばされたのでもっと踏んで、踏んでぇと叫んだら道からこぼれそうになったので、いい加減な指示は出さない事にし、ノートの情報を伝える事に徹する。
でもベストのストーリアに20秒離された5位、佐々木さんにも10秒以上離された。ゴール後皆が我々の車を指差している。何だか分らずに少し進むとリアが開いてるよ、と言われた。えっ、と車を止めたら誰かがリアゲートを閉めてくれた。いつ開いたんだろう?全く気づかなかったが、斉藤さんから貰った写真を見るとスタート直後から開いたまま走っていたようだった。

林道の一番奥まで進み、Uターン。そこまで行くのがまた大変、クラッチが・・・
オフィシャルがスグスタートしまーすと言うので気合を入れ直すがなかなか前の車のスタートする気配が無い。なので待ち時間の間にコントロールシートの計算を始めた。2、3CPの減点は2秒、1秒と納得できるものだったが、1CPが2分以上違う。背中に冷たい物が走る。前回と一緒で大爆発か?
控えてある距離との比較を始めるが、複雑な計算をした覚えも無く、ラリコンの表示に2秒補正しただけだった事を思い出した。アベの入れ違いでも無さそう。
そんな所に佐々木君と新人ナビの村井君登場し、コントロールシートの書き方を教えろと言う。とても人に教えられる状況じゃなく、またハネタと思って意気消沈していたので丁重にお断りし、反省モードに入った。
車外には雨が強く降り始め、車内にはまた重苦しい空気が流れたが、何もすることが無いので珍しく居眠りをしてしまった。

徐々に前の車が進み始め、SS5スタートに付く。ちょっと気合が抜けた状態だったが車のコンディションも悪いので北爪さんは慎重にゴールを抜けた。ここもクラス5位。

さぁ最終のギャラリーSSのSS6。スタート前に1CPの正解表訂正をオフィシャルがしてくれ、ホッと胸を撫で下ろす。でも補正したまんま
2秒の減点。落ち込んでた気分が晴れたので張り切ってリーディングを開始する。でも前と後ろのショックが抜けていたのでは攻める走りは出来ず、仲間の見ているギャラリーコーナーもエンジンだけが唸っている
気持ちだけの走行になってしまって無事ゴール。何とか完走する事ができた。

北爪さんから結果が期待できるね、と言われたが前のストーリアがブッチでSS速いので取ってはイケない4位くらいに入れれば良い位かと思ってゴールのアリーナでご飯を食べてお風呂に入り、東京から来てくれた人たちにラリー内容の説明をしていた。
そんな所に暫定結果が発表になったが前回同様また自分の目を疑った。
佐々木さんに次いで3位に入賞していた。
ブッチで速かったストーリアは申告CPで減点を食って下位に落ちていた。ヤッパリラリーは終わって見ないと分らない事を実感、ゴールしなけりゃダメ!

アリーナのホールで壇上に上がり、メダルを首に下げて貰う。やっぱりメダルを貰うのは気分が良い。でも首にメダルを掛けてくれた
小口さんから秋のMCSC宜しくね、と言われたのにはビックリした。

その晩は佐々木さんと反省会を行い、先輩を立てない新人の芽を摘もうとしたが失敗し、自分がベロベロになってしまった。翌朝宿の美人女将に勧められるまま朝市に行ってみたがちょうど店じまいする時間で買い物をする事は出来なかったが足湯に入って温泉を楽しみ、麻釜で温泉卵とFIA公認の野沢菜を買って帰路に着いた。
昨年と同じく桃も買ったが完璧なくず桃だったようで家に着いた時には家族が食べられる物では無くなっていた。

毎年思うが、無理に背伸びをすることなく、自分達のできる範囲で細かな気配りを感じさせるラリーを開催できる、はと車さんには感心する。
誰がと言う事無くクラブ員皆さんの優しさをいつも感じ、自分達も出来ることなら真似したいとつくづく感じさせられる。

こんな拙い参戦記がHPに載ってしまうと来年はもっと参加車が増えちゃうかもと心配になるが、是非来年も参加させて欲しいラリーだと思っている。
表彰式のコメントを聞くと色々な理由で年1回しか出られないラリーストが多く居るようだったが、その人たちがまた絶対に出たいと思えるラリーを主催しているはと車の皆さんには心から敬意を表したい。
また出さして下さーいm(__)m


0カーは三好選手

ここは野沢菜の本場だ

ラリー会場の出張コンビに、ありがたい


足湯に使ってご満悦、向って左が筆者じゃい