海外初参戦はプレッシャーの山
勝田範彦(スバル・ラリー・チーム・ジャパン)


撮影/報告 坂本広志(AJ Sport)


 



 スバル・ラリー・チーム・ジャパンは、2003年4月に開催されるラリー・ニュージーランドに参加する。
  新たなディラー・メカニックが加わり、今や1990年から数え400名にも達した。
 このチームへ新たに参加したのが、現在、全日本ラリー選手権に名古屋のLACKから参加し、随所で速いところを見せている勝田範彦だ。
 S43.11.17生まれ。21歳でラリーの世界に入った範彦はデビュー戦がANDのラリーでCクラス4位。
ラリーをする環境に恵まれているとはいえ4年で全日本にチャレンジ。 父親もトップ・ドライバーの一人であっただけに厳しく、「車やパーツのせいにするな!!」「結果は全て自分の実力と思え!」と言われて来た。
 若手、若手といわれ続けてきた範彦も30歳を過ぎ、一段の飛躍を期する声もあった。
そこに、スバル・ラリー・チームへの参加の話が飛び込んできたのだ。
「いつかは海外に・・・」そう考えていた範彦にとっては、この夢のような話にすぐにでも「Yes!」と言いたかった。しかし、自分が参加しても期待に答えられるのだろうか?もし、結果が出せなかったらチームに迷惑がかかってしまうのでは・・・と、一瞬の躊躇があつた。
このあたりは勝田の人柄でもある。


 新しく出来たNewインプレッサのシェィクダウン・テストに参加した範彦は、「いや〜っ!プレッシャーですよ。」
「いつもは家のスタッフだけでしょ!こんなに沢山の人が活動しているんですよ!夢のような気持ちです。」
マネージメント・スタッフ、エンジン、サスやタイヤのエンジニア、メカニックなどの豊富な海外経験を持つスペシャリストが無駄なく動く中で、自分の居場所を見つけていくにはまだ時間がかかるだろう。
 車の印象については「いいですよ、後はマスターバックのないブレーキに慣れなければいけませんね。」
ペースノート作りにも、日本で作っている以上に情報量が多くなるので、このあたりもナビと研究しなければならないと多くの課題も感じている。

 「でも楽しいですよ! とにかくドライビングだけに集中していてもチームは動いていくんですからね・・・。」
  今までの体制と違う中、目標に対しチーム一丸となっ て結果を残し、WRCをチーム全員で満喫したい。
ラリードライバーとしての自分が大きく成長することを目標に掲げた範彦は、普段はチーム・リーダーとしても仕事をしていかなくてはいけない中、組織の中のドライバーと言う存在には戸惑いと期待が交錯しているのだろう。
この中で、本当の楽しさを体感できた時こそ、自分の居場所を見つけ目標に一歩近づいた時だろう。

デメカ・チームのラリー・ニュージーランド・リポートはAJ Sportの俺達が走らせたで、現地からリアルタイムにリポートいたします。