■競技会名称:全日本ラリー選手権  四輪駆動部門 第8戦
第31回 M.C.S.C. ラリーハイランドマスターズ■
■会場:高山・深谷ダム周辺、他■
■開催日:2003年10月24日(金)〜26日(日)■
■エントリー総数:36台

【今年最後の全日本ラリー観戦へ出発】
 10月24日(金)最高の秋晴れ。
7:00に起床。優雅な朝食を摂り、洗車を済ませ、荷物は前日のうちにまとめておいたにもかかわらず、車に乗り込んで時計を見てみたところ11:10になってしまっていた。モントレーの時と数分変わらぬ自分の機械的な動きに少し感動。
 G.S.で補給してから春日井I.C.より名神高速道路へ。10分程で一宮JCTとなり、東海北陸自動車道へ入って行く。
12:05、「長良川SA」に到着。高まるラリーへの期待で興奮してしまい、空腹を感じなかったので『たこ焼き¥320』で簡単に昼食ということにした。
 関I.C.周辺からは片側一車線となる為、前方をマイペース車が走っているとすぐに後続車は数珠繋ぎ状態となってしまうのだけれども、もともとの走っている台数が少ないことと、所々に設けてある追越車線でそれほど気にならない。何より天気もいいし、気持ちのいいドライブ日和で飛ばそうという気は起こらない。左右の車壁が高いので、他の高速道路と比べて景色があまり見えないのが残念だけれども。
 13:05に「ひるがの高原SA」で休憩。お土産を見たり、そこの雰囲気を見たりが好きで寄り道ばかり。
東海北陸自動車道は、とても数えていられない程トンネルが多く、それが暗く照明だけが頼りの中での対面通行といわれると、なかなか運転にも緊張が走る。
けれども、終点「飛騨清見I.C.」で降りる前のそんなスリリングな最後のトンネルを抜けると、そこは雪国…ではなく、両側は正に"燃えてる!"と思わず叫んでしまうほどの見事な紅葉だった。
周囲には山以外に何もなく、正に360°のパノラマ絶景だった。I.C.を降りてR158と合流。高速から続く片側一車線を、のんびり走る。
バックに山を従える広い田んぼの真ん中に「日本のまん真ん中。首都を東京から東濃へ」という看板が立っているのに気が付いた。トーキョーからトーノー。確かにゴロは似ている。しかし発想には無理がない?一気に都市化して発展するだろうけれども、その変わりに"日本でまだこんな風景が見られるんだな〜"なんて感動しながら車窓を眺めていた、他所者に一時の感慨を与えるような何かを失ってしまうようにも思える。
 徐々にこの辺りにもコンビニや店舗が増えて、雰囲気が変わってきてしまうのかな、なんて考えていると、前方に「道の駅:ななもり清見」の看板が立っている。13:05、最後に休憩をしてから1時間しか経っていないのにまた一休み。
 さて、今からどうしようかな。モンデウスでサービス会場が見たかったのだけれども、エントラントからの事前情報では、この時間だとみんなレッキに行ってしまって誰もいないらしい。と言って、他に行きたいような場所のチェックもしていないし。R41号との分岐点まであと300m程、モンデウスに行くならここが右折ポイント!…という絶妙のタイミングで、坂本カメラマンからの電話。
「山を見に行かない?」。うわぉ!信じられないお誘い!! 突然の予定に嬉々として、そのままR158を直進。ギャラリー受付場所「てづな石油」の向かいにある"小蜂賀○"で坂本さんと合流。だいぶ待たせてしまったみたい、と思っていたら途中まで私の前を走っていたとのこと。気が付かなかった〜。

【秋の高山を満喫】
 坂本さんの車で、明日SSで使用する「八本原」のダート路を登って行く。
高山は紅葉真っ盛りのピークな季節で、どこで写真を撮っても絵になってしまいそう。
それにしてもすさまじい砂利路で、助手席の隣りはスグ絶壁。こんなところでコースオフをしたら、競技自体でなく、人生からもコースオフしてしまう…。
 頂上付近で撮影会。わざわざ紅葉を見に来るバスツアーなんかに参加しても、こんな山の中に入り込んで眺める景色の写真なんて撮れない!
 隣接する山々の頂上がほとんど同じ高さに見える。夕方の黄色い日差しが、モミジや白樺に当たっている様子は、秋の一番いい時期の一番いい時間帯に遭遇してしまった感じ。
 ラリー観戦に来ると、競技以外のその土地ならではの季節・景色が味わえてしまうのもハマッてしまう一因なんだよね。
 山を降りてホテルに向かう頃には、もうヘッドライトなしでは走れない程になっていた。
宿泊場所に到着すると、今時の英語表記のホテル名には似つかわしくなく、あてがわれた部屋は広い和室だった。
築何年?という感じのレトロ感が漂っていたけれども、フロントの方はとても親切で気持ちの良い対応だった。
 荷物を部屋に置いて坂本さんの知っている地元の飲み屋さんへ。
いつもは単独行動につき、ファミレスか部屋で弁当コースなので、お酒を飲みながら一品料理を食べつつラリーネタに花が咲くのは至福の時だった。

【プレスデビュー!】
 10月25日(土)晴
6:20起床。顔を洗ったり、荷物をまとめたりしていると7:05に坂本さんからの電話が入った。もう下のレストランにいるとのことで、私もダッシュ。
私は「洋」にしてしまったのだけれども、坂本さんの選んだ「和」は、朴葉味噌が付いていて何だか豪華!
7:45にチェックアウトしてモンデウスのサービス会場へ。車に乗り込んで外気温度を表示させてみたところ、3℃だった。道理で寒いハズ。でもモンデウスに近付くとさすがはスキー場、道路に設置してある温度計は1℃になっていた。
 サービス会場が近付いてくると、いつものお祭り会場のような色とりどりのラリー車が並んでいる様子が見られると思っただけで、興奮のあまり緊張してきてしまった。
モンデウスに着くと、坂本さんは「プレスの申請をしてくるからちょっと待っていて」とのこと。今回はAJSportで申請してあって私の分の初のプレスパス!? 
 しばらく待っていると、手に水戸黄門様の印籠の如き輝くプレスパスと資料を持った坂本さんが戻ってきた。
「見えるように首からさげておいて」とJRCAストラップ(¥500、ラリー会場その他で購入可)と共に渡してくれた。 ラリー観戦始まって以来、初めてもらうパス!表の「PERSS」の文字が眩し〜い! 裏を返せばタイムスケジュールが載っているし。…という所で、以下のレポートは、当初の予定を大幅に変更させていただき、急遽「初プレスデビュー!!!」レポートをお送りさせて頂きます。

 坂本さんがプレスミーティングに参加している間、私はサービス会場を見学できることとなった。LUCKのテントで写真を撮っていると、隣りから「How are you?」の声。
顔を引きつらせながら目を向けると、爽やかな笑顔で草加ナビが立っていた。今日はゼッケンNo.26、小野寺選手のコ・ドライバーで参戦。今度からは開き直って「I'm fine thank you! And you?」と返してみよう!
 坂本さんが戻ってきてから、並んで話をしつつ歩いている姿を、ADVANの田口選手に見られていたらしい。「あれ〜、坂本さんと一緒に仕事をしているの?」なんて笑われてしまった。
確かに普段はいかにも"ギャラリーで御座います"なんて顔をして見学をしている人間が、坂本さんにお借りしたデジタル一眼レフと、自分の一眼レフの2機を首からさげて、「PRESS」なんてパスを持って、どこから見てもそれら全てが板についていない様子で写真なんて撮っていると可笑しいんだろうな〜。

【ここがプレス撮影ステージ!?】
 11:00になり高山短大の小金教授と合流し、スタートを待たずに撮影へ出発。ここからはプレイドライブ編集部御一行様の乗った車と2台並走体勢。遠くの雪景色の山々を眺めながら気持ち良く走り出したところで…、す・すみません。カメラを自分の車に忘れてきました…。頑張れプレス超初心者!
 R158を更に進み、12:05「赤かぶの里」で山に篭る前の最後のト*レ。建物から出てくると、坂本さんに「飛騨牛串焼き」をおごってもらってしまった。こういう売店はあなどれなくて、肉の柔らかさと、味付けが絶妙! 
 12:25に昨日下見をした八本原に到着。上のプールと呼ばれる広場に行くと、もう何台かのプレス車が止まっていた。この場所で店を広げていた、坂本さん顔見知りの群馬から応援できていた、オフィシャルの方から椅子とテーブルを借りてLUNCH。こんな行楽日和の中、屋外で食べるお弁当(←しかもオフィシャルの方にいただいたもの)はサイコ〜!
 …その脇で、早々に撮影ポイントを探しているプレスもいる。何人かで下を向き路面を確認しながらさまよう姿に、坂本さんが「落し物を探しているんだよ」。大笑いしつつ、まさにそんな感じ!
食事が終わって私達も撮影場所へ。…って、えっ!? 今までギャラリーステージばかりで観戦してきた自分にとってはまさに衝撃で、「どこで観るのですか?」という感じだった。目の前の生い茂る草むらの中で、「ガサッガサッ」という音が聞こえる。熊!?という緊張が走るが「熊じゃないで〜す」の声。頭も出ない程の茂みの中で場所探しをしているプレスの方だった。
 私達はその反対側の斜面を、そこよりは少しましな、腰ほどの高さの草を掻き分けて土手の上まで登る。すぐ下はラリー車が通過していく道路で、確かにWRC並の迫力で観られる!
 でも。自分にとっての今までのプレスの印象とは随分と違うものだった。ギャラリーはコースクローズドの1時間前には会場に入っているのは常識で、更に良い場所を確保するためにその1時間、2時間前にステージへ入ってしまうこともある。
そこから1号車が来るまでにはまた長い時間を待たなければいけないのだけれども、もう間もなくスタートかな?という頃に、どこからともなく"私達はプレスです"といった御一行様が到着するのを横目に見つつ、「ゆっくり登場して、最高ポジションで観られていいな〜」というイメージでしかなかった。 

 去年の「日本アルペンラリー」も然り、お台場のスタート会場で、1時間も前からカメラを構えて待っていたけれども、スタート時刻が近付いて来るにつれ、人混みでとてもカメラなんか構えていられなくなってきた。でも何とか撮りたい!…と周囲を見回した私は後方のガードレールに目を付けた。
そのポールの上に牛若丸よろしく二本足で直立し、プルプルしながらオフィシャルに「ここで撮ってもいいですかね?」と聞くと、あまりの迫力にオフィシャルも「落ちてケガをされないように…」で済ませてくれた。
そんな思いで狙ったスタート台。ところがいざ新井選手がスタート台に出てくるなり、左右から"ワラ〜っ"となだれ込んできたプレス。うわぁ〜車が隠れる〜!そんなのアリ?と思わず絶叫。
 …と、こんなイメージを持っていた私だが、さて、いざそのプレスの撮影現場に遭遇すると、まず場所探しからこんなに大変だったなんて! ギャラリーのように「ここが観戦エリアです」と用意された場所なんかはない為、自然は友達!になって野生に帰らなければやっていられない。
坂本さんの「以前、全身泥だらけになった上、ギャラリーの前を通過した時には笑われ、近くのホームセンターで衣類一式全部買った」というセリフには妙に説得力があった。
 13:30に1号車が通過した。奴田原選手だ。すごい近さ、迫力で観られる!なんて感激も束の間、すさまじい砂埃が襲ってくる。砂のカーテンが近付いてくるのがハッキリ見えるぐらいに。
Cクラス上位陣はこの時点ではまだリタイアはいないかな? 
次は綾部選手かぁ、とカメラを構えていると、来た!ところが、いつもとはどことなく違う気合の入った走りに、思わず見送ってしまい、「今のって綾部選手だったよね?」と信じられない思い。 時々、砂埃に交じって石つぶてをビシッとこちらへ飛ばしながら雰囲気を盛り上げてくれる選手もいる。特にNo.12の木戸選手が来るという時には、最初から逃げ腰になっていた。
 最終ゼッケンまでを見終わると、慌しく次のSSへ移動。改めて自分の姿を見てみると、ベンチコートのフードの中からリュックから、砂がたまり体中が真っ白。バンバンとはたきつつ車に戻ると、小金教授はペットボトルのお茶でうがいをしていた…


Section_1

Cクラス
オープン
1位
綾部/佐藤
00:28:28
大島/小井戸
00:29:49
平塚/鈴木
00:29:19
岩下/島津
00:29:10
2位
奴田原/小田切
00:28:35
石川/藤田
00:30:06
小野寺/草加
00:29:29
北島/山岸
00:30:15
3位
田口/田口
00:28:38
上原/櫨山
00:30:56
小倉/平山
00:30:51
杉村/大西
00:30:41