シーズンが開幕して禁断症状がやっと解消できると思うと・・・。
ラリーファンとして私流の観戦を通して、競技とその周辺の事柄をお伝えします!

■競技会名称:全日本ラリー選手権
四輪駆動部門 第2戦/二輪駆動部門 第3戦
MSCC TOKYO RALLY 2004■
■会場:茨城福島県内■
■開催日:2004年5月14日(金)〜16日(日)■
■エントリー総数:68台

 

 長い長い冬が明け、やってきました!私にとっての開幕戦。昨年末のハイランドから、実に半年の観戦インターバルで、ほとんどラリー禁断症状。G.W.からこのMSCCに向けて準備(エントラントでもないのに)する次第。恐らく自走して観戦に行くラリーとしては(国内では)最も遠距離であろうと思われる『MSCC東京ラリー』へ行ってきました。

【首都高を避けての走れ走れ往路】
5月14日(金)曇のち晴。
 宿泊地、北茨城までは恐らく高速を使っても8時間はかかるだろうとの予測で、朝5:10に起床。恒例行事である出発前の洗車は今回泣く泣くあきらめて、6:45に出発。
 愛知県から中央道へ。岡谷JCTから長野自動車道へ入る。先の更科JCTから上信越自動車道へ。車の数も減り、だんだんと山深くなってくる。浅間山トンネル手前で、ところどころに登場する「動物注意」の看板にも納得・・・していたところ、ふと気が付くとその看板をバックにガードレールの上に座った猿がこちらにガンを飛ばしてきた。あまりのタイミング良さに思わずコントかと・・・。
10:50藤岡PAへ寄った後、藤岡JCTから北関東自動車道へ。伊勢崎I.C.で降りて、ここから次の高速入口までは下道で移動。左右はのどかな田園風景だなぁなんて車窓から眺めていると、田んぼのあぜ道に連なるバイク・車。あんなところで何をしているのかな?とちょっと考えていたら前方で道路脇の椅子の前でメーターの数字に集中なさってる警察官。こういう気持ちのいい天気の日によく出没する人種だよね〜、たまたま渋滞していたから良かったものの、こんなところで側道へご案内はされたくないものです。
太田→足利とR50を走り、佐野藤岡I.C.から東北自動車道へ乗り、時間だったので12:25頃、佐野SAで昼食を取ることにする。中へ入ると、「佐野ラーメン!」と、由来まで力説してあるので、その当SAオススメのラーメン(¥530)を食べることにした。会社の食堂ラーメンよりはおいしいかな??? 
汗をかきつつ外へ出ると、岐阜あたりで曇っていたのは嘘のように、絶好のドライブ日和に。車内は相当チンチンになっていて、外気温を表示させてみたところ、30℃。おお〜っ、気温も上がってきたなぁと一気にエアコンでクールダウンを試みたところ、ディスプレイはMAXになっているのに、風が全く吹き出てこない。
"Σ(゜皿゜;)!?"。どうやら何故この日、この時、この場所でという感じで空調御臨終になられたようです。助手席に転がしてあった佐野SAでもらった東北エリア地図を片手に、バタバタと仰ぎながら走行。気が付くと降りる矢板I.C.で、背中・ももと汗でビタビタにしつつ今度は国道をひた走る! しかし暑さで意識モ〜ロ〜。
14:05、目の前に出現した『道の駅ばとう』にたまらず飛び込む。ドア全開で涼んだものの、頭の中にはエアコンの効いた涼しい部屋で、ふかふかのベットで昼寝する自分の姿の妄想が。どうせダウンするなら、ホテルまで頑張ろう・・・。
片道539,6kmの距離でした。

【今日はスッカリ観光客】
駐車場へ車をとめると、制服を着たホテルマンが近付いてきた。荷物をお運びしましょうか、って何もここまでの待遇を受けるホテルを選ばなくても良かったんだけれども、この辺りは手頃なビジネスホテルがなく、素泊まり2泊¥22.350と財布に大打撃なホテルになってしまうのだ。
ホテルから車でほんの5分ぐらいにある『袋田の滝』の散策に行くことにした。
近くに立ち並ぶ土産物通りの一つ、「滝生屋」が無料で駐車場を開放してくれていたので、ここに停めた。階段を上がっていくと小屋があり、ここで入場料¥300を払って入る。このトンネルの先に滝があるのですか?という、従来の滝を見に行くという観念からはちょっとビックリの展開で、暗くはないけれども炭坑のようなトンネルを進んで行くと、途中で何箇所かに分岐していて、それぞれの先から吊橋やらに出られるらしい。とりあえず一番奥の滝まで進む。
「トンネルを抜けると、そこは・・・」の世界で、いきなり目の前に滝が現れた。4段の岩場を降りてくるから別名「四度の滝」。なるほど〜と思いながら、前日の雨で水量の増えている滝を、マイナスイオンを浴びつつ眺める。数枚写真を撮ってから、途中のトンネル分岐点から出て吊橋へ。ここからの滝も写真に収めて車に戻る。
宿に戻るにはまだ少し早かったので、『道の駅だいご』へ。目的はここの名物「しゃもカレー」だけれども、17時ではまだお腹も空かず、かと言って道の駅は18時までなので、微妙な時間調整を開始。夕日に染まる山々を背景に、久慈川を撮影したり、近くにあったセブンイレブンまで明日の飲み物を買いに行ったりしながら17:30、食事をオーダーするならタイムリミットだなと道の駅に戻ったところ、"本日は閉店致しました"!!。

【LEG1:SS1】
 朝、坂本カメラマンと約束をした「ホテル奥久慈」へ。5分程の距離なので、約束の7時前には到着。久々に見慣れたラリー車を発見して、ラリー観戦に来たという気分が盛り上がってきた!更に地元・勝田選手や森選手が外に出てきたので話していると、前方に坂本さんが歩いているのを目撃。
駆け寄ると「プレス登録をしてきます」とのこと。
 しばらくホテルのロビーに腰掛けて待っていると、やがてプレス資料を抱えた坂本さんが戻って、最初の撮影ポイントであるSS1へ出発。
 8:15に「Kimida South」に到着。これをフラットグラベルというの?と言うような、想像していた路面とは大違いの、岩石がゴロゴロしている林道。
フラットの定義って・・・?ただしまだ競技車が走行していない為、わだちはできていない。ここをガタガタと上っていき、オフィシャルが待機している場所へ車を止めて撮影ポイントを探す。ギャラリーステージと違って、整備された場所ではないので、奥の木立から左コーナーを抜け、ほぼ直線に近付いてくるところが見渡せる崖の上で撮ることにした。…けれども、何しろ急勾配。とても足だけでは登って行けず、そこらから生えている木をつかんで、ロープ代わりに何とか上がる。気を抜くと転落していきそう、支えになる木の脇に立った。競技車を待つ間、辺りを見渡すと、新緑が本当に美しい。背後の森に重ねて見ると、その明るさが浮いて見えてくる。開放的で、日常のストレスも仕事のことも何もかも忘れてしまった。
 遠くから聞こえてくるエンジン音。そしてカーブの先からいよいよ現れるという緊張感。ここぞというタイミングでシャッターを切る。懐かしくもやめられない瞬間が戻ってきた!
 スイーパーを見送って、私達も移動。行きはよいよい、帰りは下山に失敗して茨城自慢のフラットグラベルで転倒。アタタ・・・手の平から血が。しかしカメラを守り、買ったばかりの腕時計を守り、素晴らしく受身の姿勢で落ちたのが幸いし、スリ傷だけ。
私もSS1でリタイアはご免ですので・・・。

【ギャラリーの待つSS7・8へ】 
次に予定しているSS7まではやや時間があったので、12:00頃「道の駅はなわ」でLUNCH。以前のようなギャラリーだったら、山で一人コンビニオニギリでもかじっている時間帯だ。
ここから福島県にある「鹿角平観光牧場」へ移動。13:55、次のSS7・8『Higasinobokuya』に到着。絵に描いたような青い空、緑の芝生、のどかな牧場風景に心も和んでしまう。その牧場手前がギャラリーPになるらしく、普段はこんなところにこんな車大挙して来ないだろう〜と突っ込みたくなるような車ばかり止まっている。
やはりインプレッサ勢が目立つ。しかしプレスはここではなかったようで、林道へ移動。駐車場へ着くと、オフィシャルカーの後ろに既に何台かのプレス車が止まっていて、全員揃ったところで、みんなお揃いのタバードを着て、プレスパスを下げて歩いて行く。昨年のラリーオーストラリアのサービス会場で親切にしていただいた水野カメラマンの姿も見える。左コーナーを抜けて直線に入る、そこのカーブのアウト側に陣取ろうという動きが出たところで、オフィシャルが駆け寄って来る。ここで撮影しちゃダメって?ギャラリーと同じロープの中から撮れって。仕方なくギャラリーの待機する観戦場所まで近付いて行くと、今回はかなりの数が入っている。何でも250台、300人の集客があったとか。という訳で、既にギャラステの絶好ポイントは埋まっているしで、ロープの脇の仮設トイレ裏で構えることにした。人の出入りがあると、その箱から何ともいえない臭いが漂ってきて、その空気に包まれながら微妙な気分での撮影になった。
ここは想像していた牧歌的景色とは違い、意外にも普通の林道って感じ。

 0号車が来ると、さすがのダートですさまじい砂埃。臨場感あるな〜。でも風向きのお陰で砂塵はほとんどこちらには流れて来ず、森の中へ流れて行く。いよいよ4Cが来るぞ来るぞ〜と緊張していると、次に視界に飛び込んで来たのは見慣れた黄色いランサー。
おおっ、石田さんだ! …って、あれぇ〜!その前には奴田原さんと勝田さんがいるはず! 1,2番ゼッケンが続いて来ないことで、Wリタイアじゃなくて何かの調整か何かであってほしいなぁと不安な気持ちのまま観戦していると、度重なる中断。今回はギャラリーのノリも良く、競技車が目の前を通過すると、手を振ったり声援を送ったりしていて、なかなかいい雰囲気。だったけれども、まばらに登場するラリーカーに少し水を差されたような感じで、ちょっとダレ始めてしまった。
中断の理由も分からず、携帯でサービス隊に来ないゼッケンの選手の状況を聞こうにも電波が入らない・・・。挙げ句、同じく地元で登場を楽しみにしていた2B森選手のセリカも現れない。ギャラリーの人気も高いフェアレディーZも現れない。

ステージに入った時には半袖でも気持ちのいいような陽気だったのに、中断、中断でやっと追上車が通過し、1本目を終了する頃にはすっかり肌寒くなってきていた。ギャラリーはどうなるんだろう、ここで抜けたい人は出させてもらえるんだろうか?駐車場からここまではシャトルバスで来ているから、ちょっと無理そうだな。
私達は1本ここで撮り、一旦車に戻ることにした。
家族連れ・カップル、いろんな人達の寒い視線を浴びつつ、歯は見せてはいかん、歯は!と神妙な顔を作り、ギャラリーの前を通過する。以前はロープの向こう側に居て、こういう間はただひたすら待っている気持ちがわかるので、余計に痛い・・・。

 ところで、今までギャラリーステージで、時間前に突如となく現れて、追上車が通るとまた風のように去っていくプレス集団。直前までどこかで食事をしたり、車で時間を潰したりとマイペースで動いているんだろうなぁ?なんて思っていたけれども、自分がプレスで動くようになると、決してそうではなかったことに気が付く。
ギャラリーがステージに入っている時は、まだ他のSSで撮影をしている、時間的余裕は実はギャラリーの方があったんだなということを経験してみて初めて痛感した。
 車に戻る途中で、三角停止板に挟まれた森選手のセリカを発見した。前後バンパーが外れて痛々しい。他の選手が駆け抜けていったコースから外れた脇へ駐車してあり、今回の戦いから離脱してしまった感じが何とも寂しい。
 SS8は車の周辺で撮影することに。以前から車を下から見上げるような迫力のある写真が撮ってみたく挑戦した。
かなり日が落ちて来ていたので、シャッタースピードがそれなりに限られてきてしまっていたけれども、それはそれでどんな写真になっているのか楽しみ。

18:35にSS終了。もうスッカリ日が落ちてしまっている。満員のシャトルバスの姿が見えた。みんなどんな気分なんだろう?この時間になるとは想定していなかっただろうし、やれやれって感じかな。この場所でラリー観戦は大変だっていう印象だけ持って帰ってしまう人もいるかもしれないし。
帰路は辺りも真っ暗で、来た時とは雰囲気もまるで違う。街灯もない、携帯の電波も入らない、たまにカエルの合唱に包まれた、人が住んでいるのかわからないような民家の辺りを走っているうちに・・・あぁぁ迷ってしまったみたい。
このNv.はほとんどウェイト調整に乗っているだけのようなものでは。来た道を引き返したりしていると、暗闇からネコバスのようにシャトルバスのヘッドライトが浮かんできた。その来た方向と去っていくのを頼りに、私達も正規ルートにオンロード!
知らない土地で、その場所ならではの雰囲気を味わいながらの帰路もまた楽しい。もちろん今回は一人じゃないところから、そんな余裕も生まれるのだけれども。途中で見付けた御食事処で夕食。ネギトロ丼を頼んだら、なかなかゴージャス。
 サービスへ行っても既に終わっているだろうし、今日はセリカの停めてある、HQのホテル奥久慈へ送ってもらうことにした。

【LEG2】 
 5月16日(日)雨。
今日も5:10に起床。気になったので、すぐにカーテンを開けると外は雨。ありゃ〜。なんとか持つかと思ったけど、残念だったな。
坂本さんとの約束はホテル奥久慈に7:30なので、清算を済ませて、ホテル奥久慈へ向かう。自分のホテルでは結局売店の時間と合わず、お土産を買えなかったので、人様のホテルで買うことにした。売店の子の、「こちらがお部屋にお出ししたお茶受けです」「夕べは良く寝られましたか?」「ここのお風呂はどうでしたか?」という質問を笑顔で流しつつ、¥1,050の貢献をしてロビーへ向かうと、田口選手と目が合ったので挨拶。
まもなく坂本さんが到着しSS9、昨日SS1で使った林道へ出発!メディア資料の中に入っていた、SSまでのコマ図ノートを読んで行って!とのことで、初めてのことにちょっとドキドキ。でも少しだけナビの気分で楽し〜い。

  林道入口に着くと、オフィシャルが、ラジオポイント2&3は道が悪過ぎて、走行の保証ができないと話している。でも目の前に広がる道も、とても保証されているとは思えないようなわだちと石に、パンクしないか冷や冷や。どう見ても前回テンパー行きになった高山の路面よりもよっぽど悪そうに見えるし、半年間でのNv.の軽量化にも失敗しているし・・・。
ラリー車のような激しい音を立てながらSSを走る。オフィシャルの隣りに車を停めて、撮影する場所を探していると車が止まっていた。中から出てきたのは桜井監督、キャロッセの方々。突然のVIP登場にちょっとビビる。
0カーが来るまで、みんなで話している。やがて競技が始まると、各人それぞれの目的のベストポジションへ。

  私は右コーナーを抜けた車が崖沿いに直線を駆けてくる姿をサイドで追える場所に陣取る。
ギャラリーステージだったら、隣人の頭を避けて、パーンできる範囲が限られてしまったりと制限があるところを、この場所は長い長い直線風景を全部独占できる。
流し撮りにはもってこいの場所で、気持ち良く撮影することができた。
一台通過する毎に背後から聞こえる桜井監督の(やや毒舌よりな)コメントが、笑えて笑えて。競技車が見えている範囲も広いので、各車両の動きも堪能できて面白い。

 LEG2は、前日のタイム順、とにかくクラスに関係なく早かった者順に登場するという変わったスタイルで、リズム感があり観ていて飽きなかった。しかしそこはさすがに早いもん順! 最後の方になると明らかにカメラで追うスピードが遅い。最終ゼッケンの後ろビタ着けで現れた追上車を見送って、2日間の観戦は全て終了となった。

 サービス会場へ戻る途中、坂本さんが気を利かせてくれて、道の駅だいごで心残りだった『しゃもカレー¥700』を口にすることができた。日曜日の昼間ということもあって、食堂は家族連れらで賑わっている。雨がやや激しくなってきた中、『大子広域公園』に向かう。想像していた公園という感じではなく、温泉施設が併設されていて、地元ではちょっとした娯楽場所のようだった。
珍しく今回は最終日に初めてサービス会場を訪れた訳だが、ゲートが立てられ、テントが並び、見慣れた賑やかな光景があった。ゴールを撮ろうと考えていたところ、それらしい雰囲気もなく選手は帰ってきてしまい、パルクフェルメに車を停めてしまった。
あらら・・・。
雨のサービス会場をカメラ片手に回ってみたものの、整備をするでなし、競技が終わった後の食事をしたり雑談をしたりなので特に撮るものもなく、 時は既に15時を過ぎているので帰路に着くことに。

  サービス会場を出る前、近くの公園のテーブルで高桑さんと群馬の愉快なラリー仲間達がお茶会をしていたので、挨拶に立ち寄った。坂本さんの後をひょこひょこと着いて行き、紹介をしてもらうと、輪になった集団の目が一斉にこちらへ。ひぇぇ〜!。コーヒーをご馳走になってお別れをしました。

  茨城の山々に囲まれたR118を走って、景色の良さに行きもこの道で来れば良かったなぁって考えつつ、那珂I.C.から常磐道に乗る。三郷JCTから外環に入り、大泉で一旦下道へ。この頃には辺りは真っ暗、やれやれ名古屋に着くのは何時になるかなという感じ。延々と坂本さんに引っ張ってもらって、八王子I.C.から中央道へ乗ることができました。ここからは4時間、道1本で帰れるので安心。談合坂・諏訪湖で2回ピットインして、後はALL通勤快速。日付の変わる前に1086.7kmを走り切り、無事の御到着となりました。

 20台のリタイア車、次の流れが読めない展開のラリーと何だったんだろう???な部分もありましたが、山の中に潜入し、目の前に一瞬現れるラリー車を待ち、そしてわずか3日の間ラリー開催によって変わる町の雰囲気、その土地ならではの食事と、これがラリーの醍醐味というべき部分はシッカリ味わって帰ってくることができたので、大満足というところです。
 さて、次は2週間という短いインターバルにつき、そろそろ京都ラリーの準備を始めようかな。