普通のプレス流とはチョット違う、ラリーファンとして私流の観戦を通して、
競技とその周辺の事柄をお伝えします!                 

■競技会名称:全日本ラリー選手権
四輪駆動部門 第6戦
MCSCラリーハイランドマスターズ2004■
■撮影場所:岐阜県高山市周辺及び八本原林道■
■観戦日:2004年10月22日(金)〜24(日)■
■エントリー総数:44台

【目的地はお隣り岐阜県】
 遂に迎えてしまった4輪駆動部門最終戦。
競技本番は土曜のみで、金曜は選手のレッキだけ。しかも高山までは車で3時間の距離だというのに、何故か今年一番の早出を決行。途中から朝日が登り始め、高速を挟む山々には霧が立ち込めていて、思わす車を止めて写真を撮りたくなるような幻想的な雰囲気。
先頭を走る気絶しそうな速度のトラックに倒れそうになりながら、ところどころに登場する追い越し車線で微妙に調整。

 白鳥ICを超える辺りから本線にまで霧がかかってきた。それでもラリージャパンの朝の濃霧に比べたらこれぐらいは。飛騨清見ICで降りてR158へ合流。見慣れた光景にちょっと懐かしい気分。台風23号の影響があちこちに見られ、宮川沿いを走る158号線は、堤防側の道路が塞がれて1車線化されているところもあり、通行止めになっている箇所は、道路縁のアスファルトが崩れているところもある。道路にまで土砂が堆積しているところをみると、川の水位は堤防の高さを超えた感じ。台風が上陸したのは2日前だけれども、まだ川の濁流の勢いはすさまじく、見るだに恐ろしいものがある。
台風の影響か、もともとの計画なのか至る所で工事をしており、片側交互通行で対向車待ちをしながら市内を抜ける。途中、R41へ曲がると、朝の通勤ラッシュの為か渋滞開始。
混雑する国道からそれると、そこから受付の「てづな石油」はすぐで、7:25分に到着。
反対側にある「小八賀○」へ車を置くと、まだ到着しているクルーは3台程度だった。


【早起きは三文の得?】
 車外へ出て、汚れた愛車を"フクピカ"で拭いていると、隣りにダイハツの小野寺選手がピットイン。後ろには福永選手が。ラリー車に囲まれるなんて幸せ。
選手のレッキ受付の時間に間に合うよう出発した目的は、ただこの瞬間の為だけだったんだけれども、早起きして良かったな、ウンウン。
ラリー車に囲まれた自分の車を撮っておく。
8:00の受付開始を目指してエントラントが続々と集まって来る。中には私を見付けて、「坂本さんはどこ?」とか「なんで今日から来ているの?本番は明日だけど・・・」と唖然としている人もいたり。競技車や選手を撮ったりで時間を過ごし、エントラントはやがて集まってきた時のようにボチボチとレッキに向かって行く。

 やがて全車をレッキに見送り、やれやれと満足気な表情を浮かべてセリカに戻り、ふと考える。"今から私は何をするんだ・・・?"。
とりあえずは今朝が早かったこともあるので車中睡眠を慣行。台風一過の秋晴れで、日が昇ってきたのでこの時季でも意外に暑い。日陰になる後部座席に移動して横になってみたものの、セリカの後部座席の凹凸は洒落にならず、毛布を引いたぐらいでフラット化は在り得ない。仰向けに寝てみようと寝転がって見たところ、嫌と言うほどドアパネルに頭を打ち付け、それで後部座席には見切りを。ドライバー席を倒し、これまたさほど寝心地は良くないものの、とりあえずは休もう。
すぐに昼食の為、小八賀○の中へ吸い込まれて行く。
間隔を空けてB.Cクラスも帰還。朝の受付時に見たキレイな車は数時間で様変わりし、スッカリ泥々で、車を降りた選手は口々に「道が悪い」と話している。
昼食を終えて出て来るエントラント、その頃にレッキから戻って来るラリー車、そんな様子を眺めながら、再びレッキ午後の部へ出掛けて行くのを見送る。
それからしばらく、窓の外に気配を感じて目を上げると、坂本カメラマン登場。
無事、台風の爪跡残る安房峠を抜けて到着しました。外でしばらくエントラントを交えて雑談し、まだ二人とも昼食を取っていなかったので私達も小八賀○イン!
 初めて足を踏み入れた店内は、「日本昭和村」(失礼な)の雰囲気。椅子に座って注文をすると、向かい側に並んで来たのは坂本さんの知り合いで、かつてフェアレディZで活躍された横山文一Dr.とそのナビの方だった。
お店に入ったのは13:00だったけれども、中では濃い話題が展開され、気が付くと15:00だった。横山さんの言う"お宝鑑定団に出せるような物がたくさんある"店を出て、坂本カメラマンの車で青谷林道にロケハンに向かう。

【自然の怖さを目の当たりに】
 ワインディング路は紅葉した木々やススキで飾られ秋の情感たっぷり。
「全日本ラリーの為、通行禁止」の看板を目印に、林道に踏み入って行くと、あまりの路面の悪さに、思わず「え〜」とか「うわ〜」とか声が出てしまう。
台風の影響で、崖からは水が吹き出しているし、明らかに上空から降ってきたと思われる岩石が道路に落ちているしで、楽しいドライブ気分にはなれず、自然の脅威に正直怖い。1箇所、ここかな?という場所に車を止めて、歩いて撮影ポイント探し。雨で地盤が緩んでいるだろうし、そこへラリー車の音と振動。ハッキリ言って崖を背後にしての撮影はしたくない気分。ついでに今年もう一つの恐怖が、「熊」。全国各地の度重なる目撃&被害情報に、ここ岐阜県だって出没のニュースをTVで見ている。一応"笛"を持参したけれども、やはり背後には要注意。

 大体の見当がついたので車に戻ったけれども、下りがこれまた凄い。坂本さん曰く「鬼の洗濯板だな」と言うような岩盤が地面から剥き出しになっているし、地中に埋まったパイプの為か、所々が盛り上がっていてクエストになっている。ここ青谷はラリー車の墓場となってしまうのか・・・。
帰り道は美女峠を抜けて高山へ。ここもやはり台風の影響で工事をやっている。地元ナンバーの軽トラに付いて行くと、突然前で停車。何事かと思えば私達の車の後ろで峠の入口門を閉じてしまい、閉鎖したのが見えた。あと30秒遅ければ、ここまで来て美女峠をUターンすることになっていたのか・・・。


【プレスミーティング議事録】
 ホテルα-1は国道沿いで車の騒音に悩まされるかと思ったらそうでもなく、部屋の冷蔵庫のモーターの音で眠れなくなってしまう程のデリケート?な自分は、今回部屋の異音も聞こえず、また気になる電気の光もなくで、睡眠時間も5時間半とめずらしく爽やかな朝を迎えることができた。
 約束の7時半に坂本さんを迎えに行き、朝食バイキングに。8:45にホテルを出て、サービス会場のモンデウスへ向かう。R41を右折して位山へ続く道の踏み切りも工事していて、迂回路を走る。モンデウスのサービス会場を見るのも、もう3年目なのでお馴染みのレイアウト。モンデウスの入口でプレス受付をして関係者がたむろっていた1Fの喫茶店へ入る。10時からプレスミーティング。初めての出席なのでカナリ楽しみ。
競技長から、ギャラステ恒例の深谷ダムへは6月頃から土砂を入れて整地したことや、コース侵入時の順路等の説明を聞いた。ここで色々な情報がもらえるのでかなりお得感満載。最後にはこんな有益情報まで。「昨日、八本原で小熊を見ました」。
 今年も小金教授も同行されるので、坂本さんの車と2台でサービス会場を出る。昨年寄ったタイムリーは、ラリー関係者が一通り御利用になった後らしく、残っているオニギリ類は鱒寿司サンドなど相当にマニアックなもの。そんな昼食達を片手に昨年の八本原出口から、今年は登って行く。入ってすぐのオフィシャルテントには、一年前のハイランド八本原頂上でお弁当をご馳走してくれたオフィシャルの鈴木さんの姿が見える。食べ物の記憶が入ると、鮮明に印象に残りがちだけれども、本当は"お弁当の人"はWRCを走った高山短大の高桑DRのナビをした方だった。
 ここ八本原は坂本カメラマンの車がバーストした過去があるというだけでもビビってしまうが、更に台風による落石やらで道が荒れているので冷や冷やする。
今年も頂上に車を置くと、0カーが通過する時刻に迫っていたので、荷物だけ持って急いで撮影場所まで移動した。

【SS2:八本原 】
 昨年は今年と逆走だったので、このプールよりも上方で撮ったのだけれども、1本目は今自分達が登ってきたように順走で競技車も登ってくるので、下った場所でポイントを探すことに。
奈落の底へ口を開けた崖を回りこむように大きくカーブしているコースの、アウト側の笹藪に入れるような箇所があったので掻き分けて進入して行く。右コーナーを抜けてからの直進で、目の前もコーナー。ドリフトする選手は見せてくれるかもしれない。
寒さに弱いので、この天気の中ベンチコートを羽織って来たが、やはり少しオーバーだったか。少し暑いような気がする。坂本さんと小金教授は撮影に邪魔な笹や小枝に石を置いたりで一時的に視界を開ける為の開拓作業に入った。戻って来た小金教授がコンビニ弁当を開け、私もオニギリを頬張るが、紅葉を眺めて日光を浴びての食事は毎回のことながら美味しい。
 0カーが登場し、今回はCクラスから。事前にHPでエントリーリストが発表になっていなかったので、次に来る車の見当が付かずに写真が撮りづらい。路面は乾いているので猛烈な砂埃がかぶさってくるが、この場所からデビューの花粉用ゴーグルとマスクという変質者仕様で幾分かはマシ。
順調に通過したのは最初の3台のみ、ゼッケン4番がいきなり不調な様子で現れ、目の前でスターターを回すもエンジンは2度とかかることはなく、そこでリタイア。すぐさまクルーが降りて来て、後続車に「減速してほしい」の合図Bサインを送っているように見える。ゼッケン5番以降はその車の手前で減速し、ギリギリ通り抜けるという感じでコーナーを抜ける。テールが振れて、そこから直線の立ち上がり、面白い構図が撮れると思ってカメラを向けていたのに、このコーナー手前での減速が響き、速度が乗ってこない。
真正面からのあまり希望しない絵になってしまい、ガッカリした。それでもCのトップクラスになってくると、4号車もほとんど障害になっていないのか、ハンドリングだけで綺麗にかわして通過していく。福永選手にはいつにない気合を感じて、思わず「おおっ」と見送ってしまう迫力だった。


綾部選手は目の前のコーナーでドリフト!? 路面の石なんて蹴散らす勢いで抜けて行った。ところがCクラスの最終、奴田原選手は抑えて抑えて流しモード。何かトラブル? 訳があって速度を落として走ってきたような雰囲気だった。
その後のBクラスで止まってしまったところを見ると、やはり何かあったよう。坂本さんに携帯が入り、No.4号車がNGマークを出していたとか、その為に上のプールで止まってしまった車がいる等の交錯した情報が飛び込んで来る。この時間は積車待ちかな?

【競技中断の真相】
 ここまで全開アタックで挑んでくる車も見ているだけに、このSSがキャンセルになってしまったら気の毒だなと思う。コースを半分ふさぐリタイア車に、手前で速度は落ちるものの、とりあえず目の前を通過していく選手は誰もみな真剣だったから。
中断が長引いているうちに日が落ち始め、ベンチコートを着ていても暖かくはない気温。トレーナーにジャケットだけの坂本さんは、とても寒そう。オフィシャルも来ない。
 ここで衝撃のニュースが流れる。「この先でNO14が崖から50m程転落した為、Cクラスは上のプールで待機しており、Cはキャンセルになるらしい」。14番って、豪快に抜けて行った福永選手だ!この中断は遠くに見えるランサーではなく、転落が原因だったのか。Dr,Co-Dr共に怪我はないようで、「大丈夫ですから」と言って帰って行ったとの話に、とりあえずは一安心。
 坂本さんの「車が来るよ」という声で、突然、Bクラスがやって来た。競技再開。
やはりここからもほとんどが真正面の顔で接近してくる。ストーリアに至っては、あのフロントマスクがどんどん近付いてくる様子に、複雑な気分になってしまいシャッターを切るのを忘れてしまった程だ。オープンクラスにはすぐ下のコーナーで大きく車両姿勢を乱し、修正をかけながら右に左に振れながら危なっかしく消えて行く車もいる。
追上のインプレッサが通過したのでコースクリアで車に戻る。福永選手が落ちてしまった地点を探しながら車で下山するも、場所がわからず、林道から一般道に合流したと思ったら、前には昨年も寄った『赤かぶの里』が突如現れた。
坂本さんが"飛騨牛串焼き"に並んでいるのが見える。今年も御馳走になってしまったが、昨年この味を覚えてしまっただけに、これなしでは帰れないと思っていたところ。

 この後はロケハンをした青谷へ行くか悩んだけれども、結局もう1本も八本原で撮ることにした。スタート近くで撮れば、終わってすぐ抜けてモンデウスへ走れば20分サービスも見学できそう。
スタート横のオフィシャルテント脇へ車を置かせてもらい、これまたコーヒーを出していただいてしまった。鈴木さんには「Tommyさんですね、ファンです」と言われ、人生**年間生きてきて初めて付いたファン。もう手放しません。
17:38スタートのはずが、18:00になっても0号車が来ず、結局更に43分程遅れるそう。18:03頃、鈴木さんがテントにぶら下げてあるカンテラが揺れて、自分も感じたと言う。
私は何も気が付かなかった。けれども流れてくるラジオから、新潟でマグニチュード6級の大地震があったことを知る。周囲はしばし緊迫した雰囲気に。ラジオからは各地の震度状況を伝える声。
0カーが登場すると、それまでお茶を飲んだりしていたオフィシャルの表情が一変し、誘導する人、カウントする人、それぞれの仕事をこなしている様子に頭が下がる。
「ラリーが大好き」と言って帰っていける裏側には、こうした人達の支えがあることを忘れてはいけないと思った。

【昼とは違う表情を見せるナイトラリー】
 1号車が来るまでの10〜15分の間にコースで場所取りをしなくては。スタートからそれほど離れていない崖の内側に最初は入ったけれども、足場が悪く転落してラリー車の前に飛び出す恐れあり。写真よりも身の安全を考えてアウト側のそれほど急斜面ではない方へ移った。買ったばかりのデジカメのシャッターのタイムラグとフラッシュのタイミングとに悩まされ・・・。真っ暗闇の中に音と明かりが近付き、派手なカラーリングとライトポッドの強烈な光に包まれたかと思ったら、また静寂に戻るという雰囲気は、独特で楽しいものです。

 最後の八本原は、今とは逆の向きで走ってくる為、スタート担当のオフィシャルは、山の反対側の地点へ移動しなければならず、車に戻るとテントは片付けで大忙し。
この後はここへゴール担当のオフィシャルが移ってくる訳です。お世話になったオフィシャルの方々にお礼を言い、私たちはモンデウスへ。選手はこの後、もう1本を走ってからサービス入りだから間に合うかな?

 サービス会場で車を止めて待っていると、やがて1号車から戻って来た。
すぐに各サービステントへ向かうかと思ったら、まずは一旦パルクフェルメに車を置いて、それから自分のテントへ行く。ADVANテントで奴田原選手のヘッドライトのトラブルで、ずっとスモールで走っていた為、順位を落としてしまったと聞いた。けれども淡々と話す様子に、トップドライバーの風格を感じる。お隣りでは田口選手がいつになく真剣な表情。Luckは現在2位で、突然の優勝と更には'04年度チャンプの影が見えたこともあり、まして今日は社長が来ているしでプレッシャーの嵐の中。
さては次のテントへ回ろうかと歩き掛けると、フェアレディーZの横山さんに声を掛けられた。時々、私は体験することのできない世界を見て、生死を賭けて走った経験を持つラリードライバーの中には、哲学的な不思議な名言を残す方もいるが、横山さんもそんな中の一人で、自分が相手を務めていいのかと思うような会話を交わして別れた。

さて、この順位が残る2本でどう入れ替わって戻ってくるのか。こちらまで落ち着かず、今年の最終戦の、しかも最後のSSが終わるまではどうなるかわからないハラハラの展開に、記憶に残る1戦であることは確か。
ゴールを待つ間に、位山を下りてR41沿いのラーメン屋へ。まだ19時ぐらいのつもりだったので、店内の時計で22時を回っていることを知って驚いた。
頭上のTVで新潟の地震の被害状況を見ながら、あまりの衝撃映像の数々にすすったラーメンが耳から出そう。体も温まったところで、再びモンデウスの駐車場へ戻る。

【激戦の行方】
 車で待機していると、プレイドライブ撮影班も駐車場へ到着。青谷の撮影に入っていたそうで、そこで頭からつま先まで泥を浴びたので、頭を洗って服を替えて来たところだと言う。他事をしていても、音で1号車がゴールに入って来たのがわかった。
優勝は? 坂本さんの報告で、田口選手→石田(雅)選手→綾部選手→奴田原選手→勝田選手→西尾選手の順で入賞らしい。
田口さんは初優勝だ! 結果がわかったところで、タイミングよく4Cの上位クラスが戻って来る。ADVANカラーのNO22ゼッケンから闇の中に聞き慣れた高笑いが響く。
その後ろから下を向いた勝田選手。いつもと全く変わらない様子の奴田原選手と続く。
パルクフェルメへ車を置いた選手が降りて来て、それぞれ宿へ戻って行く。結果もわかったし、私達もホテルへ。着くと1:30近くで、明日は6:20起きだから、逆算して4時間チョイの睡眠か。


【華やかなシャンパンファイトの後は…】
 今朝はせっかくなのでホテル前の朝市を見学に。7:00に坂本さんと合流。ホテル前の「みたらし屋」はもう開いていて、醤油味の素朴な団子を御馳走になる。
川沿いの朝市は台風の影響か、それとも元々野菜はそれほど採れる土地ではないのか、生野菜は意外に少ない。野菜高騰の折、家族の期待を受けてそれでも大根と水菜を買う。
露店の主、おばちゃん達は、もう日課のようでお店に立ちながら、合間を見てご飯と味噌汁、漬物で朝食を取っている。風情のある眺めです。
土産物屋の並ぶ通りの中に喫茶店を見付けて入ると、中はレトロなたたずまいで、こちらも老夫婦だけで経営しているらしい。モーニングのトーストをかじりながら、日常から離れて束の間のタイムスリップ。
ラリーがオフシーズンに入り、こういう時間がしばらくお預けになってしまうと考えると、このまま帰りたくない気分になってくる。
陣屋前でも朝市をやっているので、そちらも覗きに行く。「るるぶ」等で見慣れた赤い橋は、早朝の光とバックの柳の木が幻想的で、全体的に淡い色に見える。こちらの朝市でもメインは漬物や味噌で、ブラッと一周してから古い町並みを抜けてホテルへ戻った。
表彰式は10:00からなので、9:00にはチェックアウトする。昨日と同じ、モンデウスの2Fが会場になる。

 部屋に入ると、早い方の到着だったようで、まだテーブルのフォーメーション替えをしたり。坂本さんに続いて選手の真正面に席を取り、こんないい場所で大丈夫かと思ってしまうぐらい。気が付くと周囲は選手や関係者で入口付近は立ち見の人で混雑している。
競技長の、今年のハイランドのパンフレット表紙が田口選手のランサーだったことを受け、「予想していた訳ではないのですが、来年優勝希望の方は表紙のご要望を承ります」という挨拶に会場が爆笑で揺れた。
オープンクラスから表彰式へ。Aクラスはリタイア車が出てしまった事もあり、表彰対象は2クルーだけ。Bクラストップは今回、田中(伸)さんで、ハイランド前に'04年度優勝が決まっていた大嶋さんは2位。
 Cクラスは4〜6位から。綾部さんはとてもゴキゲンで、やはり夜のダート路の話題に。主催者から「じゃぁ来年は昼のダートだけで」という声が飛ぶ。続いて1〜3位。写真に夢中でコメントを全く覚えていない・・・?
来年からは後の為に、ラリー用にと買ったボイスレコーダーを忘れず持参しよう。

 この後は外で恒例のシャンパンファイトだそうだ。ハイランドの表彰式は初めて見るので、そんなイベントがあるのを知らなかった。
絶好の秋晴れの下のシャンパンファイトは、夏のキロロで見たと同じく忘れられない思い出になりそう。ドライバー、コ・ドライバーがボンネットの上に立ち上がり、楽しそうにシャンパンを振る。おっと一足早く田中選手の栓が開いちゃった。他の選手のシャンパンが一斉に吹き出ると、待っていたシャッターチャンス。優勝した選手の笑顔を見るのはいいものです。
 終わる頃には各クラスの優勝選手以外はほとんど帰ってしまった後で、金曜日に気が付くと全国各地から集まってきた時のように、いつの間にかそれぞれの出身地へ去って行くのでした。カラフルで賑やかだったパルクフェルメは、今はもうだだっ広いアスファルトの敷地だけになってしまい、楽しいサービス会場の光景は夢のよう。ラリーはこの散り散りになっていく様子が寂しく感じられて。

 "ラリー=再び集まる"の言葉の通り、また来年のラリーが始まった時には、それぞれに半年間過ごしてきた時間を経て、また当然のように見慣れた選手、車が集結することを信じて、私も今年の最終戦となったこの地を去ることにした。
 お昼の時間を過ぎていたので、昨晩のラーメン屋の近くで昼食に入る。
あぁぁ、今年も終わってしまった。昨年もハイランドが最終戦で、こんな気持ちを抱えて帰路に着いたんだったっけ。メニューを見てグラタンセットを頼んだけれども、喉を通らない。坂本さんといくつか来年に向けた企画を話し合った後で店を出た。

 高山短大まで送ってもらい、2日ぶりにセリカと再会。せっかくなので実習室も見学して、13:00に坂本さんと別れた。昨年は睡魔と格闘しながらの帰り道だったけれども、何となく雰囲気で「そう言えば通ったな」って覚えている。道の駅「ななもり清見」に"野菜直販"の看板を見たから入ってみたが、この時間では売れてしまった後のよう。
東海北陸自動車道に乗ってしばらくの『ひるがの高原SA』では休憩したくて寄ったものの、高原野菜が置いてあるのを見付けてネギとトマトを購入。
自動車道は続く1車線で車の量も比較的ある為、思うようには走れない。色々と思いにふけりながら、16時には家に到着。来年、開幕したラリー会場で、また今日と変わらない風景が見られると信じて、'04年度の全日本ラリー観戦にも幕を閉じることにしよう。