"岩の上はベストスポットよ"みたいなことを言ってくる。 よじ登るとなるほど!目の前は、立ちはだかるメディアもスペクテイターもさようなら。 私とラリー車との間を遮るものは、何もない。
去年見ることが出来なかったLEG3、夢に見たウォーター・スプラッシュに感動。

■競技会名称:世界ラリー選手権 第16戦
Telstra Rally Australia■
■ギャラリーステージ:Perth他■
■観戦日:2004年11月11日(木)〜14日(日)■
■エントリー総数:68台


【パースに向けての長い往路へ!】
 11月10日(水)快晴
5:15起き。6:50出発。名古屋空港国際線。
シンガポール航空の今回の座席は49Aで、探すと翼の真横だった。窓側の席で横2人も来る様子がなく、快適にシンガポールまでフライトできそう。
 シンガポール、チャンギ空港には予定より45分も早い15:15に到着してしまい、Transferの為、荷物一式持って機外に放出されてしまった。
背中にリュック、前にはサブバックの前後に膨らんだ状態で空港内の土産物屋を見て回る。幸いにも待ち時間は長いものの、こうやって昼夜問わずお店が開いているので、賑やかだし、退屈凌ぎになるし、何より人気があるのが安心。

 ここからは約5時間のフライト。今回もまた翼の真横の席で、私は窓側。真ん中一つ空けて、通路側にイギリス人に見える中年の品の良さそうなオバ様。昨年のこの便は、椅子の幅を超える体系のマレーシア人の夫婦に押し潰されそうになりながらの飛行だったので、今年はツイてる!
やがて夕食タイム(21:40)を迎え、メニュー表を見て絶対にカレーと決めていたので、オーダー。Green Carryで本気で辛い! でも味は美味しかった。この後は毎回ディナー後に出るアイスクリームなのだけれども、昨年同様そのサイズを見てやめてしまった。残せばいいんだろうけど・・・。

【ただいま! パース!】
 ほぼ予定通りにパースに到着し、入国審査では、パスポートと顔をジロジロと見比べられた挙げ句、「Holiday ?」と聞かれたので、「Yes!Rally Australia !」と答えると笑顔でパス!
 一歩出ると懐かしいパース空港ロビーの景色。再び戻って来ました!
見回すとこんな遅い時間(1:10)にもかかわらず、お迎えに来てくれた坂本カメラマンが歩み寄って来るのが見えた。
ちょっとこっちへ来ない?と手招きをする。なんだろうと後に続くと、その先には昨年お世話になったパース在住のロジャーさんの顔が! ホテルへの道すがら、レッキ中にカルロス・サインツがクラッシュをして病院に運ばれた話を聞いた。
えぇぇ〜! ここが引退試合になる予定だったので、気合を入れて応援するつもりだったのに・・・。走れないのかな?

  ホテルへは20分程で到着。部屋は525号室。荷物を持ってエレベーター内で7Fに宿泊の坂本さんとは別れた。
525号室はアパートのように隣りの部屋が並んでいる変わった造り。
ドアを開けると、ワォ! 日本のビジネスホテルを想像していた為、思ったより広い部屋、"シングルルームなのに、ダブルベットぐらいの広さあるよ!"と興奮して思わず中に飛び込んでしまった。これが後々、とんだトラブルを引き起こすとも知らずに・・・。

 とりあえずは荷物をぶちまけて部屋を荒らしてしまう前に記念撮影。
ゴキゲンでいると、坂本さんから電話が鳴った。明日の集合時間の連絡で、話していると突然ドアを外からドンドンと叩く音。いきなり強盗かっ!と一気に血の気が引き、さすがは海外、危険が一杯だよとすぐ電話を切って、様子を伺っていると、今度はドアノブをガチャガチャと回している。
"相手マジだよ・・・"とビビッていると、立ち去ったようだった。
"ひょっとして夜中の2時近くに電話をしたりして、声がうるさくて抗議しにきたのか?"

11月11日(木)【LEG0】曇り時々雨
【アクシデント発生!(Part1)】
 6:45起床。TVを付けて、昨年笑った派手なBGMの天気予報が今年も見られるかと思ったけれども、アラファト議長死去のニュース一色。
ロビーへと思ったところでふと一つの疑問がよぎる。
"部屋の鍵、昨晩どこに置いた?"。そう言えば部屋に入って来てから鍵を見た記憶がない。
はて?と考えたところで幾つかの疑問点が湧いた。昨晩、部屋の広さに感動して、ドアの外に鍵を差しっぱなしで中に入って来てしまったのだ。
そしてドアをノックした音はその警告で、更には反応がない為、キーを抜いて持ち去ってしまったらしい。多分、ドアノブがガチャガチャ言ったのはその時の音。

 チェックイン後まだ間もないというのに、いきなり「I have a problem!」。
事情を説明すると、"大丈夫よ"という感じでにこやかに常備してあるスペアキーを渡してくれる。ということは、鍵はフロントに戻ってきていないらしい。入室には困らないものの、防犯上はどうなるの? 日中、部屋に侵入されたら?
 …そんな訳で、帰国までの日課として、朝は全ての荷物をパッケージングし、その他所持品を引きずって坂本カメラマンの部屋を訪問し、その日の最後にまたこれを受け取って自分の部屋に戻るという悲しい習慣ができてしまいました・・・。

【初日にしてソルベルグ選手の射程内に!】
 シェイクダウンテストに行った。雨の中カメラを構えたけれども、走っているワークスが少ない。
たまに来る車は、ミッコ、デュバル、ロバンペラぐらい。
そこへゼッケン1番が見えたので、「ペタ〜!」と叫んだ数秒後、前方で"バカ〜ン"という音が聞こえた。
ギャラリー、走る走る。私も狂ったように走る。…と、雨でぬかるんだ路面に足を取られたペターがコースで横になってしまい、丁度運悪く前後にポールのようなものが出ていたので、そこに挟まり脱出できなくなっている。しかし申し訳ないけれども私には絶好のチャンス。

ペターとインプレッサを被写体にシャッターを押しまくり。
こんな中でも感心なのがオフィシャルの対応で、連絡が早急だった為か、後続車は来ず、またペターが車外に降りてからものの数分も経たないうちにオフィシャルの4駆がやって来て、牽引を始めた。右ヘッドライトの辺りが潰れているようだが、本番には影響がなさそう。
 雨が更にひどくなってきて、坂本さんと車に避難。服がビショ濡れだったのでエアコンで乾かしつつ様子を見るけれども、14:00からの高山短大写真撮影があるしで戻ることにした。

 帰り道、複合商店街のようなところへ行く。明日の朝食の買い物も済ませておくことにして、スーパーマーケットへ入った。
中ではまず、カートの大きさが衝撃的。
生肉コーナーなんて、サッカーボールみたいなハムが置いてあるし、豚の太もものようなものが、まんまの形で積まれているしで、何を買いに来たのかわからなくなってしまう程のカルチャーショックに、思わず関係ないコーナーまで異文化調査に回ってしまった。
行き交うカートの中身がまた凄くて、買い出しに来ている人々は檻のようなカートからはみ出んばかりに物を積み上げていく。
豪快で楽しそうだなぁ。
地元民ばかり集まっているレストランに昼食に立ち寄る。オーダーしたバーガーは、野菜・ベーコン・バンバーグ・目玉焼きが挟まり顎が外れるのではないかと思うような大きさで、半分で限界に。
 外はまだ雨が降りそうな天気のまま、昨年も撮影場所に使った、対岸にパースの林立するビル群が見えるスワンリバーサイドに移動した。

【懐かしいスワンリバーサイド】
 スワン川に面した公園では、競技車を囲んでのいい雰囲気。坂本さんはサービストラックの屋根の上から撮っている。真面目だった学生の表情も、終了の声で一気に緩む。芝生の上で飛び跳ねたり、友達とはしゃいだりする様子を見ていると、なんだかそれだけで感動してしまうような光景で、学生のうちに海外でこんな経験が出来る彼等をうらやましく思ってしまう。

 撮影を終えて、私達はちょっとグロセスターパーク横にあるサービスパークの見学に。昨年は広いJarrahdaleの敷地に、ワークスからプライベーターまでの一斉集結で、回っていても楽しかったが、今年はワークスとプライベーターが別れていて、ちょっと不便。
しかもプライベーターの場所は狭くて、テントがひしめき合っている感じ、車のすれ違いもできない程に通路が狭いので競技車は一方通行。
ホテルから歩いて行ける距離のHQ「シェラトンホテル」へ行き、坂本さんはプレスルームへ、私はオフィシャルグッズを買ったりした後、近くにある日本食の店「WASABI」で寿司をテイクアウト。
「お箸はお付けしますか?」「2膳お願いします」なんて日本語で会話をしていると、これまたちょっと不思議な気分。

【雨のグロセスターパーク】
 17:00お祭り状態になっている競馬場へ入って行く。昨年はメーカーのショップが並んでいたが、今年は見当たらない。グッズあさりの楽しみもあったのに、残念。
坂本さんとはぐれてしまった為、先に"ポッサムボーンスタンドA41席"へ。しかしもうすぐ目の前に高山短大の2台が入場してきそうな雰囲気だった為、近くで見ようかとまたスタンドを出た。フェンス越しに声援を送り、席へ戻ろうと芝生を上がっていくと目の前に坂本さんがいた。声を掛けると日本人と話をしている。あれ?石田雅之さんとC-ONEのメカニックの人だ。向こうにもギョットされてしまったが、挨拶をして別れる。

A席に座ると、間もなくスーパーSS開始。今日はリバース・スタート。後ろの方がガラ空きなので、こっそりスタンド最上段へ移動。ここで観戦していると、通り掛かった現地人に「傘、落としてるよ」と教えてもらった。夢中で観ていて、落としたことにも気が付かなかったみたい。でもここでは傘の使用は危ないからか禁止のようなので、雨が降ってきたら、とりあえず一気に階段を駆け下りてスタンドを出て屋根のある場所まで走って避難。やめばまた階段を一番上まで上がっての繰り返しで、いい運動になります。

 ワークスの紹介があり、一際大きな歓声を浴びるのはカルロス・サインツ。
うっそ!オーストラリアでは会えないかと思っていた。走れるのかな?と望遠で狙ってみると、見た目の雰囲気はなんだかイッパイイッパイな感じで動作がぎこちない気がする。走るのは無理そうだな〜。
雨のお陰で観戦したり避難したり。競技の展開事態は良くわからなくなってしまった。でも日本人ドライバーや、ワークスにはやっぱり全身の血が沸騰する勢いで興奮してしまう。
21:50に競技が終わると、場内のライトが一気に消されて恒例の花火。これを見るとまたパースに戻ってこられたんだなぁという感動もひとしお。
 花火を眺めながらグロセスターパークを後にし、今晩はホテルに戻って明日に備え寝るとしよう。0:30就寝。




11月12日(金)【LEG1】晴時々曇

【この時期は彼らの対策を忘れずに…】
 5:20起き。カーテン越しに差し込む光の雰囲気から、今日は朝から天気が良さそう。
日課のスーツケースを転がす音で、坂本さんは部屋のドアを開けて待っていてくれた。
今日の1本目は、SS2の「Stirling West」。昨年感動した湖のほとりを走るコース。
SS近くになると、指定されたパーキングへ車を置いて、そこからはシャトルバスらしい。去年はこんなシステムじゃなかったけど?
撮影ポイントを探す為にスペクテイターポイントに近付くと、昨年撮った場所辺りは今年から特等席になっていて、いい場所はお金を出して優待チケットを買った人専用の場所になっている。

 先行車が来たので、構図を取ってみると本当に、シャッターを押すタイミングが遅くても早くても木で車体が隠れてしまうので、流しはあきらめて、高速シャッターでそこに収まった一瞬を捕らえることにした。
全日本ラリーよりもずっと近い距離を車が走っていくので、すごい迫力。
9:34、ローブ登場。ワークスが過ぎ、PWRCのトップが走り終えた頃から、だいぶ人が掃けてきたので、いい場所を探して歩き回ったが、やはり特等席を設けられてしまったのはツライ!。そこを避けていると、あまりいい構図は望めない。
雨が降ったお陰で、路面が濡れているのがわかり、昨年ほどの埃が立たないのが有り難い。高山短大の2台は、昨年に続き、崖の頂上に登り着いた瞬間を正面で、そこから少し斜めに向きを変えながら出て行く辺りで撮ってみた。

 途中、昼食は昨年も寄った中国人の親子が経営しているお店へ。今年は恒例のチキンスープに加えて、メニューリストの品全てが残っているらしい。坂本さんはチャーハンと鶏肉のチリソースかけ、私は6$チョイのハンバーガー。それに二人ともチキンスープを追加する。
先にスープが出てくると、ボウルのような器で、そういえば量が多いのだったっけと思い出した。ハンバーガーは半分残し、テイクアウト。

【地図無しガイドなし方向音痴が町を行く】
 スーパーSSまで時間があったので、私はパース市内へショッピングに出かけた。
2時間ぐらいは散策できるかな?ここで寄りたかった「Pit Stop」のお店を覗いてみる。地下にあるようで、怪しい感じならやめようかと思い上から覗くと店内には割とお客さんがいる。日本のこういった車専門店ってオタクっぽい人が多いけど、こちらの客層からはそんな雰囲気が感じられない。でもお目当ての「RALLY XS」が見つからなかったので、店内を一周してから出る。
今年もMyerデパートの下にあるお土産屋で今日中に買い物を済ませておいてしまおう。

目的のスーベニアショップ発見。会社用のお菓子なんかを選んでいると、日本人の店員が話し掛けてきた。昨年はパースに来てから、現地の店員から日本語を全く聞かなかっただけに、ショックのような安心するような。
歩行者天国のような両側が買い物通りを、アイスクリーム片手に散歩していると、天気もいいしで海外に来た〜って気分でいっぱい。
普通の消防署の建物が絵になってしまったりと、被写体から被写体へという歩き方をしていると、どうも迷子になってしまったらしい。

 サービス会場に行くと、ワークス狙いの私は正面ゲートから入る。
スバルのテント前は、さすがに1時間前でまだギャラリーもまばら。天気がいいので、沈みかけている太陽は日焼けしそうな程でまともに顔を向けていられないぐらい眩しい。
 18:05頃、ミッコ到着。すぐさまサービスがジャッキアップしてアンダーガドを外し、タイヤ交換を始める。ドライバー&ナビはすぐ奥に消えてしまい。
リタイアしてしまったペターの車は置きっぱなしなので、もうサービスにはいないのだろうな。そう思ってサービス風景を眺めていたら、テントの中の方でで一瞬ペターらしき人影が見えた。レンズを望遠に切り替えて見張っていると、やはり、いる!
 レンズの前を行き来するサービスクルーがはけて、立ちはだかるオフィシャルが動き、私とペターの前に誰もいなくなった瞬間を狙ってカメラを構えた。すると、隣人が突然私の肩を叩き、今がチャンスと言わんばかりに「Go! Go!」と声を掛けてくる。そんな急かされると焦ってしまう・・・。

 45分の修復作業は瞬く間に過ぎ、ミッコが飛び出して行く。メインが去ると途端にサービステントは片付けを始めたりと寂しい雰囲気に。それでもまだペターが奥に見えるので待ってみていたら、出てきてスバルツアーのお得意様にサインを始めた。テント奥よりは近くで見られるので、そんな様子を眺めていると、ラリージャパンの時のように、柵をどかしてこちら側まで出て来てくれた! えぇぇ〜!急なことで、とりあえず慌ててスバルポーチとペンを取り出しサインをもらう。

 高山短大のテントに走ると、72号車は既に戻ってきてしまった後で、慌てて"GUEST"パスを見せて撮影に向かうと、オフィシャルにそのパスでは中に入れないと言われ、人垣が出来ているスペクテイターエリアの後ろに立ち、そこからカメラを構える。
…と、坂本さんが気付いてくれ、こちら側まで出てきて、私を掴むとそのまま高山テントの中まで運搬してくれた。
今回の勝田選手には笑顔が見られ、高山ハイランドマスターズで見せたような、プレッシャーで押し潰されそうになっている雰囲気はない。
学生メカニックは近くで写真を撮るのもはばかられるほどの勢いで整備をし、緊迫したオーラが出ているので、見ているこちらが緊張するぐらい。対するドライバーはとてもリラックスした様子で、食事をしている。やがて、サービス時間を終えて出て行く時になった。さっきまで真剣な顔で車の整備をしていた学生だが、突然大きな声で「笑顔で送り出そう〜!」と絶叫した。
その声に応えるかのように他の学生も一斉に帽子を取って、笑顔で「いってらっしゃ〜い!」とインプレッサに手を振る。こんな光景を見せられてしまうともう限界。 視界が霞んできてしまい、テント後ろに雲隠れさせてもらった。

 私達は今日はスタンド席ではないものの、芝生の上の自由席でスーパーSSが見学できるので、グロセスターパークへ行くことにした。
夕食は軒を連ねる屋台で調達。"SUSHI"と書いた売店があったので、オーダーすると店員は申し訳なさそうな顔で売り切れだと言う。
ならば残っているものでいいよと2つ注文すると、それは日本では食べられないような異国情緒タップリの一品で、割ったジャガイモにベーコンを詰め、上にパイナップルをトッピングし、その上から山のようにサワークリームをかける。
これで8$は色んな意味で素晴らしい!
芝生の上に座れる場所を見付けたので、改めて夕食にとりかかると、その不思議な味は形容しがたいものだった。最も、空腹であったので不味いとは思わなかったけれども・・・。
 今日はワークスからの出走で、芝生上で場所を探している時に前のコースをペターが疾走していった。新井さんVS奴田原さんという夢の日本人対決には感激。

11月13日(土)【LEG2】快晴
【アクシデント発生!(Part2)】
 今日の1本目のSSは、「Helena EastT+ WestT」。パースから1時間半程の距離にあり、ホテルから快適にハンドルを握る。やがてFREEWAYに合流した辺りで、何やら鏡が反射したようなキラッとした感じが視界に入る。眩しいなと目をやると、目に飛び込んで来たのは黄色い看板に書かれた「SPEED CAMERA」の文字。
こんなところで待ち伏せするなんてイケズじゃない、と一気に血の気が引く・・・。
パースの道は、広くてずっと続く1本道が多く、交通量の多いところもあるものの、ストレスを感じる程の渋滞はなく、何より流れる風景がいいので走っていてもドライブという感じで楽しい。その代わり、制限速度が絶えず変わり、しかも許容範囲はほとんどない。

 SS11は下り、SS13でその向こう側を登りでもう1本と、連続で見られる。向かう道路は真っ青な空に、オーストラリアらしい植物が茂りどこを見ても日本とは違う景観。
観戦ポイント探し。下りコーナーを抜けたところが望遠で狙え、そこからストレートになり、真横に来る頃には流し撮りのできそうな場所が見付かった。
隣りはオーストラリア人か、集団で来て大騒ぎをしている。私の隣りが空いていたので、現地の人なのか、話し掛けてきた。
「ここはいい場所か?」。「Maybe…」と答えると、ここに決定したようだった。

 000カーが来たので、狙うとナカナカいい感じ。
しかし路面は乾いているので、砂の襲撃がすごい。すかさず持参したマスクとゴーグルを装着。周囲が見てはいけないものを見るような視線を投げてくるが、旅の恥はかき捨てで行こう。風邪の調子が良くないのか、立ち続けているのがエライ感じ。広げたビニールシートの上に座り込んだりしながら競技を待つ。
10:34に今日の1号車、No.11が現れる。ゼッケンNO.72と74の高山短大車2台を見送って、隣りのSS13へ移動。
ところがワークスが始まってしまった後で、到着した時には目の前をペターのインプレッサが通った後だった。
しまった、カメラを構える余裕もないよ。コーナーで速度が落ちるので、そこを狙おうとベストポジションを探すと、そこはまたもや高額チケット保有者の優待席。あれあれ、ロープで囲われてしまってるよ。
時間がないので、とりあえずさして良くない場所で新井・奴田原両日本人選手だけは撮っておいてから、落ち着いて場所探し。

 だいぶ山を下ってきてしまった場所だった為に、登りながらいい場所を探すことに。カメラバックを担いでの登山でまたも汗ダラダラ。上の方の観戦ポイントに、コースは坂を下った後、90度カーブを抜けて行くという気に入った構図の場所が見付かったので、立ち位置を探す。迫力のあるスポットは人気なので、人と人との間で並べるところを求めて歩く。お陰で下の"特設優待席"よりは面白い絵が撮れたのではないか、という満足感と共に(負け惜しみ?)、このSSを去ることにした。

見るからに汗と埃が交じって、なんとも汚い風貌。そこにハエがたかってくるし。車でカメラを片付けたりしていると、やがて帰還した坂本さんもやはり同じような汚れ具合。
食事はどこにしようかと話しながら、レストランらしき建物を物色しつつ車を走らせるも、結局行き着いた先は町まで降りて、一昨日寄ったスーパーが入っている商店街のケンタッキーフライドチキンだった。店内はラリー関係者一色。
ここなら日本でもお馴染みのメニューばかりなので、自信を持ってオーダーに行くが、セット物でも色々と選択することになるらしい。私はチキンフィレオサンド($4.5)にしよう。
「Would you like〜?」。肝心の何と何の決定を迫られているのかが聞き取れない。
もう1度言って欲しいと頼むと、「OK」と笑顔で対応してくれるものの、スピーキング速度変わらず。埒があかないと見た店員は、勝手にレジのどちらかのボタンを押してオーダーを完了してしまった。