■ 競技会名称:全日本ラリー選手権 四輪駆動部門 第4戦
 KIRORO Traverse Kamuimindara2005 Rally in Akaigawa■
■会場:北海道・赤井川周辺■
■開催日:2005年9月16日(金)〜18日(日)■
■エントリー総数:41台

中部国際空港初利用!

9月16日(金)曇

 今回が初めての利用となる『中部国際空港(セントレア)』へは、JR金山駅よりミュースカイを利用してのアクセス。
ミューチケット(¥350)を購入し、改札を抜けようとした時、ブーとか言われた。これは指定席券なので、別に乗車券(¥790)がいるそうだ。初めてのものには、かなり疎い。8:59に出発し、9:24の到着。
 セントレアへは遊びに来たことはあるものの、いざ搭乗手続きを済ませようと思うと、手荷物を預ける場所がわからなかったりで、慣れた小牧空港が懐かしい。それでも搭乗ゲートへ向かう途中で、目的であった空弁「名古屋名物みそかつサンド」を手に入れると、気分が盛り上がって来た。

 帯広空港へは12:30頃到着し、お馴染みの空港内トヨタレンタカーカウンターへ。
そのまま乗客自分一人の貸し切りバスで千歳空港ポプラ店へとピストン輸送され、13:15にレンタカー会社を出発した。
 この頃にはまだ天気も良く、ドライブ日和で、持参したお気に入りのCDで、走るカラオケBOXを満喫しつつ14:20、高速を降りた先の小樽市内でパーキングを発見し駐車する。どうやら昨年も利用したところのようだ。
  何度も来ているのに、「ホクレンフード館」や、パワーストーンを扱っている「石の蔵」、そして定番のオルゴール堂に北一硝子は覗いておきたい。

そうこうしているうちに、16:00。そろそろ夕食が気になりだす時間だ。目に入った「すし奥尻("銀の鐘"の姉妹店らしい)2Fに上がり、好きなネタだけをお持ち帰りにさせてもらう。奮発した大トロの眠るビニール袋を片手に駐車場へ歩いていると、最高に気分が良くなってくる。
 3年も通っているので、ほとんど覚えてしまった道を、キロロリゾート目指して走る。エアコンを入れずに窓を開けて走るのがとても気持ちがいい。国道393を左折すると、いよいよキロロリゾートの敷地に入った感じで、その先にラリー車の群がるサービス会場があると思うと、早く到着したい気分だ。

 今年は会場をホテルピアノから、その若干先にあるマウンテンホテルへと移動した為、金・土と予約した宿泊先である『ホテルピアノ』を素通りし、サービス会場へと向かう。近付くと、いつものテントが視界に入り、"着いた〜"という気持ちになってくる。早速カメラを片手に会場内を歩いていると、エントラント以外には全く予定のない金曜日のうちに、こちらの姿を発見したドライバーから「あなたも好きね…」と半ばあきれたような反応が返ってくる。今回は名古屋を出発前に、主催者のホームページでギャラリーの受付時間やエントリーリスト等、必要な情報が得られなかった為、一応オフィシャルのテントにも顔を出して明日の集合時刻を聞いてからホテルへ帰る。

 明日からは9月の三連休ということもあり、例年になく駐車場がいっぱいで、地下駐車場へ回されたのは初めてだった。チェックインを済ませて、部屋へ入る。何だか昨年よりも小さい部屋が割り当てられたような気もするが、綺麗なホテルだし大満足。さて気が気ではないので、18:00に早々に夕食開始とする。大トロにサーモン、思わず満面の笑みで箸を進める。これがラリー中、最後のまともな食事になるとは、この時は夢にも思っていなかったから…。

 20:50頃、このまま部屋にこもってしまうのはもったいないので、キロロタウンに買い物に出掛ける。 この時間はエントラントも宴会買い出し真っ只中のようで、食料品前では選手の顔もチラホラ。今晩は部屋へ戻って優雅な時間を過ごし、ベッドへ入る。

ギャラリーは忍耐力が必要

9月17日(土)曇 後 雨

 ギャラリー受付は13:00頃と聞いていたけれども、ラリー当日に寝坊なんてもったいない! 
7:00に起きて、8:20にはホテルを飛び出した。外は曇天、雨が降ってくるだろうという予感のする嫌な空模様。
サービスで朝のウォーミングアップ光景を見てまわる。9:00に1号車からスタート。ギャラリーステージが午後なので、精神的に余裕を持って各車を見送ることができる。
全クラスを撮り終わって時計を見ても、受付時間までまだ時間があるし、競技車の出て行ってしまったサービス会場に残るほど寂しいものはない。10:00に一旦ホテルへ戻ることにし、マウンテンホテルを後にする。
部屋に荷物を置いて、昼食の買い出しに。キロロタウンはまだオープンしておらず、ホテル併設の売店で"赤いきつね"を調達し、早々に昼食。赤井川の山中ではラリー車が駆け回っているというのに、綺麗なホテルの部屋で優雅に過ごす時間は何だかすごくもったいない気になってくるが、そんなことを考えながら軽く昼寝。

 12:20に荷物を担ぎ、サービス会場へ向かう道の途中でCクラス中盤ゼッケンの選手とすれ違った。しまった! もっと早く到着していれば昼のサービスタイムが見学できたのに! やはり一日のタイムスケジュールが手に入らず、ラリーの進行がわからないというのは痛かった。トホホ顔でCクラスまで出払ってしまったサービス会場に到着し、ギャラリー受付を済ませる。受付番号2番。オタクっぽい早着ぶりだが、1番の奴はもっとオタクだと心の中で独り言。今年のギャラリーステージも、一昨年観戦した場所と変わらないので、大体の地形は覚えている。R393に出てすぐを左折、そこからは道なりに真っ直ぐ。今年もやはり移動中は他のギャラリーを全く見掛けず、心細い。対向車が来たらすれ違えるのかと思うような道の両側は、ススキ・コスモス・セイタカアワダチソウで飾られ、もう秋の気配だ。

 やがて前方に、道路脇に寄せて駐車する何台かの車が見えて一安心。近寄って最後尾に着けると、"玉木宏"似のイケメンオフィシャルが走って来た。まだ少し時間があると言われ、車で準備をしながら待機。今はまだ降っていないが、初めからポンチョは着ていった方が良さそうだ。

 車に居ても落ち着かず、ギャラステに入って場所を確保した方がいいような気になってきた。13:30に閉鎖らしいので、12:50に車を降りて歩き出すと、まだ誰も向かっていないので、オフィシャル一人が先導してくれると言う。坂を下っているうちに雨が降り出した。

 ギャラリーステージは一昨年と同じ場所だから、構図的には変わらないだろうなと今年も下り左ヘアピンの見渡せる崖の上に場所を取る。一人、二人とギャラリーが集まって来たが、コースクローズドになっても総勢30人強ぐらい。14:49が1号車スタート予定時刻であったが、前のSS5で車両火災が発生してしまったらしい。
予定より45分遅れて15:30が1号車スタートになるようだ。
無線を受信していたオフィシャルからは「まだ1時間以上あるので一度車に戻っても大丈夫です」のアナウンスが流れ、数人が場所を離れるが、今来た下りを、20分程かけて登って行くと思うと、このまま雨に打たれてここに留まっていた方が懸命な選択のようにも思えて来る。

横のファミリーは、「パパ、車に戻ろうよ〜」と、子供よりもお母さんの方が現状に耐えかねている感じ。
しばらくの時間潰しのつもりで持ってきたゲームボーイを鞄から取り出し、遊んでいるうちに思わず熱中してしまい、ふと我に返るとどこからか現れたギャラリーDJの声が耳に入って来た。
降り続ける雨にも負けずのテンポいい語りで、思わずゲームから目を上げると、声の主はラリー北海道で知り合った伊吹カメラマンだった。

これまでのリタイア車のゼッケンNo.を読み上げてくれる。頭の中で番号と選手名を結び付ける。
あまり心臓に良くない瞬間だ。想像していたよりも早く0カーが現れ、やがて競技がスタートした。あいにくの天気と、傘を差していることが重なって、カメラは希望のシャッター速度を選ばせてくれない。マメに設定を確認していないと、前車で撮ったシャッタースピードが、次のゼッケンの時には更に落ちていて、気が付かずにそのまま撮ってしまいドアンダーという号泣の写真を数枚写してしまった。
無難な場所を選んだ為、狙っていた超ドリフトを披露してゆく選手もなく、お決まりのコーナリング中を横流しという構図で、SS6は終了した。

 本日はこの1本で撮影終了。サービスに間に合うかな? 崖を降りる時に伊吹さんに声を掛け、メディアパーキングまでは一緒に話しながら歩く。途中で別れ、一人駐車場へ向かっていると、上から降りてきた車とすれ違う時に、車内で手を振っている人に気が付き、よくよく目をこらして見ると水野カメラマンだった。「一人で来たの〜?」という問い掛けの声を残し、車は下って行った。オフィシャルにお礼をいい、マウンテンホテルへ向かう。
パルクフェルメに止められた競技車が目立つが、まだ作業中を見学できるテントもある。Car No.40の堀田選手、黄色いランサーは左前輪のアライメント調整をしているのか、制限時間いっぱいの緊迫した感じが伝わってくる。

 大体会場を一周した辺りで、ホテルへ戻ろうか。部屋へ荷物を置くと、財布だけ掴んでキロロタウンにあるレストラン街を物色する。う〜ん、閉鎖されている店が多いようだが、「銀座ライオン」あたりなら食べられるものがありそう。ドアをくぐると、目に入ったのは「60分待ち」の看板。さよ〜うなら、店を出た足で食料を買い求めに彷徨う。とりあえずキロロタウンでデザートのプリンだけ調達し、部屋へ。結局これが本日唯一のディナーとなってしまった・・・。

再び雨の観戦

9月18日(日)雨 後 晴
 5:45に目を覚まし、すきっ腹を抱えて冷蔵庫を開けると、昨日の朝に残したワッフルが半分。来年のキロロは、カップヌードルをいくつか余分に買い込んでおこうと涙ながらに決意する。
6:00台にチェクアウトを済ませ、7:10にギャラリー受付場所へ。今日の番号は35。あまり数字が伸びないな?

 7:33に林道へ車を止め歩き出すが、もうギャラリーステージは目前という所で、衝撃の事実を思い出しその場でしばし硬直してしまった。後部座席に折り畳み椅子を忘れてきた。"どうする? どうする自分?"という葛藤の後、数時間立ちっ放しのしんどさよりは、戻った方が楽だろうと思い、下りから登りへ切り替える。
途中、行き交う車の窓が開き、伊吹さんの顔が見え「帰っちゃうの〜?」という声。
いえいえ、名古屋から航空機使って出てきて、SS1本観ただけでは帰れません。
ヘアピンは一昨年も昨日も撮っているのでもう充分、今日はそのコーナー手前のS字を現れたところから狙ってみる。

水しぶきと泥の入り混じったものが舞い上がるため、望遠で大きく写すのも迫力があって良さそうだったが、雨の中レンズ交換をする気力が湧かず、そのまま標準レンズで狙う。
8:38、SS8がスタート。傘を差してもカメラを構えるとレンズに容赦なく雨がかかり、1台撮っては拭きを繰り返す。遂にはフィルター内部が曇ってきてしまい、慌てて外して拭っていると、次の1台は撮り損ねてしまった。
 SS8が終わり、次のSS10開始を待っていると、雨脚が強くなってきた。周囲もみな傘の中で丸まっている。10:11、最後のギャラリーステージが始まった。撮影場所は先のSSと同じ、S字が見えるところ。
37号車の福永選手の走りは、今日は「勢いがある」という声が周囲から聞こえてきたが、見えないヘアピンコーナーを曲がった直後にクラッシュしたような鈍い音、そして訪れる静寂。伊吹DJが「止まったね」と。しばらくするとナビがギャラリー前を走っていく。すぐそこに次車が迫っているのにまだ道路上にいて、見ていてヒヤヒヤした。

 これでSS観戦は全て終わってしまったが、伊吹さん曰く「12:30からオフィシャルテント前でギャラリー抽選会を行います」とのこと。まだ1時間半近く時間があるので、一旦ホテルピアノの地下駐車場辺りの雨の凌げる場所で、塗れたポンチョ等を片付けて、一息付いてからサービス会場へ向かおう。

 まだ雨はやまず、往路は組織委員長の桜庭さんが"女性と子供は車でピストン輸送する"とのこと。ここのラリーは、ギャラリーをとても大事にしていて、気を遣っている感じが伝わって来て、天候も気にならない程、気分良く会場を後にすることができる。その行き交うRV車を横目に車に戻り、体制を整えなおして後、マウンテンホテル駐車場へは12:00前に着くことができた。
A・Bクラスまでは既にサービス入りしてしまった後だったが、Cクラスは現在のTOP4集団が前の道路で時間調整している光景が見える。走り終えた選手の顔を撮ろうと、オフィシャルのチェックを受けるその脇でカメラを構えようと思った矢先、放送が耳に入って来た。

「只今からギャラリー抽選会を行います」。
しばし悩み、目先の豪華商品に気を取られ、競技を終えたばかりの選手の表情を捨ててテント前へ移動。ギャラリー受付番号による抽選会かと思ったら、ジャンケン大会だって。
まだ自分の所の選手が戻って来ていないテントのサービス隊が、好奇の目を向けてくる中で、手を高々と挙げ伊吹さんの掛け声と共にグーパーする恥ずかしさと言ったら。

油圧ジャッキ、サーキットアンブレラ等の太っ腹商品が売れて行く中、欲の無い自分は(!?)、YOKOHAMAのTシャツをGet! 最後のラジコンカーを掛けて、壮絶なバトルが始まろうかというその時、Cクラストップの作業が始まっている事実を知り、泣く泣く写真を撮りにギャラリーの輪を離れた…。
最終SS1本へ向かう前のサービス時間だ。どの車も例外なく泥と雨水により真っ黒、ここへ至るまでの壮絶なバトルが思い浮かばれる。それでも再スタートでゲートをくぐっていく競技車は、短い作業時間の末、ピカピカに磨かれ誇らしげな表情だ。残すはラストステージのみ。誰もが現時点での順位のまま戻ってくるだろうと予想していた。

 オープンクラスを見送ったと思ったら、全てのSSを走り終えたAクラスがもう戻って来る。
  奴田原選手に続いて、勝田選手、田口選手。あれ、2位をキープしていた鎌田選手の姿がない。勝田選手に聞くと「2位!」だと言う。鎌田選手は最終SS、岩にヒットしてリタイアしてしまったとのこと。これだからラリーは最後までどうなるかわからないし、怖く面白い部分でもある。

 帰りの飛行機が19:25千歳発だから、渋滞も見越して15:00にはここを出ようかなと考えてはいたが、競技が終了した後の選手のリラックスした表情を見ているうちに、表彰式も撮ってから帰ろうかなという気になって来た。

  やがて、ゲート前でシャンパン・ファイトが始まる。各クラス優勝者、Aクラス=小野寺選手、Bクラス=大嶋選手、Cクラス=奴田原選手がそれぞれの車両のボンネット上でシャンパンを抜く。

シュワッと白い液体が吹き上がり、思わずカメラを心配して仰け反ってしまうが、ドライバー・ナビの生き生きとした表情を納める絶好の機会だ。その後、放送が入り選手・関係者・メディアはゾロゾロとマウンテンホテル2Fの表彰式会場へ移動する。

自分も便乗して、壇上より2列目でカメラを構える。A→B→Cクラス順での表彰だが、航空機の都合上、名前を呼ばれても現れない選手が多い。
そういう自分もちょっと危ないのでは? 表彰式の最中も、飛行機の時間が気になって抜けていく関係者が多い中、最後まで粘る。結局、会場を出て、選手・プレスの方々と挨拶をし、キロロリゾートを出発したのは16:40だった。

  ナビの目的地をレンタカー会社にセット、到着予想時刻は・・・19:00。ちょっと血の気が引いたが、ここからの頑張り次第。なんとか18:00過ぎには車を返却し、空港へ送ってもらうことができ一安心。ANAカウンターで搭乗手続きをしていると、遠くエントラントの顔が見られたり、前に並んでいたのはメディアだったり。
航空機は予定通り千歳を出発し、セントレアへ。しかし空腹と疲れた体で到着した中部国際空港で預けた手荷物を受け取った後、スーツケースに付けられたタグを外す為だけに30分も並ばされたのは完全に想定外だった…。
愛用してきた小牧空港の方が絶対にシンプルでカスタマー思いだぞ。
やっと開放された後、向かったのは4Fスカイタウン。何か食べさせて!…と思ったら、全てのレストランが閉店後。せめて国内最終便の客が到着するまでは、ラーメン屋だけでもいいから開けておいて欲しかった。敗北感丸出しで、名鉄電車へ乗り込み、途中のコンビニで久々のまともな食事となる弁当を買い込んでの帰宅となった。
でも気分的には充分蓄積されたストレス貯金をゼロにして戻って来ることが出来たラリーだったから、良しとするかな。