すみませ〜ん…!ここ出たら左折ですか?

 春盛りに囲まれた唐津城を見上げると、手前の桜の木とバックの城壁との対比に狙ったような情緒ある眺め。
地下道をくぐり、石段を上って行くと、満開を迎えた桜の下は、花見客やツアー客で賑わい、
何とも平和な風景が広がっていた。

 

■ 競技会名称:全日本ラリー選手権 第1戦
 Tour de KYUSHU 2006■
■会場:唐津市■
■開催日:2006年4月7日(金)〜9日(日)■
■エントリー総数:51台

【2年ぶりの九州ラリー観戦】
4月7日(金)快晴
 セントレア空港からは、平日の昼便の為か、機内は空席が目立ち、私の座った席も横一列誰も来ない。
お陰で隣りの座席へカメラバックを置き、メモを取ったりと快適に過ごせた。機内で空弁にて昼食を済ませる。
福岡空港からレンタカーにて唐津を目指して走り出す。都心のヤフードームやシーサイドももち海浜公園を経てやがて、高速は海岸沿いに出た。恵まれた天候にお気に入りのCD。鬱積したストレスが徐々に抜けていくのを感じる。
最終I.C.を降り、ホテル周辺の繁栄事情が掴みきれていないので、途中見掛けたコンビニでとりあえず2日分の朝食と飲み物を買っておく。右手に海を見ながらのドライブに、しばらく行くとフォトスポットの看板を見付け、パーキングに車を止めてしばらく眺めていた。
景勝、虹の松原に入ると、松林のトンネルで覆われた国道はかなり雰囲気がいい。本日の宿、『国民宿舎虹の松原』へは14:20頃到着。15時前ではあったが、チェックインをさせてもらい、部屋へ入る。…が、日のあるうちに周囲を回っておきたいところ。カメラバックを片手に、観光へと出掛けることにした。

 まずは近場の虹の松原から。先程走って来た国道沿いに、駐車場があったようなので、そこへ車を止めて周辺の散策をしよう。
そこへ戻ると、駐車場内で出店をしている「からつバーガー」のワゴンが盛況だ。
撮っても撮っても松林なので、もう一つどうしても見たかった「唐津城」へ向かってみる。
 九州は気温が高いので、桜のピークは終わってしまっただろうと考えて来たのだが、どうしてどうして、城へ向かう国道の左右に並ぶ桜並木は思わず溜息をつく程の美しさ。有料駐車場へ車を止めて歩き出し、唐津城を見上げると、手前の桜の木と、バックの城壁との対比に狙ったような情緒ある眺め。地下道をくぐり、石段を上って行くと、満開を迎えた桜の下は、花見客やツアー客で賑わい、何とも平和な風景が広がっていた。
ベンチに腰掛け、私もしばしば感慨に耽る。

 せっかくだから、もう一箇所見てみたかった、上から見下ろした海と虹の松原のグラデーションを写しに行ってみようか。
ホテルで聞いた話だと、鏡山の頂上まで行けば見られるのではないか?とのことだったので、車を走らせる。
車体が凄まじくロールする峠を登って行くと、木々の間から一瞬見える感じは、まさにパンフレットで見たあのコントラストそのものだった。
山頂にある駐車場から、神社を散策し、そこから存分に眼下の景色を堪能した。さて、そろそろ一旦ホテルへ戻り、開会式へ向かうことにしよう。
さっき見た「からつバーガー」に未練があったことと、小腹が空いて来たのとで、国民宿舎近くの先程の駐車場へ直行し、ハンバーガー(¥230)を持ってホテルの部屋へ引き返す。

 17:00にハンバーガーを食べつつ、出掛ける準備。今日のうちに唐津競艇場のサービスを覗いておくかな?
 国民宿舎からは5分で到着、一通り撮影してから開会式のある文化体育会館へ。
19:00頃、大学の講堂を思い出すようなホールで、ラリーもスポーツだからと、選手宣誓から開会式が始まる。
市長、新井選手の挨拶から、ドライバーズブリーフィングへと続く。エントラントは命を懸けて走る訳だから、質問内容も主催者が見落としていた様な細かい点を付いて来て、さすがのプロ意識には感心しきり。

 この後、競艇場へ移動し、プレスパスを受け取る。
さて、今日の夕食は? 鏡山へ出掛ける途中、JUSCOがあったことを思い出し、そこで食料調達することに。さすがに21:00も過ぎると惣菜系も30%引き。佐賀まで来て巻寿司セットかよ!と思いつつ、しかもこの内容でレシートに「よくばり中巻セット」と書かれると何だか虚しい…。合計¥280分の夕食の入ったビニール袋を提げ、国民宿舎へ戻る。



【辿り着けないSS】
4月8日(土)快晴

 7:10出発で唐津競艇場へ。サービスパークを見て、スタート風景の撮影。全車を見送ったところで、ギャラリーステージの林道へ移動。今回は資料が何もないので、ギャラリー受付で林道までの地図をもらい、出発。
ところが、地図を見てビックリ! コ・コマ図!?
 まぁ、長年のプレス経験でコマ図読みは得意ですから…と思って走り出したものの、とりあえず直進してみる? もはやコマ図の意味はなく、ヤマ勘らしい。結局、迷子になり、競艇場の0カウンター地点まで戻ってから出直し! で、また爆走。3回目にスタート地点に立とうかと競艇場の門をくぐったところで、ちょっとオフィシャルに声を掛ける。「すみませんー…、ここ出たら左折ですか?」。

 コマ図走行がわかりかけたところで、何とタイムアウト!!! 1本目のギャラステを落としてしまった・・・。更にコマ図を2箇所程読み間違え、神社に突入し、目的地の林道に着いたのは、SSを目指し走り出してから1時間以上後の10:10だった。

 気を取り直して撮影の場所探し。
コース脇から撮るか、階段を登った先の崖の上から撮るか。狙いたいコーナーには電線が写り込んでしまうのが、若干難点。
腰を据えたところで、ト*レでも・・・と、行って出てきて見ると、目の前を通過して行く2号車。あらら…、1本目を落としたことで、すっかり時間がズレてしまっていたらしく、競技時間まで間違えてしまい今回は最悪。
このSS1本を撮り終わって、2本目までに時間があることと、移動可能なようだったので、競艇場へ戻る。
現場に拘束されずに済むのは嬉しいところ。競艇場へ入っていくと、丁度、奴田原選手が戻って来た。

  絶好の天候の下、車外で楽しそうに雑談する選手の顔に、見ているこちらも嬉しい気分に。競艇場内に設けられたSSを1本走った後にサービス。ギャラリーステージ脇に地元の屋台も出店されており、その中の「イカバーガー(¥300)」を頬張りながら、そろそろ2回目の林道SS撮影へ出掛けることに。もうコマ図走行は嫌って事で、ナビの地点登録をしておいて助かった! 何とか先程と同じ場所へ到着。今度は崖の上で…と、好立地を確保し、コーナーへレンズを向けてイメトレしている最中に、先行車登場。
えぇぇ!今度は逆走! 本当に今回はダメダメで、慌てて荷物を全て鷲掴みにし、階段を降下! ギャラリーの中に、何となく知った顔、良く見ると炭山選手だった。観戦ですか? 観察ですか? 

 終わって、サービスへ。積車の上の石田(正)選手ランサーが痛々しい。
本日のメニュー終了で、国民宿舎へ戻る。まだ日が残っており、このまま引きこもるのも忍びないので、海岸の散歩へ。日が沈む間際のぼんやりとした海は貸切状態で、貝殻なんか拾いながら歩いていると、ん〜メルヘン? 
 この後、地元で言うコンビニ「ひまわり」へ夕食弁当買出し→お風呂と優雅で気ままな一人の時間。

 

【満開の桜と共に大団円】
4月9(日)快晴
 6:00起き。7:15に出発のほぼ昨日同コース。
フロントでチェックアウト時に「今回は観光?それともレースで?」と聞かれる。
競艇場でのSSを1本撮り終えてから、移動。今日は9:50までに林道へ入るらしい。

SS11:SANNPOU Reverseは10:48スタート。三つ又コーナーのちょっと先から、向かってくる様子を撮ることに。
ガードレール脇に屈み込むと、視線より上の、すぐ脇を抜けていく襲い掛かってくるような車両の迫力は相当なもので、怖いと感じる程だ。

 サービスへ戻ると新井選手の姿が見える。すぐに14:00からの表彰式の為に、「七山公民館」へ向かうことに。

しかし!車のナビをセットしたが、出ない!
そう言えば開会式会場もナビにはなかった…。
仕方なく「七山村役場」にとりあえずはセットし、走り出すがかなり不安。
後方にADVANトラックが見えていたのが唯一の救いだったのだが、気が付くとバックミラーから姿を消し、七山村に入ると、どこまでも信号のないひたすら一本道。
行く末に自信を失いかけた頃、後ろから迫り来るダイハツブーンになんて頼もしい!

 表彰式会場に着くと、見頃の桜の下で、エントラントはお花見弁当状態。…の影で、レンタカー車内で黙々とオニギリを頬張ってみたり。
 表彰式は予定より遅れている模様で、段取りの悪い壇上のオフィシャルの姿に、公民館内、重い空気が流れ出す・・・。式が始まり、今回の総合優勝者、勝田選手のコメント、「今回は亡くなった(富士重工の)河野さんが見守っていてくれた気がします」で更に会場は微妙な雰囲気に。

 博多空港までは、同じ愛知の船木ナビと、もう一人良く知らない人を乗せて行くことになり、3人で出発。途中、フロントガラスにポツポツと雨が当たるが、ラリー中は天気も持ってくれて良かった。2003年のMCA BARUの帰りに給油した、空港近くのガソリンスタンドに入ると、完全セルフサービス化されていた。時代は変わっていくんだなぁと、こんなところで少し寂しさを感じてしまったり。