毎年恒例になったスネの青アザ・スタンプ
斜面を這い上がっていたところ、次の瞬間MSCCお約束行事、「崖から滑落」。

■ 競技会名称:全日本ラリー選手権 第4戦
 MSCC東京ラリー2006■
■会場:福島県東白河郡棚倉町・鮫川村 他■
■開催日:2006年6月2日(金)〜4日(日)■
■エントリー総数:41台

【旅は道連れ】

6月2日(金)快晴
 6:40起き。今回は公共機関利用で移動の為、名古屋駅へ到着すると、東京へ出張という知人のKさんにバッタリ。このKさん、会えば話題はカメラやラリーの話題一色という感じで、こんな所でもあら! 寝るか音楽を聴くかの予定であった9:19発「のぞみ」の車内は、WRCや写真の話で、今から始まる全日本戦取材気分がここから一気に盛り上がってきた。

 気が付くと東京駅。今年もお迎えに来てもらった坂本カメラマンから、事前に「待ち合わせは中央口 中央口 中央口」とわざわざコピペ間違いかと思うようなメールを頂いていたにも関わらず、昨年と同じパターンで、今年も南口放出→側面から登場というパターン。さて、ここでKさんとは別れ、地下の駐車場へ。
 首都高から常磐自動車道へ。友部S.A.で昼食を取り、走り出したものの、会話に夢中になり目的のI.C.を通り過ぎた事に気が付き、次のI.C.で一般道へと下りる。
住宅街へ迷いこんだり、道の駅「さとみ」で休憩をしたりしつつ、サービス会場の『ルネサンス棚倉』へは16:30到着。

やはりレッキ日はサービス会場を撮らなくては!と意気込んでカメラを取り出したものの、選手の姿がない。
まだレッキが終わっていないのかな? 全日本ラリーって、場所や主催者によって、進行も雰囲気も違い、前回こうだったからというパターンが、次回は通用しなかったりするのは珍しいことではない。
結局、ほとんどサービス会場を回らないまま19:00のプレスミーティングへ。今日の出席者は22人、さすがに関東圏は注目度が違うのかな。

MSCCのプレスミーティングが一番自分の中では面白いと思っているのだけれど、今回も小田切ナビ…でなく、組織委員長から、1時間みっちり解説があった。各SSの特色、注意事項、学生時代を思い出すような真剣な目でメモを取り、でもこの時間が実は結構好きだったり。
「(今月に入って?)5人亡くなっていますから、スズメバチで。」と言う言葉が現実的に恐ろしく感じたのは、夕方のサービス会場で"小さな鳥だな"と思い目で追っていた物の正体が蜂だと気が付いてしまったから。
確かに山の中なら更にいそうだ。プレスミテが終わり外へ出ると、そこに立っている人の顔が識別できない程の暗闇に包まれていた。

車へ戻って、宿泊先の白河へ。その前にMSCC恒例、ガストで明日の計画会。それぞれメディアインフォメーションBookを持って店内へ。注文を取りにきたバイトの子の発音に、思わず聞き直してしまう程の訛り。あ〜遠くまで来たんだなぁと実感。
資料を広げて、プレスミテを参考に取材するSSとルートの確認。この時間が強烈に楽しかったりする。
今日のお宿は噂の「東横イン新白河駅前」。泊まる前は他に選択肢があれば選ばないよと思っていたのだが、一晩明けてみると、「騒音ナシ。就寝中の不快な光源ナシ。風呂場のシャワーの出ヨシ。朝刊タダ。無料朝食・夕食ツキ」と言う、次回からは東横イン指名で行こうかしらというぐらいの豹変ぶり。とにかく快適なホテルでした。

【MSCCお約束の崖落ち→アザ】

6月3日(土)快晴
 5:50起き。7:00ホテル発。トリップ0地点のルネサンス棚倉を8:00スタート。
取材1本目はSS1"MyogaMinekoshi"。車を止め、立ち位置探しをするが、相変わらずいい場所がないなぁ。
…と斜面を這い上がっていたところ、次の瞬間MSCCお約束行事、「崖から滑落」。
う〜ん、今年のリザルトは両膝にアザの流血ナシ。
ならば…と茂みを掻き分けて藪を進入するものの、スズメバチ襲撃の恐怖が払拭できず、最後は坂本カメラマン推奨の少し小高くなった斜面を登って行くと、先のカーブとはいい距離、いい角度。私はここで撮らせてもらうこととした。
コーナリング中よりも、そこを抜けて立ち上がってくる辺りでシャッターを切る。

SS終了後は、道の駅「はなわ」で休憩した後、12:01からの20分サービス撮影の為にルネサンス棚倉へ戻る。
ルネサンスまであと2km程のところで、既に12:20分。Firstゼッケンの奴田原選手が出て行ってしまう想像をしつつ、冷や汗ものでアクセルを踏む。サービス会場へ着くと、車を止めるや否や、カメラだけを掴み猛ダッシュ。
しかしADVANテントでは悠々と食事中の選手。その隣りの大庭先生テントも食事中。あれ? アイテナリーを見間違えたかな? 田口選手は、今回からおNewのレーシングスーツ。とても目立っている。

SRTJの勝田選手テントは、WRCワークス張りの華やかさで、ノボリが立ち、スポンサー関連商品が並べられ、家族連れで賑わっている。勝田選手もサインしたり、子どもと一緒にしゃがんで写真を撮ったりと、サービス満点でエントラントも皆笑顔。

会場を歩いていると、懐かしい顔と再会。'03年ネコステ山岳ラリーで知り合い、その後何度となくラリーフィールドで顔を合わせているKさんだ。今回も友達3人を連れ、マイペースで観戦を楽しんでいるご様子。
やがてポディウムを出て、再びルネサンスを出発していく頃には、ゲートを取り囲むエントラントと、地元の和太鼓の音に見送られ、選手の士気も自然と高まりそうな良い雰囲気。

私達も次の撮影場所、SS7"HatajyukuKanayamaT"へ移動。R289を棚倉から白河方面へ。
毎年宿泊先とサービス会場往復に使うルートだが、「金山」という地名を左折するという林道への入り口がわからない。迷った挙げ句、道を聞く為に寄ったスーパーで、隣りの車から降りて来たのは、偶然にも坂本カメラマンの高校時代に部活の先輩。
これによって無事、SS7へ到着。オフィシャルの立っている場所の脇にある崖へ上がると、下って左コーナー進入〜立ち上がりの様子が良く見通せる。
足元を見ると、靴跡が付いているところを見ると、前のSS3で他に同じアングルで撮っていた人がいる模様。

JN4クラスは派手にテールを流しつつ進入してくるので、そこから数カット動きのある写真が撮れる。顔が正面を向いていても、タイヤは切れ角イッパイの方向を向きつつ、上がる砂埃で、高いシャッタースピードで切ってもそれなりに迫力が伝わってくる。撮影が終わり、私と合流した坂本カメラマンが、立っていた少し先にリタイアしたレビンが見えたという。
ゼッケン36の山口選手だ。貴重な旧車なのに全損とのこと。
サービス会場へ戻ると、どのチームもLEG1最終整備中。
パルクフェルメに車を移動し始める頃まで見届けて、今日もホテルへ…。

 

【三株高原&流鏑馬場リターンズ】

6月4日(日)小雨→快晴
 4:20起き。5:30ホテル発。車に乗り込む時には霧雨が降っていた。
6:30にルネサンス棚倉発→今日の1本目、SS10"MikabubokuyaT"へは7:45着。オフィシャルのいるラジオポイント前に駐車し、車外へ出ると、寒い! オフィシャルはフリースを着ているような。


写真をクリックすると大きなサイズで見ることができます。

昨年も同じ場所で撮った時には、同じように霧がかかっていたっけ。
坂を下りきった辺りの崖に上ると、昨年、飛石を顔面捕球し、メガネが欠け絶叫していたコーナーが良く見える。

今年はイン側だから、埃と共に被害がないことを願うばかり。8:46に1号車スタート。コーナーを抜けた直後のラリー車は、見事にこちらへ正面を向け、背景は流れ文句なしの構図。

INVクラスも終わる頃、次のSS移動時間を考え、追い上げを待たずに車へ戻ることに。来た道を引き返し始めると、後ろからエンジン音。まだ残っていた競技車が来てる〜来てる!
慌てて茂みへダイブ。そして通過後に砂埃の中を泳ぐようにまた歩き、エンジン音が聞こえたらダイブ。3台目のエンジン音が聞こえたところで、ラリー車に負けないように数メートルダッシュし、追い抜かれないうちに車へ戻ることができた。

その道を、数キロ走れば、すぐ次のSS 13""MikabubokuyaU"となる。
流鏑馬場のストレート直後の側道へ車を置き、昨年同様、3メートル程の崖の上へ。
シャッターチャンスは2回、ギャラリーをバックにストレートを向かって来るところ。そして目前のコーナーを抜けて行くところ。しかしどうにもストレートで接近してくる場面で、ピントが合わない。モニターで確認しても明らかにピンボケだ。
そのうち、手前コーナーの背後に人影が見える。手に持っている物から、山菜摘みに来た地元の人っぽい。
ラリー車を間近に見るのが初めてと見えて、道路に飛び出した石を拾ったりしている。

玉手箱を開けた浦島太郎のように、埃を浴びて真っ白な髪の毛を叩き、服の砂を払いながら車に乗り込む。
牧場を後にし、今年もお世話になるのは村役場。12:15、実に6時間ぶりのトイレ〜!
ルネサンス棚倉へ到着すると、大半の車はもうパルクフェルメの中。さすがに2本撮ってゴール風景まで撮ろうと言うのは無理だったな。

13:30過ぎに表彰式。昨年は屋外の芝生広場で行われたけど、今年はプレスミーティングのあった部屋のようだ。
そのバンケットルームは、選手の為の立食パーティーの会場になっているらしく、中に人が集まっているようだが、他のプレスがまだ庭にいるところを見ると、表彰式までにはまだしばらくかかりそうだ。
予定時刻は過ぎているのに、一向に始まる様子がない。
そんな中、「優勝した奴田原選手が温泉に行ったまま、戻ってこないので始められない」という噂も・・・。
そうこうしているうちに、艶やかな顔をされたADVANな奴田原選手、田口選手が会場に入って来たのを見届け、私も最前列に体操座りして、撮影のスタンバイ。

今回からデビューの一眼レフストロボ君は、支出に見合った働きをしてくれるかな? 
優勝した奴田原選手の顔がいつもより笑顔5割増に輝いて見えるのは、温泉の効能だけでない、今年初の優勝を手にしたことが大きいだろう。
ラリー北海道で大怪我をした石田(正)選手も、今回は表彰台で満面の笑み。いつもは盾を受け取る側の小田切さんが、自ら選手にトロフィーを渡しているのも不思議な光景だ。
 レモニーが終わると、いつもの如く、会場は一気に撤収ムード。毎回、寂しくて嫌なものです。
今年はここで坂本カメラマンとお別れ。後は人生初の利用となる東北新幹線にて、東京経由で名古屋へと向かったのでした。