レッキも走りも砂埃も、ぜ〜んぶまとめてラリー大好き。
   
■競技会名称:全日本ラリー選手権 第9戦
  34th M.C.S.C. Rally Highland Masters 2006■
■岐阜県高山市丹生川町■
■開催日:2006年10月20日(金)〜10月22日(日)■
■エントリー総数:50台
   

【今年も会社は4連休!】
10月20日(金)快晴
 「平林さんの助手席が開いているようだから声を掛けてみて」と、私を見つけたMCSCの池田競技委員が声をかけてくれた。
2年連続のレッキ撮影!? てづな石油へ走ると、昨年お世話になった三木競技長が見える。
挨拶をすると、「平林さんの横が空いているよ」と。再び走ってカメラバックを掴み、平林さんの助手席へお邪魔する。
移動中、いきなりの質問は「あの〜、クマとかスズメバチって大丈夫ですか?」


まずは今年のハイランドマスターズギャラリーステージの目玉、ジャンプ台の横で様子を見ることにした。
奴田原選手だけは、迷わずインカット!
コンマ1秒でも早くできる手段があれば、というプロ根性を見せ付けられ、さすがは違うなぁと感心してしまった。
今回の話題の人、ストーリアで参戦の綾部選手にしてみれば、深谷ダムは自分の記憶がペースノートのようなもの? レッキか本番かわからない勢いで駆け抜けて行った。

途中、向かいに立つオフィシャルの会話、「てづな石油向かいのレストラン、旧小八賀○は営業中なので、駐車している車があれば、至急移動させるように」という会話が聞こえて来た。え〜っ、昨年は小八賀○が「休業中」となっており、時代の流れを感じ寂しく思ったものだが、その小八賀○がレストランとなってリニューアル!?
やっぱり確実に時は流れているんだなぁ・・・と、こんなところでしみじみと感慨に耽ってしまったものの、さて店の真正面に置いてきた愛車の運命やいかに!?

次のステージ、八本原には10:20到着。
上のプールで平林さんと別れ、昨年と同じ少し登った先の斜面へ。1本目は赤かぶの里→深谷側。

10:45に奴田原さんから登場。しばらく雨が降っていないために砂埃がひどく、白くモヤのかかった状態で次の車が来てしまうので、ソフトフォーカスを掛けたような写真に。
追い上げのランサーが通過した後、コースへ下りようと斜面をガサゴソと移動している間に、平林さんの運転する4駆が視界から消えて行くのが見えた。八本原3本のレッキが終わってから、拾っていただけるのかな?
そう考えていると、凄まじい勢いでバックしてくる車両の姿が目に入った。
かけ寄ると、平林さんは「はい、これお弁当!」と眩しい笑顔を残し、消えて行った・・・。
"<日帰り>お弁当付き平林ドライバーと巡るハイランドレッキコースの旅"。

豪華過ぎて、本当にいいのかしらと不安になってくるほどだ。次の撮影箇所、少し下って、左コーナー直後のイン側の広場に移動し、岩に腰掛け、有り難くオニギリをいただく。

2本目は深谷→赤かぶ側。そろそろ来るかな?とカメラを構えて設定していると、遠くにエンジン音。
奴田原選手のランサーが視界に飛び込んで来た。風下側に立っているようで、砂埃の壁がこちらへ向かって来る。
北村選手、石田選手と続くが、次にブーンやセリカが来たりと、順不同な点もレッキらしくて面白い。
砂幕が捌けない為、カメラのAFが合わず撮り損ねてしまう場面も。しかしゼッケンが付いていないことが惜しまれる程、天候も日の加減も、構図も最高。本番も同じ場所で撮れたら幸せだなぁ。

3本目は、プールから。こんもり盛り上がった砂場の上に上ると、崖を回って右コーナリング中を狙える。
秋の風物詩であるススキだが、丁度被写体と重なってしまいそうなので、一人伐採に掛かる。
山奥で一人、何をやっているんだか…。視界が開けたところで、静かに耳を澄ませていると、しばらく経ちラリー車が近付いて来るのがわかった。
まずは小野寺選手のダイハツブーン。斜面が背後に移り、雰囲気的にとても格好いい! これまた本番でないことが悔しくなる程、いい場所だ。伐採の効果もあり、素晴らしい構図で、レッキだというのに、登場するラリー車全てが猛烈にカッコ良く映る。4駆、2駆、先程とはまた違う順序での出走のようだ。

平林さんは、下で待機しているので、この後は別のオフィシャルさんに拾っていただくことに。
目印のシルバーのランサーが走り過ぎたので、コースに近付いて立っていると、お約束通りインプレッサ登場。後席に乗車し、「乗り心地の悪い車ですけど、少し飛ばしますし・・・」というドライバーの声に、「大丈夫で・・・」と言い終わるや否や、急行列車は走り出す。

その勢いは想像を超え、左手・右手で支えていないと、体ごと車体に叩き付けられそうになる。窓の外を見ると、正に絶叫コースター。
恐ろしいスピードで景色が流れて行く。ラリードライバーってこんなスピードで競技しているんだなぁなんてぼんやり考え、実際自分がその速度とコースを体験すると、ドライバー・コドライバー共が、いかに非凡な才能で、想像以上の世界で戦っていたのかを知り、ほとんど尊敬に値するな・・・なんて思えたり。

もう満腹です、という頃に平林さんの待つ地点へ到着。何故か背後には観光バス?
下りながら車内で話を聞くと、観光会社がトレッキング客を乗せて入って来たとのこと。頂上まで2時間程、ガイドを連れて登山し、戻って来るのだそう。
てづな石油に戻り、平林さんと別れる。この後は、昼寝でもしつつ、レッキ終了を待とうか。
てづな石油でトイレを借り、駐車場に戻ろうとしたところ、昨年パンフレットを分けていただいたオフィシャルさんと遭遇。
「去年の写真の人だよね?」というセリフと共に、「今年のパンフレットの表紙に写真使わせてもらったから」と。
本当ですか〜! 今年も2部、頂いて車に戻る。

 今年のお宿も「ホテルα-1高山バイパス」。コンビニ隣接、平地の駐車場は自分にとって超魅力。チェックイン後、さっそく隣りのコンビニへ。でも弁当が全然残っていない。究極の選択品を抱え、部屋へ。
夕食を食べつつ、先程のパンフレットを眺めていると、表紙にネームが入っていることに気が付いた。さっきは暗くて気が付かなかったなぁ。

【今年の深谷ダムは一味違う! 新設ジャンプ台とセレモニアルスタート】
10月21日(土)快晴
 6:00起き。7:00にホテル出発。
7:40、「ほおのき平スキー場」に到着。眼下で行われている車検を眺めながらパンを頬張る。清々しい朝です。写真を撮って回った後、車内に戻ると、ウトウトしてしまい、9:10頃プレス受付に行くと、大半のプレスは既に済ませた後のようで、「PRESS」の札は好評完売。代わりに受け取ったパスを首から下げて、外へ出ると、そろそろエントラントもサービス会場入りしているよう。

一旦、資料を置きに車へ戻ると、視界を横切る小金教授の姿が。あ〜っ、小金教授、小金教授〜!!! 声を掛けると、今年も一緒に深谷ダムを観戦するということになり、後ほど現地合流で。スキーセンター裏には、まだコスモス畑が満開で、朝の陽と、紅葉とで秋らしく、ハイランドらしい幸せな光景。
ラリーアートの須賀さんは、今日の深夜ゴール後に、ラリーAUSへと経ってしまう奴田原選手を懸念してか、昼間の健全な天候の元、写真を撮っている。「はい、バンザイ!」「はい、握手!」うっ、やらせですか・・・!?

10:00からのプレスミーティング会場となる、スキーセンター2Fの会場へ。
ほとんど最後の登場だったようで、三木競技長も席に座っている。今回はJRCAの小西さんまで含め、総勢23人出席という盛況ぶり。首都圏開催のラリーを凌ぐ、ここハイランドマスターズの人気ぶりが伺える。
三木さんの前では、プレスミーティングも先生と生徒のようにしか見えず、一人肩を震わせ笑ってしまった。
質問もほとんど出ず15分で終わり、深谷ダムへ向かう。
ギャラリーステージ脇の側道に車両を止め、小金教授と合流し、ヒストリックカーを前に雑談。
12:00前に、並んでスタートゲート脇に立つと、DJのアナウンスが入る。
「どうぞ、スタート付近で観戦ください」の声で、集まってきたギャラリーで、周辺は一気に賑やかな雰囲気に。
サインを求められる選手がいたり、スバル・三菱の応援フラッグを選手自らがファンにプレゼントしたりと、エントラントもギャラリーもどちらも楽しそうな笑顔。

12:31に、勝田選手のインプレッサからスタート。正午の逆光タイムで、写真的には号泣、ボンネットの反射は強烈だ。しかし、ギャラリーの沿道脇を抜けていくエントラントはいい表情で、ギャラリーに囲まれてのスタートもいい光景だなと思う。
全車撮りを終え、13:59のSS3スタートまで、しばしの休憩。競技の方は、SS1で田口選手がベストを取り、SS2終了時点でトップを走っているとのこと。仮設トイレ脇の愛車に戻るが、個室待ちのギャラリーの視線を浴びつつの昼食は耐えられそうにもなく、小金教授と共に、奥の斜面に潜伏し、森林浴をしながらのLUNCH。
これもまたラリーの楽しみ。

時間が近付いたので、それぞれの持ち場で待機。せっかくだから、ジャンプスポットを狙っておきたい。
0カーのコルトが現れたので、期待しつつファインダーを覗くと、あら、飛ばない? 競技車はどうかと、1号車の勝田選手インプレッサを待ったものの、やはり飛ばない。ジャンプスポットは、単なるお立ち台だったのか?
このたった2台で見切りをつけ、中のプールへ場所移動に走る。
昨年と同じ構図で代わり映えがしないが、最初10台まではここで流し撮り。
しかしやはりジャンプ台に未練がある。
もう一度、ジャンプ台を、車両がこちらを向いた瞬間にシャッターを切ってみると、飛ばないまでも、それなりにタイヤの切れ角が迫力のある構図になり、そこそこ楽しい。…が、残り全車ここで撮るのも面白くなく、またプールイン側からの流し撮りに。

何かが起こる、ハイランドの深谷ダムギャラリーステージ。
それはゼッケンNo33のレビンをファインダーを通して見送った直後だった。鈍い音に目をやると、スローモーションのように宙に舞い上がるレビンが見え、その直後、恐ろしい音と共に2回転。
しかしエントラントに怪我はなく、自力で下りてきた2人は、そのままギャラリーに転身。
曰く、「道を使わせては頂きましたが、塞いで迷惑を掛けることなく、美しくリタイアしました」とのこと。確かに・・・。
ここは場所探しに翻弄しつつ、SS1本が終わってしまったような感じだった。

次いで15:44スタートの深谷2本目、SS4。
どうしても背後に、どこか観光地のような美しいダムを写し込みたく、何とかラリー車も湖も両方移せないものかと、撮影場所を求めて時間イッパイ彷徨ってはみたものの、どうにもココという地点がなく、藪をガサゴソと徘徊した挙げ句、1本目のギャラステで木々にタップリ降り掛かった砂埃を被るだけの結果となり、妥協して最後に落ち着いた場所でカメラを調整していると、構図の中に入ってくる人影が。

あ〜っ、他のプレスがそこに立つとは想定外だったが、その時既に競技開始1分前。
場所を移す時間もなく、泣く泣くラリー車と背後霊の共演写真となってしまった。更には風向きがこちらに狙いを定めているようで、1台通過した後には、体を丸め、ジャンパーでカメラを覆い、砂塵が体を抜けていくのを、じっと耐えなければならない。

順調に撮影をしていたのも、ゼッケンNo20ぐらいまでであっただろうか。ふと、「メガネどこやった・・・?」シャツに引っ掛けておいた眼鏡をどこかへ落としてしまったようだった。
絶えず場所を変えて撮ってはいたが、そう歩き回ってはいない筈・・・。とは思うのだが、なんせ裸眼0.1ない身なので、見付からない。
エンジンの音が近付き、慌ててシャッターは切るものの、ほとんど集中できていない。"ヤバい! 眼鏡がないと、こっから帰れないぞ" 。競技以外のことが頭に浮かび、写真どころではなくなってしまった。
背後にいたギャラリーに声を掛ける。「ここら辺にメガネ、落ちてないですか?」
巻き込まれたギャラリーは、草むらを捜索してくれるものの、見付からない。
気が付けば、ゼッケンNo.45が通過していくではないか。今年最後のラリー撮影が終わってしまうという感慨が湧く余裕もなく、"あと5台で競技終了じゃん!
どーする?どーする自分?"ばかりが浮かんでくる。そして地面に向かってAFし続けた効果も虚しく、スイーパー終了。あぁぁ・・・。

結局、数人のギャラリーと共に、大捜索願いを出したところ、一人が「ありました!」と!
無事保護され、手元に戻ってきた泥々の眼鏡君。そしてご協力頂いたギャラリーの皆様、ありがとうございました・・・。
我に返ると、こんな悲しい事態で今年最後のSS撮影が終わってしまっていた。何だかなー・・・。
虚しい気分でサービス直行。

到着した「ほおのき平スキー場」の駐車場は、もうストロボ必須の闇に包まれている。
勝田選手がリタイアしたとの情報が飛び込んで来た。
サービスは投光機を付けて、20分整備の真っ最中だ。
高山短大の学生が、帽子を振って大橋ドライバーを送る様子を見届けてから、車に戻る。

次の22:49からのサービスまではしばらくあるし、悩ましい時間。思い切ってホテルへ帰ると、フロントで「ごゆっくりおやすみください」と女性に優しく声を掛けられるが、まだまだ眠れないんだな。ギャラステで付着した砂を落とし、夕食を取って来ることにする。α-1に到着したのが19:30。

夕食を食べながら、何気なく横目でアイテナリーを眺める。
"んっ、SS8の八本原REVERSEUが21:17スタート!?ということは、八本原林道の入口で張って入れば、競技車が撮れるじゃん!"。
弁当は打ち切り、移動に30分は最低かかるだろう…と、20:40には部屋を飛び出す。
目的地は「赤かぶの里」。再びカメラとセリカを相棒に、夜の闇へと走り出す。

R158を登って行くと、途中、青谷を終えた北村選手のインプレッサが、こちらへ合流しようとしているところだった。
赤かぶの里付近に街灯は全くなく、ヘッドライトの明かりだけで駐車場の入口を探さなくてはいけない。
駐車場内も真っ暗なので、敷地の広さも良くわからない程だ。車を止め、キーホルダーの何とも心もとない照明を手に、林道入口って、赤かぶよりも上だっけ? 下だっけ?
幸い、0カーが林道へ曲がって行くのがみえたので、一般道と林道への側道入口との分岐点が見えた。
不気味な明かりを元にフラフラと近付いて行くと、オフィシャルの車が入って来、入口で待機するのが見えた。
あまりの不審者ぶりに、1・2回ヘッドライトで照らされたと思った直後、中から出てきた人影。
三木競技長でした!
こんな場所でお会いできると、ほっとしますね〜。

街灯がない分、頭上には飛び散ったスプレーのように無数の星が。身震いする程寒いけれども、ラリーの真っ最中なんだと思うと、幸せな気分に。
やがて一般車の合間に現れた奴田原選手のインプレッサ。ここは単に林道への分岐点に過ぎず、速度を緩めることなく視界から消えていってしまった。なかなか一瞬にストロボを焚いて写真を撮るのは難しそうだ。
最初の数台を写し、どうにも無理そうだとあきらめ、サービスに戻る。しばしの休憩中のテントの群れの中を泳いでいると、勝田選手が戻って来ているのがみえた。ボールジョイントの破損だったそうで、マシントラブルだっただけに、非常に悔しそうで、一瞬なんと声を掛けていいのかもわからないほど。
あまりの寒さに一旦、車に非難。暖房を掛けて、22:30まで30分弱ウトウトと…。
フリースの上に更にベンチコートを羽織り、車外へ出ると、車両が戻って来ている気配。再びの20分サービスの後、いよいよラスト1本に出発だ!
ほおのき平を飛び出していく車両を、お見送り。最後のSSで起きた数々のドラマを見てきただけに、競技の結果を知るまでは不安で仕方がない。

日付が変わり、0:30を過ぎた頃、不意にパルクフェルメに向かって走り出すJRCAのカメラクルー。思わずつられて追従すると、合わせたように戻って来た奴田原選手。
早速、車外でインタビューを受けるが、聞き取れないので順位がわからない。
次いで石田選手もパルクフェルメ入り。少し離れ、立っていると、戻って来た今回の主役、田口選手は、こちらに気付き、斜面で停車。駆け寄ると、窓が開き、一言「ありがとう!」と手を差し出してくれる。
この瞬間、優勝を確信。「おめでとうございます!」

同じくパルクフェルメに駐車した田口選手は、ヒーローインタビューを受けている。
競技が始まってから見た、一番いい笑顔だった。
すぐさま移動用の車に乗り込み、各ホテルへと引き返していくエントラント。
しかし、今年のラリーが終わってしまったことと、今見たドラマのエンティングの余韻に、しばらくは暗い車内で、動けずにいた。

【'06年最終ラリー、最後に笑ったのは田口幸宏選手】
10月22日(日)快晴
 7:00起き、8:30出発。ほおのき平に着くと、雲一つない快晴。
こんな日のシャンパンファイトは、いい絵になるだろうな。
下のパルクフェルメは、午前中の光線の加減と、バックの紅葉した山々のお陰で、いい雰囲気だった。
10:00前に、表彰式会場となる「スキーセンター2F」へ。澁谷審査委員は挨拶で、今年のラリーはドラマがあった、と。三木競技長の話の後、JN-1クラスから表彰。

インプレッサからストーリアへ乗り換えた綾部さん、今までは路面の石なんて気にしたことがなかったのに、避けながら走った、とのこと。JN-2クラスは、ダイハツが1−2フィニッシュ。
続くJN-3クラスも、C-ONEセリカが1−2フィニッシュ。JN-4クラス、6位〜4位の表彰では、炭山選手が「走り終わった時、今年は良かった、という気持ちになった」と話していた。他のモータースポーツはわからないが、ラリーという競技は、誰もが正々堂々と走り、一生懸命だからこそ、観ている方も、その感動が共有でき、選手も勝っても負けても、清々しいのではないかなと思ってしまう。

'04年度に続き、またしてもハイランドで2回目の優勝を遂げた田口選手は、表彰式で数々の名言を飛ばしてくれた。他のドライバーから、2回(とかち、ラリージャパン)の転倒のことを冷やかされると、「(今までは)車が自分についてこないって言うか。
もしくは道が自分についてこない」と豪語されていた。
しかし最後は真顔で「裕矢君のような若手が出てくる中で、まだまだ自分も上位争いに加わっていたい。来年も走りたい」と話す表情からは、ラリーが好きなんだなという気持ちが伝わってきて、こちらまでしんみりしてしまったり。
そんな横で、小田切さんはいつもの笑顔を浮かべ、「勝田くんのサポートもあって、今年総合優勝できた」と言ってご満悦の表情。

最後は大御所、平林大会会長が締める。「道が想像以上に掘れてしまって、補修費に500万ぐらいかかる」とのこと。続けて「タイヤメーカーに性能を悪くしてもらうか、選手に補修費を出してもらうしかない」。
ここで一同、大爆笑。
更に「来年は、水(ウォータースプラッシュ)やりますか!」と。ギャラリーステージが終わってから、ギャラリーに向かってそう宣言したとのこと。こんなセリフを聞いてしまうと、もう1年が長過ぎて我慢ができなくなってくる。
来年も、また何があっても絶対にハイランドに来ないといけなくなってしまったではないですか。

ハイランドマスターズには伝統があり、その長い歴史を主催する側みんなで守っているという感じがして好きだ。
みんなラリーとハイランドを大事にしている気持ちが、見ているとわかる。昼間スタートして、日付が変わった頃にゴール。
もっと早く開始して、早く終わればという声も聞こえるが、逆にこの最終戦は、荒れたダートを、そして今では唯一のナイトラリーを無くさないで欲しいなと言うのが自分の本心だ。
表彰式が終わって、スキーセンター裏の広場へ。ハイランドと言えば、これ。シャンパンシャワーの時間です。
いつの間にか設置されたゲートの後ろには、コスモス畑が広がっている。各クラス優勝車が並べられ、優勝したドライバー、コドライバーは車両の上へ。
そして勢いよく吹き上がるシャンパン。
瞬間の選手の表情を収めたく、急遽レンズを75-300mmの望遠に切り替えたが、なんて素人的な大失敗。近過ぎて車両を入れてのカットを撮ることができなかった。