■競技会名称:全日本ラリー選手権 第5戦
  RALLY in AKAIGAWA 2008■
■開催日:2008年8月22日(金)〜24日(日)■
■エントリー総数:34台
トンボのたたり? ハプニング〜ッ!
   
 
   
8月22日(金)晴
 セントレア空港で高山短大のジャンバーを着た学生が歩いている。あっ、ラリーニュージーランドだ!
"間違えて国際線に乗ってしまったか?"と思うほどに広く、座席位置を聞いてしまったばかりか、機長の「千歳までの飛行時間…」という放送が入るまでは本気で要パスポート圏内へ連行されるのではと不安だった。
なにせボンバルディア機で慣れてしまっている身には、横10人掛けの747‐400便は衝撃だった。
同じ価格なのに、リゾート地に向かうかのようなこの気分の高揚は、ボンバルディア機では味わえまい。
隣りに座ったご夫婦は、奥様がしきりに「窓側がいいわよねぇ」を連呼し、スチュワーデスと交渉して移動されていってしまったので、快適になった。

  千歳空港へは5分遅れで到着。話題の"生キャラメル"に並ぶ観光客の長蛇の列を記念撮影し、レンタカーカウンターへ。空港内を無駄に階段を降り、再び登りでグッタリ…。
トヨタレンタリースを11:40に出発。道央自動車道は初秋の穏やかな陽気につられ、ついつい快適ドライブをし過ぎてしまい、突如出現する赤色灯によって路肩に寄せられている犠牲者が上下線共にチラホラ。
他人のフリ見て、自分はその隙に脱兎!…ではなくて、自分もスピードダウンでゆとり運転を!ですよ。
対向して秋の風物詩、、赤トンボが向かって来るので、危ないなぁと思っていたら、ワイパーブレードにギロチン状態で挟まり、ご臨終になってしまわれたのが1匹。あまりの恐ろしさに取ってやることもできず、そのまま放置してしまったのだが、このトンボの呪いが、後にこの車両に大きな災いを呼ぶことになるとはこの時、思いもしなかった…。

 目的地の『小樽バイン』へは12:40着。「るるぶ」とネットで得た情報から、ここでLUNCHをと決めていた。
ミートスパ\878を注文し、店内の撮影許可をもらい、見回していると、近辺の企業のサラリーマン風の男性もいるし、観光で初めて来ましたという感じの親子、友達同士といった女性客も多い。
会計をしながら、「奥の駐車場に2〜3時間止めさせて」と交渉し、駐車代節約。
まずは小樽運河。2年前に比べて中国系の観光客が増えたなっていう印象で、男性2人組にシャッターを押してと頼まれる。
ついでにこちらもお願いしてしまった。一旦、車へ戻って、今度はオルゴール堂まで散策。帰り道はすっかり習慣となった「すし屋横丁(回転寿司)」でお持ち帰りを作ってもらう。
キロロに隔離されてしまうと、食糧の調達が困難となるため、コンビニで買い出し。R393を、キロロリゾートへ向け通い慣れた道を走って行く。
マウンテンホテル前の駐車場にあるHQでプレス受付をし、自分が泊まる『ホテルピアノ』へチェックイン。
18:00からプレスミーティングなので、再びHQへ向かうと、サービスでゼッケンの上から更に白紙を重ね貼りしている不思議な光景の徳尾選手を目撃。もう視線に"何してるの?"と聞きたくて仕方のないオーラが出ていたとみえて、徳尾さんの方から「宿が小樽でね、公道を走らないといけないから隠してるの」と手を動かしながら答えてくれた。
なるほど〜。プレスミーティングを終えてホテルへ。お楽しみの"お持ち帰り寿司"をテーブルにセッティングし、ふたを持ち上げる緊張の瞬間! そして次に視界に飛び込んできた緑色の具に衝撃を受ける。
「鉄火」と「かっぱ」を間違えてしまった…。
豪華な気分が、一気にグレードダウン! 悔しいのでキュウリは最初に一気喰い!せめてお風呂でリベンジしようと、持参した入浴剤を入れ、まったり〜♪
8月23日(土)
 6:00起き。サービスへ寄ってから、SS1へ。R393へ合流したら、左折して6kmほど走り、入口のオフィシャルのいる場所で入場者の氏名と時刻を書いて林道を登って行く。
ここからダートを3.42kmぐらい。ギャラリー駐車場に着くと、車両はほんの数台程度しか止まっていない。
機材の入った鞄を持ち、ここから徒歩30分…。エリアBのギャラリーステージは、コース上にコーナーはあるものの、笹藪で隠れてしまうので、実質直線しか撮れない。1台通過する毎に背中を丸めてカメラを庇うが、その向けた背後に石や土砂が降り注ぐ。置いてあったリュックも真っ白。

 SS4は駐車場の方へ歩いて少し戻り、取り付け道路とコースとのジャンクションにある崖の上が撮影ポイント。こちらも負けず劣らずの汚れっぷりで、肌や髪の毛に砂の層ができているのが見えるぐらいだが、コーナー2つが見えるので、車両変化が期待出来るし、路面に段差があり、手前のコーナーに入る直前に左フロントタイアがはっきり写真でわかるほど浮き上がるとカッコ良く、美味しい構図。
スケジュール的に昼食を抜けば、かなり厳しいが次のSSまでに1度抜けて、サービスを撮りに戻れそう。
斜面を下りると、コース脇に駐車してあったオフシャル車両のフロントウィンドウは砂で真っ白。
こちらも一目で"汚っ"と言われそうな外観。
無言で全身をはたいていると、車両から降りてきたオフシャルさんに、「ものすごく気の毒に見える」と言われる。

  再びレンタカーまで歩いて戻り、オフィシャルに伝えて一旦下山。サービスも実質30分は滞在できたかなと言う慌ただしさで、再びSS7へ戻る。
撮影ポイントは再びSS4と同じジャンクション。今回は人気スポットのようで、狭い崖の上に6人のカメラマンが並ぶ。風が止んでしまったので、1分間隔では砂が引かず、次走車が来た時には、黄色い霧のように視界が霞んだままで、カメラのAFも迷っている。
ヘッドライトを点灯している競技車もいて、走りづらそうだった。
終わって、サービスに間に合うかな、『山中牧場』のソフトクリームに寄れる時間はあるのかなどと、アイテナリーを見ながらダート路を走らせている時だった。
フロアに当たっている石の音がひときわ大きくなった後、ダッシュパネルの黄色いオイル警告灯が付く。
めちゃめちゃヤバい、これは絶対にヤバいと思い、車両から降りてフロア下を覗くと、やはりオイルパンからポタポタと油が漏れている。
あぁ〜っ??

8月24日(日)
 『朝食BOX☆』をぶら下げて、サービス会場へ。
HQでスタートリストを受け取り、マウンテンホテル駐車場から徒歩で行けるエリアAへ。キロロトラバースへ徒歩で進入して行くのは初めて。昨日の1件がありますので、車両でダート路へ入って行かずに撮影できるなら大歓迎です!  

駐車場から林道入口までが10〜15分、そこからギャラリーエリアまでが更に15〜20分ぐらい。
ヘアピンコーナーイン側の笹藪が一部、ギャラリー用に刈り取ってある。
SS8はLEG2の1本目なので、スタートの遅れもなく、小雨のお陰で埃も立たない。陣取ったのはちょうどコーナーの中央にあたる場所で、目の前に来た瞬間がシャッターチャンス。
車両に動きがないと、真横を通過していくだけの面白味のない写真になってしまうが、たまにフロントをイン側に向けてくれる車両もあるので構図が決まればカッコイイ。
20分の間を空けて、LEG2では地方選手権も同時開催される。

  昨日、悲しいハプニングによりサービスの写真を全く撮れなかったので、今日は何としてでも戻ってきた車両を掴まえたいところだ。競技が終わり、来た道をサービス目指して必死に歩く。
やっと到着したサービスは、テントも片付けられ、車両が戻って来てもパルクフェルメへ直行し、駐車するだけの場所になっている。
HQ前で人の輪ができているので、なにかと近付いてみると、ギャラリー抽選会だった。地区戦のエントラント帰還待ちに、駐車場の角に立ち、下の道路を見下ろしていると、時折背後から、突き飛ばされるような突風に押されて思わずよろけてしまう。車両に戻ってもドアを抑えていないと風で煽られてしまうし、それよりも車両が転覆するのではと心配になるような勢いだ。
顔写真を収めて、車で帰りのスーツケースのパッケージング。思いがけず今日は雨具一色まで使ってしまったので面倒。表彰式の前しか昼食を取る時間はないだろうと、朝受け取った『朝食BOX』のサンドイッチ3切れ目に手を伸ばした時、"もうすぐシャンパンファイトが始まる"との電話を頂く。
何故かキロロは毎回、食事には恵まれない。シャンパンファイトにゲート前まで向かったところ、"表彰式の後"と聞こえたような気がして、なぁ〜んだと車に戻る。しばらくすると背後から歓声が聞こえ、ダッシュするとシャンパンファイトが始まってるじゃん。ボンネットの上に立って各クラス優勝者が空に向かってシャンパンを吹きかけるのがこのイベント恒例。そして大庭選手のコルトからは降りる時に"バキッ"という音と共に、微妙な凹みが…。重量の問題ではなく、強度の問題?

 赤井川の総合優勝は2回目の勝田選手は、「初めて組むナビだったけど、ナビに助けてもらう場面があった」と、また性格の出るようなコメントをし、言われたナビの方もそう言われて安堵の表情を浮かべている。石田(正)選手は、「ブレーキが効かなくなって、ナビにリタイアしようと言ったが、ナビに完走してナンボ」と言われ、走ったと。ちなみにブレーキの効かなくなった車両の恐怖と、リタイアしてレッカー車待ちをして心細いエントラントの気持ち、今ならよぉっくわかります。