■競技会名称:全日本ラリー選手権 第8戦
  FMSC 吉野ヶ里マウンテンラリー'08■
■開催日:2008年9月13日(土)〜15日(月)■
■エントリー総数:46台
   
9月13日(土)晴→時々雨
  ボンバルディア機に乗る時には誰よりも早く機内に潜入し、前席座席下にリュックを格納する作業を行わなければならない。今回もウンウン言いながらギュウギュウ押し込んでいると、後頭部に向かって「おはよう」と言う挨拶が投げられる。
私!?と思い、顔を上げると、東京ラリー時に、新白川駅でも偶然遭遇した"名古屋のかの有名な社長様"ではないですか!

 9:30福岡空港着。空港からレンタカー屋へ向かうと、店内は異常な混雑ぶり。やはり世間三連休の影響だろうか? 太宰府I.C.から高速に乗るために向かう一般道は、何となく見慣れた国道が続く。そうか、大分『MCA BARU』の観戦に向かう時もこの道を通ったのだっけ。基山P.A.で忘れてきたヘアブラシと、ロッテリアの"絶品バーガー"とやらを買う。
東脊振I.C.で降りると、目的地の『吉野ケ里歴史公園』は目前らしい。

  ナビが目的地周辺に到着と言いながら、案内を放棄してしまい(トヨタのナビはいつもこの無責任な感じ)、普段だと会場周辺にはタイヤメーカー・チームののぼりが立ち、近付けば中のテントや競技車が目に入り、そこがサービス会場だとわかるのだが、今回は目の前に森が広がるばかりで"ホントにここがそう?"という感じ。
「HQ」の看板を見付け車を止めるが、まだプレス受付の時間には早く、じゃぁサービスの見学にでも行こうかと、適当に車で探そうとエンジンを掛け動き出すと、隣りに止めていた車の運転席からパパさんが降りてくる。
助手席には娘さん。窓を開けると、「サービスに行きます? 場所、わかります?」頷いたり、首を降ったりしていると、「先導しますよ」と言って、前を走り出す。うおぉ〜、なぜ"サービスの場所がわからないんだけど、行きたいな状態"がわかったのだろう〜。非常に有り難く、後ろにぴったり付いて行くと、テントの傘が百花繚乱の中に、競技車が点在しているお馴染みの光景が!

 駐車場に到着、お礼を言って親切なパパさんとは別れる。あちこちテントを回って話しているうちに、汗がタラタラと流れていることに気が付く。"もしかして暑い!?" 4月の唐津が結構寒かったので、9月の九州もさぞかし寒いでしょうと思って来たのだが、何だろうこの異様にモワッとした不快な暑さと湿度は…。
見れば上半身裸で整備をしている人がいる。そのうち雨までが降ったりやんだり。台風の影響なのかな。
プレス登録へ向かうが、先にとりあえず車内で先程の"絶品バーガー"を広げて頬張る。その横をHQへ向かうエントラントがバンバン横を通過するので気恥ずかしい。この話題のバーガーの感想はと言うと、出来たてではないことと、ラリー会場を見て胸がいっぱいになってしまい、食欲のないところへ無理矢理詰め込んだものだから、正直全く味がしなかった…。

 プレスの受付をしてくれたのは、京都南丹ラリーから話すようになったOHさん。資料一式受け取っているところへ、スーツ姿のダンディ・星野大会組織委員長が入ってくる。座ってLEG1.2の構成を説明いただいた後、「さざんか」の入り口に道の駅がある等の情報をもらい、レッキに出る。
ちなみにこのマウンテンラリーのメディアセーフティーブックは非常に見易く、レッキがし易く助かった。
パンフレットに載っていた、ギャラリー用の地図がわかり易かったので、これを見ながら「トムソーヤ」へと向かう。
スタートってどこなんだろう? 頂上の広場から、更に先へ続く細い道を下り始めるが、途中ではまりそうなのでUターンできるうちに引き返すことにした。
再び頂上に着き、そこからすぐにスタートが設置されているのを発見。…なので、ここから0.44km、6.57km、9.36km地点にある撮影ポイントを順に下見することとした。

  スタートから下り始めて間もなく、突然目の前をイノシシの巨体が横断する。ということは…と、停止しそうな速度で様子を伺っていると、やはり来た!ウリ坊が"キャ〜"と言わんばかりの表情で必死に親の後を追いかけて行った。カメラが間に合わなかったのが残念で仕方がない。
最初の0.44km地点がギャラリーステージのようで、スポンサーの横断幕がコーナー左右を飾っている。

下りから再び登りコースとなり、更に進むと6.57kmのPOINT2がある。コースから2m以上、斜面へ上がることが条件だ。場所は悪くはないが、駐車スペースが見付けられなかったのでパスかな。次の9.36km地点、POINT3は、場所もさることながら、車が数台は余裕で止められそうなので、ほぼここに決定かな。
次の「さざんか」に行こうと、SS1からSS2へのコマ図を見ながら移動。さざんかの入口、と言ってもSS2はリバースだから、自分が撮影しようとしているSection2は順走になるので、一度向う側まで抜けて、順走のスタート側から距離を測っていかなければいけない。…などとコマ図とメディアセーフティーブックとパンフレットの3冊をを見比べながら格闘しつつ考えていると、隣りに近づく1台の車両。宮城さんの運転するプリウスだ。
窓を開けて言葉を交わし、レッキをするプリウスの後を私も流す。反対側のスタート地点で私はUターンをし、ここから撮影ポイントを探して行く。

  最初の0.15km地点はスタートから歩いて行ける距離。ただ石碑なんかでゴチャゴチャとして見えるから、パスかな。次の3.27kmにあるPOINT 2は、コースと取り付け道路とのジョイント部になり、この取り付け道路上に駐車できるので、ここにしよう。次の4.88km+5.11kmにあるPOINT 3も捨てがたかったが、やはり先程のPOINT2かな。と言いながら、さざんか入口まで1周してきたところで、順走入口側にある「道の駅さざんか千坊館」が気になったので、もう1度Uターンをして今来た道を引き返す。
道の駅にあるパン屋の「オレンジパン」が美味しいと聞いていたが完売で、ブルーベリーパイ(¥160)とアップルパイ(¥160)を買い、サービスへと戻る。HQのある「歴史公園センター」へ移動すると、間もなく開会式だ。
吹き抜けの会場で行われ、暮れゆく空が青から赤のグラデーションに染まり、暑くもなく寒くもなく気持ちがいい。この後、ドライバーズブリーフィングから、星野大会組織委員長より予告のあった「JAFとの意見交換会」だ。JAF+主催者側と、プレス側に分かれ、一人ずつ意見を述べて行く。
HQに顔を出してから帰ろうと立ち寄ると、お弁当が余ったからどうぞと頂いてしまい、これで今晩はコンビニに行かずに済む〜と、雨に濡れないよう大事そうに鞄にしまい、ホテルへ帰る。
今日のお宿は「東横イン 西鉄久留米駅東口」。ナビで調べると、45分程で着くようだ。

9月14日(日)晴
  今朝もあの蒸し蒸しした不快さは変わらない。
昨夜ホテルに帰ってから悩んで、SS1はギャラリーをコースには入れないそうなので、1本目をギャラリーステージから撮っておくのも相当に魅力的だったが、結局は吉野ヶ里歴史公園のセレモニアルスタートが見てみたくなり、「弥生の大野」に設置されたスタートゲートへ向かう。

  小さく霞んでしまうながらも、ゲートと車両の開いた空間から、後方に吉野ヶ里遺跡が写り込み、イベントらしい雰囲気が出てスタートを選んで良かったという気持ち。途中、マスコットの「ひみかちゃん」も登場し、星野さんから直々にスタートフラッグの振り方を教わっている。サービスでHQに今日の行動予定表を渡しておいてとのことだったが、寄ったところ人が見当たらなかったので、SS4へ向かってしまう。
ちなみに昨日はギャラリー用パンフレットを見ながらコースとなるトム・ソーヤーの森へ向かったが、このルートだと競技車の進行方向に対して逆走になる。
今日はALL順走のみ可とのことだったので、コマ図を見ながら昨日とは違うルートでSS4スタートへ向かう。
入口から上り始めると、途中オフィシャルのいるテントがあり、現在コースへ進入できるかどうか問い合わせをしてくれるとのこと。待っていると、「ここら辺の蚊は、ズボンの上からでも刺してきますよ」と言いながら、虫除けスプレーを貸してくれる。有り難く体に降りかけていると、コース移動可能とのことで、メディアポイント3へ向かう。

  途中スタート地点ではGRAVEL MOTOR SPORTS CLUBの七田さんが待ち構えていて、「今日の行動予定表を渡して」とのこと。メディアポイント3へ到着すると、台数に余裕があると思っていた駐車スペースは、再遅の登場だったために既にいっぱい。しかしこの先の撮影ポイントはないので、他のプレスさんに少しずつ車をバックさせてもらうことに。すみません…。
更にもう1台が後から到着したため、撮影場所も並んでギッシリ。S字コーナーになっているので、シャッターを押す位置によって左向き、右向きのどちらの絵でも撮れる。

  ここの撮影を終えて、SS7:「Sazanka T」へ向かう。途中、道の駅へ向かって登り坂をドライブしていると、前方から勝田さんのインプレッサ。 道の駅で昼食を取ることに。ベンチに腰かけて、目の前をリエゾンしていくラリー車を眺めながらのおにぎりは最高ですねっ。
車に戻ると、ボンネットに貼られた「PRESS」の文字を見て、「やっぱなんかやってるんだ」と話しているお兄さん二人組。微妙に乗り込みづらい。SS7のスタート手前で時間調整。下のゲートのところで、この林道を抜けようと来た走り屋のバイク集団が、通行止めに遭い、道路に横たわって"寝てる"とのこと。無言の抗議!? 怖いもの見たさで、い…行ってみたい! 至って人畜無害らしく、ただ道路に横たわっているそう。SS7はメディアポイント2へ。取り付け道路から、途中退散もできる便利な取り付け道路に駐車できる。

  スタート地点で、「途中で抜けるか最後までいるか」と聞かれたが、決められず現場を見てからの連絡に。
取り付け道路とコースへの三差路へ到着すると、オフィシャルの方がトラ柵ゲートのところまで案内をしてくれる。コーナーのイン側は崖が高く、登れそうになかったので、アウト側へ。橋を渡り切ってから、向かってくる構図。SS8はオフィシャルの方が、トラ柵のところから二股に別れている、もう片方の林道を進むと、崖のずっと上の方から撮れると教えてくれたので、面白い絵になりそうであれば、こちらからと思ったのだが、相当な俯瞰の上に動きを表現するのが難しそうだったので、SS7と全く同じ場所へ戻る。

  SS8は16:48スタート。タイムスケジュールが少しずつ早まっているそうだ。5台まで撮って、ゴールが見たかったのでオフィシャルにお礼を言い勝手に退散しようとすると、「仕事しないと」…と言いつつゲートのトラ柵をどかしに行ってくれる。サービス会場に着くと、ちょうどセレモニアルフィニッシュ中。1DAYラリーはやっぱり何となく物足りなくて、後片付けを始めている露店も、薄暗くなりかけた中では、物悲しく見える。

 雨が降り始めた中を、ビジネスホテルへ向かう。コンビニ弁当はどうも連日食べる気にならず、ホカ弁を発見し、寄ってみる。HQが吉野ヶ里歴史公園からホテルニュープラザ久留米へ移動するとのことで、リザルトが見たいなぁと回ってみたが、明日の表彰式会場の表示があるのみで、HQはまだこちらに移ってはいないようだった。TVを付け、「世界ウルルン滞在記」の最終回を見ながらホカ弁を頬張る。やはりコンビニ弁当とは違い「おいし〜」と思える。

9月15日(月)曇→時々雨
 8:30出発。レンタカーのナビが走り始めは暴走しまくりで、表彰式会場の「ホテルニュープラザ久留米」までたかだか1分の距離なのに、道に迷いちっとも到着できない。もぅ焦るわイライラするわ。
 プラザホテル2Fの宴会場「レジェンド」へ。ホテルだけあってゴージャスな雰囲気の中での表彰式。
入賞者は弥生人キャラクターの「ヒミカちゃん」人形を持っての表彰。「卑弥呼」をモジったと連想しがちだが、「ヒミカ」の由来は違うらしい。みんなに抱かれて、最後は総合優勝者の勝田選手の腕の中へ。この好奇心旺盛な勝田選手は同じく賞品にあった、この地方の特産品"鳥笛"を、渡されるなり口にくわえて吹いておりました…。 
 表彰式会場を出ても、まだ小雨が降っている。すぐ近くの「久留米I.C.」から高速に乗らずに、また「吉野ヶ里遺跡」まで戻ったのは、思い残すことがあったから。復路も東脊振I.Cから高速へ入り、行きと同じ基山P.A.で休憩した後に、今回は何事もなくレンタカーを返却し、空港へ。