ターマックで開催したハイランドマスターズ
   
■競技会名称:全日本ラリー選手権 第9戦
  M.C.S.C. 36th Rally Highland Masters 2008■
■開催日:2008年10月3日(金)〜5日(日)■
■エントリー総数:49台
   
10月3日(金)晴

 ひるがの高原S.A.』へ休憩に入ると、隣りに止まっていたのがヒストリックカーだった。ヒストリックカーと言えばハイランドのイベントを思い出すが、まさかね。先に出発し、気分良くカラオケをしながらご満悦の表情で「飛騨清見I.C.」付近へ差し掛かると、ナビが「まもなく飛騨清見I.C.出口、方面です」とアナウンス。しかしナビの降りるインターを見るとその更に2つ先の「高山I.C.」になっている。
ナビが勘違いしてるよとサックリ無視をし、トンネルを抜けていると、見知らぬサービスエリアの看板が目に入る。
"昨年はこんなサービスエリア、なかったもんなぁ。
1年経つと色々とできるものだ"と何の疑問も抱かず更に先を急ぐ。

「白川郷I.C.」の看板を横目に通過した時、"白川郷ってどこだっけ?" "いやまだ岐阜だから大丈夫だよな" "そういえば先程まで表示されていたナビの降車予定「高山インター」って表示が消えているけど?"そんな1問1答(自己回答方式です)を繰り返し、やがては地理に疎い自分でも何となく気が付いた。
"富山に向かってるよね、これ?"。

しかしここは本線、次は「五箇山I.C.」まで行くしかない。ナビの「ほおの木平スキー場」への到着予想時刻を見ると、順調に行けば11:00には到着、からいつの間にか14:30になっているではないか。
これがラリー開催期間中でなければこのまま五箇山で降りて周辺を散策してみたいなぁという陽気の中、Uターンして飛騨清見を目指す。プレスの担当役員さんが顔を見ると資料一式を渡してくれる。"コースに入るなら選手のレッキ前に下見に入った方がいい"とのこと、コマ図がないので、「赤い橋、"民宿川瀬"の看板を目印に曲がって、少し行くと右に入って行く道があるから、それを行けばコース」という詳細のようで大雑把のような複雑な説明を頼りに駄吉林道を探す。
 赤い橋は毎年来ているので見覚えがあるが、曲がって右折する林道の入り口ってどれ?と徐行で流していると、いつの間にかまたR158に放出される…。無駄に1周かよ〜!
下って今度は左折で赤い橋を渡り、絶対違うよなぁ〜と思いながらも右側に伸びた土手沿いの細道を上がって行く。確かに林道への入り口のように見えるが、それにしてもラリーのコースに使うには道幅がタイト過ぎる。行き止まると怖いので、手前の入り口で様子を伺う。これはラリー車が来る前にレッキを済ませるよりも逆にレッキの最後尾からついて行った方が、安全なのではなかろうか。…などと考えながら待機しているとトップバッター、榊選手のレッキ車登場。
そのタイトな林道に1度では曲がり切れず、切り替えしながら消えて行く。競技どころか抜けるのも大変そうに見え、ついて行くのも怖いので更に様子を伺っていると、キタ〜っ!そう、先程の榊選手が戻ってみえました。やはりコースではなかったよう。私も引き返すと、しばらくして後ろから続々とラリー車。そしてかなり鋭角になった道を右折し登って行く。ここだったのか、駄吉林道への入口…。

林道に入り、全車通過してから後を行こうと停車すると、前に止まっていたのは平林さんだった。レッキ車に混じるのは危ないとのことで、今年も往復は平林さんの横乗りでレッキへ。スタートしてすぐの左側の墓地のある空き地へ自分の車を移動させるため、最高尾へ付くと、前のフィエスタをドライブするのは、アイドルSho Aikawa。思わず記念に哀川選手の後ろを伴走するの図を撮ってしまいました。

空き地からは平林さんの助手席へ。って、速ぇぇぇ〜! 一瞬、現場を下見するプレスさん達の姿が視界に入ったような?ぐらいのスピード感です。スタート地点から何Kmだったかも見る余裕がなかったので、同じ場所には行けなさそう。撮影場所の確認どころか、流れる景色が速過ぎて…。上の「高山スキー場」でギャラリーステージをレッキし、平林さんも選手と同じコース図通りに走ってくれて、競技車の動きを教えてくれる。この「高山スキー場」でUターンをし、駄吉のリバースのレッキとなる。下りもやはり速ぇぇぇ〜!

 やっぱりどうしても自分の車でレッキをしておきたく、墓地からセリカ出動!
心配な為か後方から平林さんが援護射撃に付いて来てくれる。先程のスピードを見ているので、巨匠の前を塞ぐ訳にはイカン!と、バックミラーを見ながら自分なりに全開で1往復してしまった。ふぅ、走り込んだ満足感!って、レッキと撮影ポイント探しと言う目的をスッカリ忘れている。お礼を言ってから国道へ出ようと思ったが、そのままR158を「赤かぶの里」へ。ふとバックミラーを見ると、LUCKカラーのインプレッサ。しばらくして気が付いてくれ"ゴーッ!"と接近してくると、パッシングをしながら左右から煽る。

思わず笑いながら運転してしまったが、後から「ラリー車に後ろから脅されていた一般車がいた」とか噂になっていないことを願うばかり。ラリードライバーって、むしろ一般のドライバーよりも運転が紳士的なんですよ。
 「赤かぶの里」で夕飯を調達しておく。今宵のお献立は、「飛騨牛串焼き¥500」、「五平もち¥150」、「飛騨牛たこ焼き¥300」の高山満喫コース。サービスに戻ると、哀川翔ブースだけ、待遇がドライバーと言うよりもやはりタレントと言う感じ。ナビの安東さん曰く、「SMAP×SMAPでもラリーやるんだよね」と言ったらしー…。

ほおの木平のサービスに戻って来ている車両がほとんどおらず、撮るネタにも尽きたので、ホテルへ戻ることに。
途中、平林さんにお礼を言おうと「てづな石油」へ寄ると、まだこれからどこかへ出掛けようというところ。私の顔を見ると、「今からシケインを見に行くが、行くか?」と。まだホテルに篭るにはもったいな過ぎる時間だと思っていたし、シケインがどんな風に作られているのか興味津々で、二つ返事で助手席へ滑り込む。美女峠を抜け、飛騨農園街道を突っ切り、夕日の見える時間帯であったら綺麗だったろうなぁと思うようなワインディング路を流す。着くと、藁を詰めたような四角いブロックが横に6つ、それが僅かなズレで3個ずつ×2列に並び、直線を駆けてきた車両はそのわずかなズレの向こうのゴールを目指すため、ほとんど車体を横に向けないと通過できないような感じ。ここのSSはナイトの設定となるため、撮影できたら楽しいだろうなぁ…。

真っ暗になった「てづな石油」の駐車場に戻り、撤収〜。今日のホテルは、「ホテルアルピナ」。某宗教団体様のイベントと重なり、市内のホテルは軒並み予約全滅。ここだけが金曜日に"ツインルームのシングルユースで"ということで1万円弱の値段には泣いたが、予約を取らせてくれたのだ。建屋前の駐車場がいっぱいだったので、少し離れた場所へ移動させ、チェックインにカウンターへ向かうと、ADVANの方々も皆このホテルのよう。
最初の予約は喫煙ツインルーム¥9,800であったが、キャンセルがキャンセルを呼び気がつけば喫煙シングル¥6,800→禁煙シングル¥6,800と希望通りの部屋に変わっている。
9月9日にプレオープンしたばかりとあって(正式オープンは'09年3月)、室内は汚さないようビクビクするほど綺麗で気持ちがいい。匂いも全くなく、新築マンションのよう。明日もここでも良かったなぁ…。
10月4日(土)晴

 「ジョイフル朴の木」の1Fは大混雑! 哀川翔効果なのか、ターマックとして生まれ変わったハイランドの魅力か、とにかく受付には長蛇の列で、ざっと数えて40人弱と言ったところ。初めてラリーという競技の取材に来た人もいる。
プレスミーティングもこのまま同じ場所でやるとのことだが、9:30からの予定の筈が、時計を見ればもう10:00。昨日だいたいはレッキを済ませてあるが、今から1時間後には競技が始まってしまうので、それまでに今日1日のスケジュールを決めなければならない。プレスミーティングが当日だと、ホテルへ帰ってからの作戦タイムがないからちょっとツライかな。朝から駄吉に入ってしまうと、SS4本+サービスの写真で、それだとバリエーションが少ない気がして、セレモニアルスタートは押さえておきたい。

セレモニアルスタートの高山スキー場は、SSに設定されている駄吉を抜けた先にあるが、今日はギャラリーと同じルートと思われる"ナビで検索すると案内する道"で向かう。
頂上へと続く山道、途中「ほおの木平スキー場」の駐車場で見掛けた平林織部ファミリーが"マウンテンバイク"で上を目指していた。
到着してから"車でも相当距離を走ったのに…"と思う。自分には無理です。
セレモニアルスタートまで迫っていたので、機材他をまとめて降りて行く。

今年はスタートゲートの左右脇にギャラリーの人垣ができ、昨年の深谷ダムと雰囲気は似ているが、真正面から撮影できるので構図がいい感じ。勝田選手は恒例の箱乗りでギャラリー前を通過し、沸かせてくれる。綾部さんはCANON一眼レフの6.5コマ/秒の最新機能で追従できない100mダッシュっぷりで視界から消えて行ってしまった。ファンサービスに興味はなく、競技はタイムをだしてナンボのまさに"漢"です。哀川翔に至っては、車両に群がる観客で、あの輪の中に車両があるの?という感じ。コーティングされてます。

 SS2の撮影場所が決まらずウロウロ。せっかく紅葉したスキー場の斜面がバックに広がってるというのに、広角で切り取ろうとすると他のちょっと入れたくないもの、駐車されている車両等が写り込んでしまうので断念。
パイロンターンのジムカーナ場も後ろ紅葉なので狙ってみたが、車両が間横か背面になってしまう。
後ろの景色を生かせる立ち位置がないな〜。移動しては撮りの悩みまくっている感じでここの撮影を終え、SS5の駄吉へ。昨日、車を仮置きした墓地のところ。

S字コーナーが見通せる斜面上に立つと、光線の具合も最高で、ドライバーの表情までがはっきり読み取れるが、後半になると日陰が延び影にはなってしまった。
 SS6は、SS5の逆走で、先程のコーナーから1本上へ上がったコーナーの中腹辺り、斜面沿いにカメラマンが並ぶ。日が落ち始め、カメラの感度もISO800まで上げた。「赤かぶの里」で休憩し、昨日"串焼き"などが並べられていた表の売店を期待していたが、18時前で既に閉まっていた。

その後、サービスへ向かうと、待っている間に真っ暗に。車両の中で機材の準備をしようと思っても何も見えない状態だが、逆にそれがハイランドらしくてちょっと嬉しくなる。SS9を終えた車が戻って来だしたがナイトの撮影に行く。
スタート直後の左コーナーアウト側土手上に登ると、車道側はコンクリートで覆われているものの、足元と背後は草むらなので、夜行性のヘビが怖い。せめて自分の立っている場所だけでもと、コンクリート壁の際に立つ。

 スタート前に続々と車両が集まって来ているのが見えて、面白い。スタート30秒前を切る頃から、ナイトスポットを点灯。こちらの姿はその照明の中に浮かび上がり、眩しくて、車両の方へカメラを向けられない。スタートの光電管の明かりが写り込んでしまうが、ナイトラリーならではの趣のある写真。ファインダーに車両が収まっているのか、追えているのか真っ暗でわかりづらい。

 

10月5日(日)晴

 昨年も地元では売り切れた缶コーヒーのオマケ(ラリー車のプルバックカー)が、高山ではまだ在庫が残っていたので、今年も2週間程前に販売開始となったものを探すため、表彰式会場の「丹生川文化センター」への道は、敢えてローカルな道を辿り、コンビニに寄ると、やはりまだ若干残っていた。

「丹生川文化センター」ってどこかと思ったら、てづな石油から見えるような近い場所にあった。空気注入式のお馴染みスカイブルーの組立ゲート前には、例年と同じく各クラスの優勝車両が並べられている。真ん中の勝田選手インプレッサに哀川翔が近付き、ドライバーズシートに体を滑り込ませる。勝田選手がインパネ廻りの説明をする光景は、カメラマン他にとって格好のネタ。

表彰式は福井敏雄競技審査委員長(長っ!)の話で幕を開け、今回のシケインでの事故に関し、地元警察に連絡を入れたところ、怪我もたいしたことなく、クローズされた占有区間で行われた競技に関しては警察は一切介入しないとの話に、ラリーも理解されてきたね、と。ちょっといい話を聞かせていただき、感動していたところへ今回のラリーを盛り上げた立役者ということで、哀川翔がステージへ呼ばれるが、幾度となく全日本ラリーの表彰式へ出席してきた身でも、壇上への階段を1段飛びで登る人は初めて見た!

 来年から、他のドライバーも誰か哀川風に登場してくれないかな。そして黒い革ジャンに片手でマイクを握る翔様を見ていると、ここはロックのライブ会場か?という気分。哀川翔に向けられたレンズは、審査委員席からも。そして翔グッズの当たるジャンケン大会も、やはり審査委員席から手が挙がる。翔様Capを被り、挨拶をする審査委員って、いいカモしれない。

この後は、三木競技長が締めるが、この時の話も感動的。事故が起こった時には競技を中断しようかと思っていたそうだが、やはり警察の回答を聞いて続けようという結果になれたらしい。終わって表の駐車場で挨拶を交わし、帰路へ。出発前にお世話になった「てづな石油」へ寄ると、給油してくれたのは三木さん。既に競技長から働く男の表情となっておりましたが、給油中に車内でボーッと待っているのが申し訳なく感じられる。