半年間のブランクでコースに出るのがフ・ア・ン
でも、やっぱりラリーのファン でした
   
■競技会名称:全日本ラリー選手権 第4戦
MSCC東京ラリー2009 ■
■開催日:2009年6月20日(土)〜21日(月)■
■エントリー総数:38台(全日本ラリー選手権)
6月20日(土)
東京行きの始発新幹線に乗るために、4:00に起き、名古屋発の「のぞみ」車内へと滑り込むと、自分の持っている指定席には既に先客が…。「はて?」と、一旦何となく車外へ出ると、背後でドアの閉まる音。振り返る自分を置いて、走り出す車体。良く見れば「こだま」の文字が見える。年に1度乗車するかどうかの新幹線に舞い上がって、いきなりやってしまうところだった。

東京駅での東北新幹線への乗り換え5分あれば余裕。その東京駅ではNHK大河ドラマ「天地人」の影響で、ゆかりの地巡りのツアー客が列を作って列車待ちをしている。それでも車内の空席にはまだ余裕がある感じで圧迫感はない。9:56に新白河駅へ到着すると、今回は主催者HPに紹介されていたレンタカー付きの宿泊パックを手配した関係で、まずは駅前の「サンルート白河」へ直行。手続きをして、走り出したのが10:20。11:00開始のプレスミーティングに間に合うのだろうか。

10:50にHQである「ルネサンス棚倉」に到着。滑り込むようにしてプレス受付。半年間のブランクがあり、現場に戻れるのか相当不安。
今年から体制が変わった部分もあり、タバードが発給されているのかも不安。
そして受付に座っていたのはNJカメラマン。
私の顔を見ると、必要書類一式を渡してくれ、林道への自走での車両乗り入れはできないが、同乗で撮影に行けるよう手配をしてくれた。

今回はロケハンもしていなかったため、土曜日はスタート写真程度しか撮られないだろうとあきらめていたので、まさかの現場復帰に一気に興奮してくる。
プレスミーティング会場へ顔を出すと、懐かしい顔が並んでいる。ラリーアートのSさんも声を掛けてくれ、お世話になっている人達に再会できるのもラリーの魅力で、有難いことだなぁと思いつつ、こういう雰囲気って好きだなって思う。
NJカメラマンと小田切大会組織委員長の説明でミーティングは進行していく。

今回の憂い事は漆とマムシ。
どちらも遭遇したら最後の、自分にとっては恐怖の対象だ。植林したばかりの苗木を折ったら弁償との発言にもおののいた。終わって、レンタカーへ戻り、東京駅で買っておいたお弁当を、トランクに腰かけて頂く。

13:10からの共同記者会見へと出向くと、対面にはドライバー席が設けられており、TVで見る記者会見そのもののようだった。ドライバーも、レーシングスーツ、チームシャツという正装でカッコイイ。
奴田原選手、石田(正)選手、石田(雅)選手、柳沢選手が並び、この大会に掛ける意気込みや路面の感想、そして棚倉町の印象を聞かれ、順に答えていく。

終了後は機材をTSカメラマンの車両に移し変え、SS2・3への移動を開始。
途中で地元のコンビニ(…というよりは商店という感じ)に寄り物資調達。実はこういうみんなで買い出し的なノリも楽しかったりして。
コースへ向かう道は、過去に坂本カメラマンと通った覚えのある道。
ラジオポイントのオフィシャルカーの脇へ並んで停車。登ってきて左コーナーが撮影ポイント。どこの場所・距離から狙うかで構図が分かれる。
茎が赤い植物が漆と聞き、開拓した際に刈った雑草の山にもかなりの漆が入っていると聞いたが、実際に周囲を見回しても全てが疑わしく見え、そいつらに囲まれているような気になってくる。
触って1本目で撮影終了にはなりたくないので、無難にコースロープ内の側道中央でカメラを構える。 そのすぐ脇の雑木林の中で、カマを手に枝と格闘する大庭先生の姿が…。車両を下りると意外にもワイルドな先生の一面を見てしまいました…。

1号車の奴田原選手が登場すると、コーナー手前のアウトいっぱいに寄った際に、段差に乗り上げ前輪が一瞬浮くらしい。その瞬間を抑えてみたい気もするが、やはり進入までこらえて狙う。

大庭先生の話だと、シード選手のあたりまでは大庭先生が"ここまで道幅を使うだろう"と予測し、草を刈っておいたコーナーイン側ギリギリまで寄せてくるとのこと。確かにコースからはみ出しているようなライン跡が付いている。

1本目が終わる頃には、光源が足りなくなってきて、シャッタースピードが僅かずつだが落ちてくる。このSSのトップクルーには、先ほどの記者会見ドライバーがそのまま顔を揃えた。

続けてSS3が始まるが、ストロボを使用し、やっとなんとか写真として見られるかなという印象。そしてSS終了後は、逆走で戻らなければならず、自分達が残っているとレッカー車が上がってこられないので、後片付けも早々に退却。
普段は車両の進入すら珍しいような林道下りでは、交通集中による渋滞が発生する始末。暗くなった道を、ルネサンス棚倉に向けて帰る。
車内のラジオで、岩手の「ちゃぶ台返し大会」で会社を休んで参加した埼玉県の会社員が優勝と伝えるのを聞いて、一同大爆笑! 

サービス会場は、ダートイベントらしく、ジャッキアップされた車体の下には掻き出された泥の山ができる。
リタイア車は1台、明日はSS10本、東日本ラリー選手権も併催され、更に賑やかになる。

6月21日(日)
6:00起き→7:30発。雨の音に、カーテンを開けると、すっかり梅雨らしい空模様になっていて、ドヨ〜ンとした気分に。ホテルを出て、コンビニでオニギリ2個を買って、ルネサンス棚倉へ。
着くと雨はますます激しくなり、受付に並ぶギャラリーの姿も気の毒に映る。レンタカー内で、レインコートを着て、カメラに雨除けのタオルを巻いて準備をするが、雨と言うだけで準備に倍以上時間がかかる。
ぬかるんだ斜面を下りて、ギャラリーステージを見に行くと、篠塚選手はすでに会場入り。
やがて登場したSKカメラマンが、「スタートが30分早まった」と言うので、慌てて撮影ポジションへ。
雨の中、レンズ交換をするのは、本当に難儀っていう感じ。
イン側にどれだけ寄せ、アウト側をどこまで使うかと言った観戦の見どころをMCしてくれているので、自分もインコーナーの攻め方が撮影のポイントとなる。
イン側に付けてきてくれると、茂った枝がアクセントに入り絵的にイイ感じになるが、アウト側に膨らまれてしまうと、その枝と車体が被ってしまうので、そのコーナーを抜けてからの場面しか使えない。

ゴールタイムが読み上げられ、大井選手が速かったとの解説が入る。確かにJN-1.5クラスではベストタイムだった。
このSSが終わると、抽選会で当選したギャラリーを乗せての篠塚選手走行会。

ステアリングを握る顔は楽しそうで、暴れ馬を乗りこなすように、インプレッサで勢い良くコースへ飛び出して行った。
続けてSS9【RenaissanceU】。ゼッケンNo.52号車が、ゴールの計時板脇のガードレールに激突し、停止。 心配されたが、自走可能であったため、脱出。

SSの撮影が終わる頃に晴れてきて、レインコートを着ていると、中が蒸し風呂状態になってくる。
例年は朝イチのHIGASHINOBOKUYAの撮影時にはフリースを着ていても寒くて震えているのに、今年は不要だった。終わるとギャラリー抽選会が始まる。並んでいる商品を見ると、ステアリングあり、パラソルありと結構豪華。

次のイベントまで、レンタカーの中で昼食を取り、サービスに降りて行くが、競技車も戻ってこないので、16:00のラリーフィニッシュまでどうしようかしらという感じ。
そして競技を終え、ラリーフィニッシュ待ちに並んだ車両の順序でリザルトを知り、先頭に立つのは、記者会見で、過去の東京ラリーでは相性が悪かったと話していた奴田原選手。

続いて昨年は優勝した石田(正)選手。セレモニアルフィニッシュで印象的だったのが、自身初優勝を飾ったJN-1.5クラスの塩谷選手。こんなに早く優勝を経験してしまっては人生勉強にならないと、ナビの高橋選手が言う"早過ぎた優勝"。
しかしゲート前で塩谷選手と並んで写真撮影を受ける大庭監督の顔を見ていると、今年の開幕戦から色々とありすぎた分、そんな先生の表情が見られて良かったなぁという気になってくる。

表彰式会場のルネサンス棚倉バンケットルームへ移動するが、なかなか始まらず、暫定の結果が出ないからだという噂も流れる。この貴重な時間を利用して、各メディアは主要選手のコメントを取っている。
17:30を過ぎて始まった表彰式に、今日帰る新幹線だったら気が気ではなかったなと思う。
終わって棚倉を出て、新白河方面へ向けて車を走らせると、トワイライトタイムの地方の風景が重なり、また思考に耽ってしまいそうな状況を作り出している。しばらくラリーから離れていたけれども、いざ顔を出してみると、やっぱりラリーの雰囲気っていいなぁって。

最後の晩ぐらいは、街中の店舗に入り、まともな夕食を摂ろうとホテルに向かってきたのに、いざどこに入ろうかと考えると、やはり胸がいっぱいでまともに食べられそうにもない。仕方がないので、レンタカーを返却し、明日の新幹線チケットを買いに新白河駅を訪れ、ホテルの部屋へ戻って、夕食を済ませ、雨具を洗い、部屋中に干してご就寝。雨はこうやって余計な時間がかかるから参ってしまう。

 

6月22日(月)
4:30起き。帰ってからは忙しいし、観光をする訳でもないのに無駄に現地へ滞在する意味もないので、6:00にはホテルを出る。
自由席のみの東北新幹線始発は、東京駅に近付くにつれ、乗車率100%のような密度になってきた。

お土産を選びたいが為に、30分以上も東京駅で時間を取ったはいいが、スーツケースと背中にはカメラリュック、そこに東京銘菓の紙袋と、もう1歩も動きたくない感じ。更にキオスクで駅弁を買うと、完全にキャリーオーバーな見た目に…。
しかし荷物以上に膨らんだ思い出と共に、帰宅となったのでした。