Vol. 8
 
 沢山撮ってきたラリーの写真の一枚一枚に歴史が刻み込まれていましたが、行方知らずになったり、処分されていたりで手元には少なくなってしまいました。
それでも、ごく一部の写真に当時の激戦が思い出されます。
 
昭和47年 DCCSウィンター Vol 1
Photo by H.Sakamoto

 ラリーの撮影を始めて、まだ日が浅い頃の写真です。
PDの取材班は3チームで編成、2班はあらかじめラリーコースに入るために早くから出発。私と編集部のFは、スタート会場の神宮外苑絵画館前に向かった。車はパブリカのノーマルで、チェーンを積み込んでの取材だった。

スタートを待つラリー車はエンジンの調整に余念がなく、「ボッボッという低い音をさせたアイドリング」時折「クアーン」という甲高い音をさせてエンジン回転を上げている車もある。思い思いのチューニングが施された車は、高い車高と大きな補助灯で精悍な顔つきをさせていた。

ここで、スタート前の撮影とスタート風景の撮影を済ました私等は、R20からR254に入り群馬県の塩ノ沢峠に向かった。
下仁田から塩ノ沢峠に入ると雪が深く、 撮影ポイントに立つと腰の近くまで埋まってしまった。
参加車両は120台を超え、中盤を過ぎると走行の間隔が開き、しかもバラバラになり、結局この場では6時間を超える撮影をして、次の場所に移動した。

群馬と長野の峠で展開した競技は、150馬力にチューンナップしたトヨタのパブリカを駆った 木村恭二選手が優勝した。