2019年JAF全日本ダートトライアル選手権第4戦

北海道ダートスャペシル in スナガワ

   
撮影/報告 北海道・十勝 前田 進  
  
 全日本DT第4戦が北海道砂川市のオートスポーツランドスナガワ・ダートトライアルコースにおいて開催された。
北海道の中心地にある砂川市は冬の降雪量も多く、コースから見える大雪山系にはくっきりと雪景色が映し出されている。

  例年であれば低めの山間部の北斜面にはまだ雪が残っているが、今年は降雪量も少なく雪は見えない。 更にこの時期としては雨も少なく、気温の予想は35℃であったが、当日は薄曇りでそれほどでなく過ごせた。 しかし北海道の別な地区では39℃近くを記録しこの時期としては全国最高の記録であったそうだ。

 コースはドライだが、地質の関係もありウエットタイヤを選択している選手が多かった。スタート後ストレートでスピードを乗せ左に曲がり下の段に降り、緩やかに左右の中速コーナーから左の大きなフルターン、右に90度曲がり上の段に戻り左に折れ、短めのストレートから右に大きく回り込み、中速コーナーの組み合わせから左に回り込みゴールとなる2.09Km。
  
PN1 (エントリー6台、出走6台)

 
ゼッケン1番の田丸豪スイフトが1分57秒、左近弘道スイフトは早い振り出しで1分53秒、内藤修一スイフトはインを正確に突き1分51秒で一歩抜け出した。
昨年優勝の井土拓巳スイフトは1分53秒、と道内選手が並んだ、その後はシード組だが内藤のタイムが中々破られない佐藤卓也スイフト、工藤清美フィットが1分52秒、児島泰CR-Zは1分55秒と遅れた、ラストの上野倫広スイフトが内藤にコンマ差で迫った。

 2本目、左近は1分52秒で上野に続く3位に上がってきた、しかし内藤はスピードを殺さないままコーナーに飛び込み素早くターンインし自己タイムを1秒近く削ってトップを守った。工藤が内藤にコンマ5秒差まで迫る、児島はトップに0.008秒差で2位にジャンプアップ、ラストの上野も内藤に0.021秒差で3位に着けた。

昨年は北海道勢が1−2を決めたが、今年は1位の内藤と6位に左近が入った。
内藤は表彰台で「ダートを走り始めて10年、全日本戦で初優勝できた、多くの仲間に支えられた、嬉しい」とコメント。

1 位 内藤 修一 スイフト 01′50″267
2 位 児島 泰 CR-Z 01′50″275
3 位 上野 倫広 スイフト 01′50″288
4 位 工藤 清美 フィット 01′50″758
5 位 佐藤 卓也 スイフト 01′51″082
6 位 左近 弘道 スイフト 01′52″115

上)左から1位、2位、3位 下)左から4位、5位、6位
 

 
PN2 (エン トリー6台、出走6台)

 このクラスは、スイフト、ブィッツそして、トヨタ86、BRZ等のRWDマシンの車種構成であったが、今年からはRWD勢はクラスが変更となったこともありエントリイー数が少なくなった。
1番手は北海道の星野幹男スイフトは途中からスローダウン、残り5台は全車シード組、まずは鳥居晴彦スイフトは1分53秒、川島秀樹ブィッツが1分52秒、ここで細木智矢スイフトが1分50秒台を記録、Wエントリイーの関係でラストで出走の宝田ケンシロースイフトは1分51秒で2位につけた。

 2本目、河石潤スイフトが1分48秒で首位に躍り出た、しかし細木は鋭い切り込みと踏み込みで1分46秒台に飛び込み首位をキープ、宝田は細木のコンマ7秒届かず細木の優勝を許した。
優勝の細木と2位宝田の1−2は昨年と同じオーダーとなった。

1 位 細木 智矢 スイフト 01′46″969
2 位 宝田 ケンシロー スイフト 01′47″654
3 位 河石 潤 スイフト 01′48″843
4 位 川島 秀樹 ブィッツ 01′49″388

上)左から1位、2位、3位 下)左から4位、表彰式
  

 
PN3 (エントリー12台、出走12台)

 このクラスは、昨年まではPN2でスイフト等と同じクラスであったが、今年からは1600CC以上の後輪駆動車で構成されたPN3として新設された。
1本目、1番手は鈴木正人86が1分59秒、続く田中光徳86は1分58秒、坂井義浩BRZが1分56秒と更新していく、この坂井のタイムが破られないまま終盤となり、和泉泰至86が一挙に1分52秒と大きく抜け出した、続く熊久保信重86は1分59秒、ラストの河田富美男86は1分56秒留まりとなった。

 2本目、鈴木、田中は1分55秒台、坂井は1分52秒台をマークし和泉に続いた、中盤に山崎利博86は一見FF車的なコーナリングを見せ自己タイムを一挙に6秒短縮する1分50秒を叩き出し首位の座を奪った、続く佐藤秀昭86、竹本幸広86、そして和泉の3車は1分51秒台、熊久保は1分52秒、ラストの河田も51秒台で和泉に続く3位に入った。

1 位 山崎 利博 トヨタ86 01′50″269
2 位 和泉 泰至 トヨタ86 01′51″266
3 位 河田 富美男 トヨタ86 01′51″334
4 位 竹本 幸広 トヨタ86 01′51″390
5 位 佐藤 秀昭 BRZ 01′51″886
6 位 熊久保 信重 トヨタ86 01′52″088

上)左から1位、2位、3位 下)左から4位、5位、6位
  

 
N2 (エントリー11台、出走11台)

 1本目、1番手の佐藤善彦ランサーは1分47秒、続く板岡史朗インプレッサが1分46秒、1台置いて地元北海道の五十嵐貴右ランサーが1分44秒、更に景山浩一郎ランサーも1分44秒、そしてシードの矢本裕之ランサーも1分44秒、西田裕一ランサーと伊藤久ランサーが1分42秒台、続く岸山信之ランサーは早い振り出しとニュートラルなステアーで1分40秒を記録、信田政晴ランサーは1分44秒、ラストは北海道の北條倫史ランサーアウトに流され岸山に続く1分42秒で遅れをとった。

 2本目、各車タイムを更新していくが岸山のタイムには届かない、中盤に入り矢本、伊藤(久)、が1分41秒台に入れる、岸山はなんとタイムを落としてしまう、そしてラストの北條の出走に注目が集まる。
北條は鋭い突っ込みで押し出されそうな動きを見事なコントロールで岸山に0.042秒という僅差で逆転優勝を果たした。 北條は「走りなれている(会場)ので逆に過去の思いがよみがえる中での走りとなった」と厳しい戦いを振り返った。

1 位 北條 倫史 ランサー 01′40″941
2 位 岸山 信之 ランサー 01′40″983
3 位 矢本 裕之 ランサー 01′41″418
4 位 伊藤 久 ランサー 01′41″970
5 位 西田 裕一 ランサー 01′42″100
6 位 伊藤 益弘 ランサー 01′42″858

左から1位、2位、3位、 下)左から4位、5位、6位
  

 
SA1 (エントリー15台、出走15台)

 1本目、1番手の松井正嗣インテグラが1分52秒、2番手はクラス唯一の女性ドライバーで北海道の森元茜シビックが1分55秒、同じく北海道の今田恭嗣インテグラが1分53秒。
福山重義スイフトは1分52秒で松井に続いた、1台置いて、北海道の学生ドライバー海野正樹インテグラはしっかりと踏み抜き1分49秒台に入れてトップに立った。
川口昭一インテグラが海野にコンマ3秒差で追い上げる、浦上真インテグラも1分50秒台で川口に続いた、稲葉幸嗣インテグラは1分49秒台に入れるが海野には届かない、崎山晶アクセラはコンパクトな最小限の動きで海野を0.276秒逆転するトップタイムをマークした。

 2本目、1番手の松井正嗣インテグラがいきなり1分48秒をマークしトップに躍り出た、福山も同秒台で2位に着けた。更に海野が1分47秒を記録し首位奪還、葛西キャサリン伸彦MR2は海野には届かないが同秒台に入れてきた、そして浦上真インテグラがついに1分46秒台をマークし首位を入れ替えてきた。
1本目トップの崎山は舵角の少ないアクションを抑えた走りで自己タイムを4秒も短縮する45秒台を叩き出し、北海道ラウンドは昨年に続き2連勝を飾った。

1 位 崎山 晶 アクセラ 01′45″478
2 位 浦上 真 インテグラ 01′46″880
3 位 海野 正樹 インテグラ 01′47″285
4 位 葛西キャサリン伸彦 MR2 01′47″511
5 位 松井 正嗣 インテグラ 01′48″094
3 位 福山 重義 スイフト 01′48″388

上)左から1位、2位、3位 下)左から4位、5位、6位
  

  
SA2 (エントリー13台、出走12台)

 1本目、1番手は人見雅子ランサーが1分53秒、続く矢内浩ランサーは1分47秒、2台置いて北海道の伊藤上司ランサーが1分44秒。同じく北海道の小林茂則ランサーが1分41秒と書き換えていく。荒井信介ランサーは更に1分40秒と更新、マイケルティーランサーはコースをワイドに使った豪快な走りで1分38秒台に入れる。黒木陽介ランサーはインを捉え小さくまとめマイケルティーと同秒の1分38秒だがコンマ2秒差でトップに立った、ラスト北村和浩ランサーは滑らかな走りで駆け抜けていくが、コース中盤で痛恨の転倒、リタイヤとなった。

 2本目、各車ほとんどが自己タイムを更新していく、1本目4位の小林はタイム更新がなく林軍市ランサーに交わされ5位に陥落、荒井は自己タイムを約1秒縮めるが3位の座は変わらず、マイケルティー、黒木は共にタイム更新出来なかったが1位2位の順位は動かず黒木の優勝となった。

1 位 黒木 陽介 ランサー 01′38″390
2 位 マイケルティー ランサー 01′38″593
3 位 荒井 信介 ランサー 01′39″419
4 位 林 軍市 ランサー 01′41″243
5 位 小林 茂則 ランサー 01′41″448
6 位 島部 亨 ランサー 01′41″683

上)左から1位、2位、3位 下)左から4位、5位、6位
  

SC1 (エントリー7台、出走7台)

上)左から1位、2位、3位 下)左から4位、表彰式
  

  
SC2 (エントリー11台、出走11台)

Sリイー11台、出走11台)
1本目、1番手のヨレヨレトモキランサーが1分46秒、アキマただゆきランサーは1分42秒、続く杉尾泰之インプレッサはリタイヤ、太西康弘ランサーは1分41秒で首位に立つ、平塚 忠博ランサーも大西に続く1分41秒台、岩下幸広ランサーも1分41秒台を記録するが大西、平塚に続く3位のポジションだ、吉村修ランサーとラストの上村 智也ランサーは1分42秒台にとどまった。
2本目、アキマが1分41秒台C2 (エントで大西に続くタイムを記録、1本目リタイヤの杉尾も1分41秒で2位に食い込んできた、1本目1位の大西は更にタイムを削り1分40秒をマーク、続く岩下は一挙に39秒台に飛び込み首位に躍り出た、続く吉村も1分39秒だが岩下にはコンマ5秒届かず、ラストの上村は1分40秒に入れ大西を押し下げ3位に食い込んだ。
1 位 岩下 幸広 ランサー 01′39″192
2 位 吉村 修 ランサー 01′39″617
3 位 上村 智也 ランサー 01′40″277
4 位 太西 康弘 ランサー 01′40″751
5 位 平塚 忠博 ランサー 01′41″280
6 位 亀田 幸弘 インプレッサ 01′41″440

上)左から1位、2位、3位 下)左から4位、5位、6位
  

  
D (エントリー12台、出走12台)

 1本目、6番手に出走の北海道の田辺剛ミラージュが1分39秒マーク、するとここからが強烈な走りが連発された。
まずは田口勝彦フィエスタが田辺をコンマ4秒ラップ、炭山裕矢ミラージュは1分38秒台に飛び込む、更に鎌田卓麻BRZが炭山をコンマ6秒逆転しトップを入れ替える。宮入友秀ランサーも1分38秒を出すが炭山に続く3位のだ、ラストは谷田川敏幸インプレッサも1分38秒で鎌田に続く2位に上がってきた。

 2本目、田辺はコンマ2秒タイムを削るが6位のポジションは変わらず、ここで田口が37秒にいれ首位に立つた。炭山は即座に1分36秒をマークし首位を入れ替え、ここで鎌田が出走、素晴らし走りで駆け抜けるが中盤過ぎの所で停止、リタイヤとなってしまった。
宮入がこれまた最速の走りで炭山を0.132秒交わして首位を奪う、ラストの谷田川は1分37秒台で3位に留まった。

1 位 宮入 友秀 ランサー 01′36″825
2 位 炭山 裕矢 ミラージュ 01′36″957
3 位 谷田川 敏幸 インプレッサ 01′37″407
4 位 田口 勝彦 フィエスタ 01′37″930
5 位 鎌田 卓麻 BRZ 01′38″065
6 位 田辺 剛 ミラージュ 01′39″414